ファミコン、スーパーファミコンの時代に誕生し、
多くのプレイヤーの心に深く残った名作RPG――『MOTHER』シリーズ。
その感動が、携帯機「ゲームボーイアドバンス(GBA)」で再び蘇ったのをご存じでしょうか?
今回は、GBAで発売された
『MOTHER1+2』、そしてシリーズ完結作 『MOTHER3』 の魅力を、
懐かしさとともに振り返ります。
『MOTHER』シリーズとは?
「MOTHER」は、コピーライターの糸井重里氏が生み出したRPGシリーズ。
1989年の初代『MOTHER』(ファミコン)から始まり、
「アメリカのような日本」「日常に潜む不思議」がテーマの独特な世界観で
多くのファンを魅了しました。
魔法や剣ではなく、「PSI(超能力)」や「勇気」「やさしさ」で戦うRPG。
ゲームの枠を超えた感情体験ができる名作シリーズです。
GBA版『MOTHER1+2』
2003年にGBAで発売された『MOTHER1+2』は、
ファミコン版『MOTHER』とスーファミ版『MOTHER2 ギーグの逆襲』を
1本のカートリッジに収録した贅沢なリメイクタイトル。
🔹 改善・特徴
- 携帯機で「MOTHER」シリーズをいつでも遊べるように!
- セーブ周りが快適になり、難易度もやや調整
- セリフのフォントやテンポも改善され、遊びやすさアップ
🔹 MOTHER1の魅力
1989年に登場した初代「MOTHER」は、
「少年が仲間とともに旅に出る」という王道ながら、
舞台は現代アメリカ風の町。
敵はゾンビや悪い人々、超常現象など、
ファンタジーとは違う“日常の裏側の怖さ”が描かれています。
BGMも名曲揃いで、特に**「Pollyanna」**はシリーズを象徴するテーマです。
🔹 MOTHER2の魅力
スーパーファミコンで大ヒットした続編。
主人公ネスの冒険を描いた本作は、
コミカルでポップ、だけどどこか切ないストーリーが特徴です。
「どせいさん」や「ブルーブルー教団」など、
一度見たら忘れられないキャラクターが続出。
GBA版では、携帯で手軽に名作を味わえる点が大きな魅力でした。
『MOTHER3』|シリーズ最終章にして究極の感動作
2006年、GBAでシリーズの完結作となる『MOTHER3』が発売。
当初はN64向けに開発されていましたが、長い開発期間を経て
ついに携帯機でリリースされました。
🔹 ストーリー
舞台は、自然と人々の暮らす平和な島「タツマイ村」。
家族、仲間、そして人間の“欲望”をテーマに、
心に深く刺さるドラマが展開されます。
「笑えて泣けるゲーム」と言われるほど、
感情の起伏が激しく、プレイヤーの心を揺さぶる傑作です。
🔹 戦闘システム
MOTHERシリーズ特有の「リズム連打バトル」が進化。
BGMに合わせてボタンを押すことで、
コンボ攻撃が繋がるリズミカルなバトルが楽しめます。
音楽とゲーム性が見事に融合した名システムでした。
🔹 音楽の魅力
作曲は『MOTHER2』と同じ田中宏和氏と酒井省吾氏。
特に「愛のテーマ」は、MOTHERシリーズを象徴する
感動的な名曲として語り継がれています。
ファンの声
「子どもの頃に遊んで、大人になってまた泣いた。」
「RPGというより“文学”に近い体験。」
「音楽、言葉、世界観、全てが優しい。」
MOTHERシリーズは、ゲームという枠を超えた“人生の物語”として
今も語り継がれています。
SNSでは「#MOTHER愛」「#糸井重里ワールド」といったタグで、
今でも新しいファンが増え続けています。
まとめ|GBAで蘇った、やさしさと涙の物語
| タイトル | 特徴 | 対応ハード |
|---|---|---|
| MOTHER1+2 | 初代と2をまとめて収録。シリーズ入門に最適 | GBA |
| MOTHER3 | シリーズ完結編。感動のストーリー | GBA |
「MOTHER」は、
派手な戦闘や最新グラフィックこそないけれど、
“心に残るゲーム”とは何かを教えてくれる作品です。
レトロゲームが再評価される今、
もう一度このシリーズを手に取ってみてはいかがでしょうか?