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Ghost of Tsushima(ゴースト・オブ・ツシマ) レビューまとめ|評価・感想を徹底解説

画像: ©Sony Interactive Entertainment LLC. Developed by Sucker Punch Productions LLC.

藤の花が咲く橋を渡る境井仁

画像: 公式サイト

2020年にPS4向けに発売され、2021年8月20日にPS5版「ディレクターズカット」が登場した「Ghost of Tsushima」は、1274年の元寇(モンゴル帝国による対馬侵攻)を題材にした時代劇オープンワールドだ。西洋のスタジオが手がけた作品ながら、日本の時代劇へのリスペクトが随所に感じられる作り込みで高く評価されている。この記事ではPS5版ディレクターズカットを軸に、各メディアのレビューを総合しながら客観的にまとめていく。

基本情報

タイトル Ghost of Tsushima Director's Cut
対応機種 PlayStation 5(PS4版も展開、PC版も後日リリース)
発売日 無印PS4版2020年7月17日/ディレクターズカット版2021年8月20日
ジャンル アクションアドベンチャー(オープンワールド時代劇)
価格目安 PS5版8,690円(税込)
レーティング CERO Z(18歳以上のみ対象)
開発・発売元 Sucker Punch Productions(開発)/SIE(発売)

※価格は時期により変動する場合があります。購入前にPlayStation Storeで最新価格をご確認ください。PS4版を所有している場合は、追加料金でPS5版へのアップグレードが可能。ディレクターズカット版には、対馬の隣島「壱岐」を舞台にした完全新規ストーリー「壱岐編」が追加されている。

どんな物語なのか

1274年、モンゴル帝国による対馬侵攻という史実の出来事を題材に、対馬の武士「境井仁」を主人公とした物語が展開される。圧倒的な兵力差を前に、正々堂々とした武士道を貫くか、生き残るために手段を選ばない「冥人(くろうど)」としての戦い方を選ぶか、仁自身が葛藤しながら己の道を選び取っていく過程が物語の軸になっている。ディレクターズカット版で追加された「壱岐編」では、隣島「壱岐」を舞台にした完全新規のストーリーが用意されており、本編とはまた異なる敵や人間ドラマを楽しめる。

システム面の見どころ

「風」が導くオープンワールド探索

大仏のある寺院の中庭

画像: 公式サイト

一般的なオープンワールドゲームに多いミニマップ表示の代わりに、「風」の向きで目的地の方向を示すという独自のUIを採用している点が本作最大の特徴のひとつ。画面上の余計な情報を減らし、対馬の美しい自然そのものをじっくり眺めながら探索できる設計になっている。神社や竹林、温泉など、探索するだけで絵になる名所が随所に用意されており、フォトモードでその景観を切り取って楽しむプレイヤーも多い。

一騎討ちと冥人としての戦い方

紅葉の中での一騎討ち・剣術修行のシーン

画像: 公式サイト

敵の前に堂々と姿を現し、一対一で斬り合う「一騎討ち」システムは、緊張感のある駆け引きが持ち味。一方で多勢に無勢の状況では、暗殺や煙玉、毒矢などを駆使したステルスアクション、いわゆる「冥人」としての戦い方も選択できる。この二つの戦闘スタイルを状況に応じて使い分けられる自由度の高さが、本作の戦闘システムの魅力になっている。

黒澤モードとマルチプレイ「Legends」

黒澤明監督作品へのオマージュとして、モノクロ・グレインフィルターを施した映像で遊べる「黒澤モード」も搭載されている。単なる見た目の変更に留まらず、環境音や効果音の作り込みも含めて当時の日本映画の空気感を再現しようとした試みとして評価されている。ディレクターズカット版には、最大4人で協力プレイを楽しめるマルチプレイモード「Ghost of Tsushima: Legends」も同梱されている。

名所を巡る探索コンテンツ

神社にお参りして守り袋を手に入れたり、温泉に浸かって体力を強化したり、竹林で「竹斬り」の修練を積んで妙技ポイントを得たり、景勝地で俳句を詠んだりと、対馬各地の名所を巡ること自体がキャラクター強化に直結する仕組みになっている。単なる収集要素の消化作業ではなく、それぞれの場所の美しさをじっくり味わいながら進められる作りは、本作の世界観への没入感を高める重要な要素として評価されている。

各メディアのレビュースコア

  • Metacritic: 84/100
  • IGN: 9.0/10
  • GameSpot: 7/10(レビュータイトル「You Khan Do It」)
  • ファミ通クロスレビュー: 40/40点(満点)。西洋開発タイトルとしては『スカイリム』『グランド・セフト・オートV』に次ぐ史上3例目の満点評価

ファミ通の満点評価が特に象徴的で、日本の時代劇を題材にした作品が日本のメディアからも高く評価された点は大きな話題となった。一方でGameSpotはオープンワールドの構造そのものへの既視感を理由にやや辛口の評価を付けている。

高評価ポイント

  • 対馬の四季を美しく描いた、絵画のようなオープンワールドの景観美
  • 一騎討ちを中心にした、緊張感のある戦闘システム
  • 黒澤明作品へのオマージュ「黒澤モード」など、時代劇へのリスペクトが随所に感じられる作り込み
  • ファミ通満点という、西洋開発タイトルとしては異例の高評価

気になる点

  • GameSpotなど一部メディアからは「オープンワールドの構造自体に目新しさは少ない」との指摘がある
  • 史実(元寇)を題材にしているため、歴史考証については創作上の脚色が含まれる点を理解した上で楽しむ必要がある
  • サブクエストのボリュームが大きく、寄り道を含めるとクリアまでにかなりの時間を要する

続編「Ghost of Yōtei」との関係

2024年9月に発表され、2025年10月2日に発売された「Ghost of Yōtei(ゴースト オブ 蓬莱)」は、本作の直接的な続編ではなく、1603年(江戸時代初期)の蝦夷地(現在の北海道)を舞台にした新キャラクター「アツ」を主人公とするスタンドアロン新作となっている。発売から1ヶ月で世界累計333万本を突破する大ヒットを記録しており、シリーズとしての評価がさらに広がっていることがうかがえる。本作を気に入った人は、続けて「Ghost of Yōtei」もチェックする価値があるだろう。セールス面でも本作は好調で、2024年時点で世界累計販売本数は1,300万本を突破しており、PS4/PS5の枠を超えて幅広いプレイヤーに支持されているタイトルであることがわかる。

こんな人におすすめ/おすすめしない人

おすすめな人:美しい景観をじっくり探索したい人、時代劇や日本の武士道に興味がある人、一騎討ちのような緊張感のある一対一の戦闘が好きな人。

おすすめしない人:オープンワールドゲームのお約束的な構造(拠点解放・収集要素の多さ)に既視感を覚えやすい人には、目新しさという点でやや物足りなく感じる可能性がある。逆にそうした構造自体が好きな人にとっては、対馬の景観美と組み合わさることで満足度の高い体験になるはずだ。

まとめ

「Ghost of Tsushima」は、美しい対馬の自然と緊張感のある一騎討ちシステムを軸に、日本の時代劇へのリスペクトを随所に感じさせる作品として、ファミ通満点・IGN 9.0・Metacritic 84という高い評価を獲得した。ディレクターズカット版では追加ストーリー「壱岐編」やマルチプレイ「Legends」も同梱されており、初めて遊ぶならこのPS5版から始めるのがおすすめだ。世界累計1,300万本を超えるセールスも、時代劇という題材とオープンワールドの融合が世界中のプレイヤーに広く受け入れられたことを物語っている。

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