「スーファミが黄色くなってる…!」
「昔のPCやコントローラーが変色してる…」
そんなときによく耳にするのが「レトロブライト(Retrobright)」という言葉。
これは、経年劣化で黄ばんだプラスチックを化学的に漂白して元の色に戻すという方法です。
見た目が見違えるほどキレイになることもあり、
レトロゲーム・パソコン愛好家の間で大人気のメンテナンス手法です。
この記事では、
- レトロブライトとは何か
- どうやって黄ばみを落とすのか
- 注意点・失敗例
- おすすめの代替方法
を、わかりやすく解説します。
レトロブライトとは?
「レトロブライト(Retrobright)」とは、
紫外線と過酸化水素(オキシドールなど)を使って黄ばみを分解する漂白法のことです。
プラスチックの黄ばみは、主に素材に含まれる臭素(難燃剤)が酸化したことによるもの。
レトロブライトは、その酸化した部分を還元して白く戻すという仕組みです。
もともとは海外のPC愛好家たちが考案し、
「古いパソコンやキーボードを白くしたい」という発想から広まりました。
必要な材料
レトロブライトを実践するには、以下の材料を使います👇
- 過酸化水素(3〜6%程度) … オキシドールなど
- 漂白用ジェル(ヘアブリーチなどで代用可)
- 食品用ラップまたは透明のプラ容器
- 日光またはUVライト
- ブラシ・手袋・保護メガネ
💡ポイント
液体タイプよりジェル状にした方が塗りやすく、ムラが出にくいです。
実際の手順(一般的なやり方)
※ここでは仕組みを紹介します。実際の作業は自己責任で行いましょう。
- 汚れを落とす まずは中性洗剤などでしっかり汚れ・ホコリを落とします。
- 漂白ジェルを塗る 黄ばんだ部分に薄くまんべんなく塗布します。
- ラップで密閉する 乾燥を防ぐため、ラップをかけて空気を遮断。
- 紫外線に当てる(数時間〜数日) 晴れた日に日光に当てるか、UVライトを使います。 徐々に白く変化していくのが見えるはず。
- 洗い流して乾燥させる しっかり水で洗い、自然乾燥。これで完了です。
注意点・失敗例も多い!
レトロブライトは化学反応を利用した漂白なので、
失敗すると取り返しのつかないダメージが残ることもあります。
主なリスク👇
- 素材が変質してツヤが消える
- ムラになって色がまだらに
- ラベルや印刷が剥げる
- 紫外線を当てすぎて割れる
特にスーファミ本体やカセット外装は、
メーカーによってプラスチックの配合が違うため、
同じ方法でも結果がバラバラになります。
実際、「うまくいった人」と「真っ白になりすぎて失敗した人」が半々です。
安全に試すなら“部分レトロブライト”
全体をいきなり漂白するのは危険なので、
最初は目立たない部分で試すのがおすすめ。
たとえば👇
- カセットの背面(ロゴの裏)
- コントローラーの裏側
- 予備のジャンクパーツ
少しずつ様子を見ながら進めれば、リスクを減らせます。
レトロブライトの代わりにできる安全な方法
「ちょっと怖いな…」という人は、
次のような穏やかな代替方法もあります👇
- 重曹+水で磨く → 黄ばみの表面汚れを少しずつ落とす
- プラスチック用消しゴムでこする → 摩擦で汚れを削り落とす
- メラミンスポンジを軽く使用 → やりすぎるとツヤが消えるので要注意
これだけでも見た目がかなり改善する場合があります。
まとめ:レトロブライトは「最終手段」
レトロブライトは確かに強力ですが、
同時にリスクも高い“諸刃の剣”です。
- 大切なコレクション品には使わない
- 失敗してもいいパーツで練習
- 長時間・高濃度でやらない
この3つを守れば、リスクを大幅に減らせます。
「完璧に白く戻す」よりも、「今より少しきれいに」が理想。
安全に試して、あなたのスーファミやレトロ機器を
もう一度ピカピカにしてあげましょう✨