ニンテンドー64

【レビュー】大乱闘スマッシュブラザーズ|みんなで戦う楽しさを生んだ伝説の1作

1999年にニンテンドー64で登場した『大乱闘スマッシュブラザーズ』。

マリオやピカチュウ、リンクなど任天堂キャラが一堂に会し、

殴り合って戦うという衝撃のコンセプトで、

当時のゲームキッズたちを熱狂させた伝説的タイトルです。

今ではシリーズ化され、世界的なeスポーツ大会まで開かれるほどの人気。

今回は、その“原点”となった64版スマブラの魅力を振り返ります。

基本情報

  • タイトル:大乱闘スマッシュブラザーズ
  • 発売日:1999年1月21日
  • 対応機種:ニンテンドー64
  • ジャンル:アクション/対戦格闘
  • 開発:HAL研究所
  • 販売:任天堂

シンプルなのに奥深い“吹っ飛ばしバトル”

スマブラの最大の特徴は、体力制ではなく“ふっとばし制”を採用した点。

相手のダメージがたまるほど遠くに吹っ飛ばせる仕組みは、

従来の格闘ゲームとは一線を画すものでした。

初心者でもボタン連打で戦える一方、

上級者は“コンボ”や“復帰阻止”といったテクニックを駆使。

シンプルながらもプレイヤースキルが明確に出る奥深さが魅力でした。

任天堂オールスターの夢の競演

登場キャラは以下の12体。

  • マリオ
  • ドンキーコング
  • リンク
  • サムス
  • ヨッシー
  • カービィ
  • フォックス
  • ピカチュウ
  • ルイージ(隠し)
  • キャプテン・ファルコン(隠し)
  • ネス(隠し)
  • プリン(隠し)

今でこそ100体近いキャラが登場しますが、

この初代の限られたメンバーの中で生まれる個性とバランスが絶妙。

当時の子どもたちにとっては、まさに“夢の対戦”でした。

ステージギミックとアイテムのバランスが絶妙

戦う舞台も、各キャラの出典作品をモチーフにした個性豊かなステージばかり。

  • ピーチ城
  • ハイラル城
  • プププランド
  • セクターZ など

どのステージにも仕掛けがあり、動く足場や落下ゾーンがあるため、

ただの殴り合いではなく、ステージを利用した駆け引きが生まれました。

また、ハンマーやホームランバット、モンスターボールといったアイテムも登場。

勝負を一瞬でひっくり返す“運の要素”もスマブラの醍醐味でした。

4人対戦で盛り上がる“友情崩壊ゲーム”

最大4人まで同時プレイが可能で、

友達同士で集まって夜通し対戦した人も多いはず。

  • 「カービィ強すぎ!」
  • 「ネスのPKサンダー卑怯!」
  • 「落ちる瞬間に当たるホームランバット!」

などなど、笑いと怒号が飛び交う青春の思い出を持つ人も多いでしょう。

BGM・効果音の完成度も秀逸

スマブラ64は、サウンド面も非常に完成度が高い作品です。

各シリーズの名曲をアレンジしたBGMや、

キャラのボイス、攻撃音、吹っ飛び音など、

すべてがプレイヤーのテンションを上げる要素になっていました。

「試合開始のカウント音」や「ファルコンパンチ!」など、

今聞いても胸が熱くなる名フレーズが多数あります。

現代視点での難点は?

やはり今遊ぶと感じるのは、操作レスポンスの粗さとキャラ数の少なさ。

また、コンボや復帰技もシンプルなため、

シリーズ後期に比べるとやや物足りなさを感じるかもしれません。

しかし、裏を返せばそれこそが“初代の魅力”。

駆け引きがシンプルで、誰でも楽しめるバランスが取れています。

今プレイしても楽しい理由

  1. シンプル操作で誰でも楽しめる
  2. 4人対戦の熱狂は今でも健在
  3. シリーズの原点を体験できる
  4. 短時間でも盛り上がるテンポの良さ

当時と同じメンバーで再戦すれば、

あの頃の笑い声がすぐに蘇ること間違いなしです。

総評:初代スマブラは“すべての始まり”

項目 評価
グラフィック ★★★☆☆
操作性 ★★★★☆
対戦バランス ★★★★★
やりこみ度 ★★★★☆
総合評価 ⭐⭐⭐⭐☆(4.4 / 5)

まとめ

『大乱闘スマッシュブラザーズ』は、

単なる格闘ゲームではなく、「みんなで遊ぶ」文化を作った作品です。

複雑な操作や勝ち負けを超えて、

プレイヤー全員が笑顔になれる——そんな不思議な魅力が詰まっています。

今のスマブラシリーズに続く“すべての原点”を、

ぜひ一度プレイして感じてみてください。

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