ゲームボーイ

【レビュー】ポケットモンスター 金・銀|新たな冒険、新たな時代

1999年にゲームボーイカラーで発売された

『ポケットモンスター 金・銀』。

初代「赤・緑・青・ピカチュウ」から3年、

シリーズの完成度を一気に高めた、伝説的な続編です。

ポケモンの世界が広がり、

通信・進化・時間・色違いなど、

今のポケモンの原型がすべてここで完成しました。

今回は、そんな金銀の魅力をたっぷり振り返ります!

舞台は「ジョウト地方」!新たな冒険が始まる

舞台はカントー地方の西に位置するジョウト地方。

穏やかで和風の雰囲気が特徴で、

どこか懐かしい世界観が印象的でした。

主人公は新たなポケモントレーナーとして旅立ち、

ジムリーダーを倒しながらチャンピオンを目指します。

さらに驚くべきは――

殿堂入り後にカントー地方へ行ける!

前作の世界がそのまま収録されており、

「まさか2地方を旅できるなんて!」と

当時のプレイヤーは大興奮でした。

新ポケモン100種が追加!

『金・銀』では、

初代151匹に加えて新たに100匹のポケモンが登場!

  • ワニノコ/ヒノアラシ/チコリータの御三家
  • エーフィ、ブラッキー(イーブイの新進化)
  • デンリュウ、ハッサム、キングドラなどの進化組
  • そして伝説の三犬:エンテイ、ライコウ、スイクン

新ポケモンの登場により、戦略もバリエーションも大幅アップ!

「お気に入りポケモンを育てる楽しみ」がさらに広がりました。

時間の概念が導入!

金銀の最大の革新といえば、“時間システム”の導入です。

ゲーム内で朝・昼・夜が流れ、

出現するポケモンが時間帯によって変わるという新要素。

  • 夜にしか出ない「ヤミカラス」や「ニューラ」
  • 進化条件が“なつき度+時間帯”に関係するポケモン
  • イベントも曜日限定

プレイヤーの生活とリンクする“リアルタイム冒険”が実現し、

より深い没入感を味わえるようになりました。

バトルシステムの進化

タイプバランスも改良され、

新たに「はがね」「あく」タイプが登場。

  • エスパーが強すぎた初代をバランス調整
  • はがねタイプのポケモンは防御力が高く新戦略が誕生

また、道具を持たせて戦う「もちものシステム」や、

技の威力・命中・PPの見直しなども行われ、

対戦の奥深さが一気に向上しました。

通信ケーブルの熱狂は続く!

当時の通信ケーブル文化はまだ健在。

金銀では、前作の「赤・青・ピカチュウ」との通信も可能!

  • 旧作からポケモンを連れてくる「タイムカプセル」機能
  • 友達とバトル&交換を続けられる互換性

これにより、プレイヤーの手元にあるすべてのポケモンが“繋がる”という

まさにポケモンワールドの完成形が実現しました。

チャンピオンロードの先に待つ驚愕の展開

ジョウト地方でチャンピオンになったあと、

カントー地方へ渡り、懐かしのジムリーダーたちと再戦可能!

そして、最後に待つのは――

レッドとの最終決戦。

静かな山頂、雪が舞う「シロガネやま」。

BGMが止まり、ただ「……!」と登場するレッドの演出は

ポケモン史に残る名シーンとして語り継がれています。

音楽・グラフィックも大幅進化

ゲームボーイカラー対応により、

ポケモンや背景がフルカラーに!

さらに、BGMは各地方・街ごとに新曲が用意され、

金銀独特の“旅の温かみ”を感じさせてくれます。

特に「エンジュシティ」や「シロガネやま」の曲は、

今でもファンの間で人気が高い名曲です。

色違いポケモンの登場!

実はこの作品が、色違いポケモンの初登場作!

偶然出会う“違う色のポケモン”に心が踊り、

その瞬間のドキドキ感は、今でも覚えている人が多いはず。

固定イベントで出会える「赤いギャラドス」は、

色違い文化の象徴的存在ですね。

今あらためて感じる魅力

金銀は、

「初代の完成形でありながら、新時代の始まり」でもある作品。

時間の概念、通信の進化、2地方構成――

今見ても驚くほど練り込まれた内容です。

20年以上経った今も、

“あの頃のワクワク”を思い出させてくれる

ポケモンシリーズの真の名作といえます。

総評|シリーズ最高峰の完成度!

評価項目 内容
ストーリー ★★★★★(成長と冒険のバランス◎)
システム ★★★★★(時間・タイプ・通信など革新多数)
音楽 ★★★★★(名曲揃い)
やり込み度 ★★★★★(2地方+伝説ポケモン)
懐かしさ ★★★★★(90年代後半の象徴)

『ポケットモンスター 金・銀』は、

シリーズの“完成形”とも言える歴史的作品。

ポケモンという文化を“世界に定着させた”

決定的な一歩でした。

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