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2023年10月20日にPlayStation 5専用ソフトとして発売された「Marvel's Spider-Man 2」は、Insomniac Gamesが手がける人気シリーズの最新作だ。前作『Marvel's Spider-Man』、前々作にあたる単独作『Marvel's Spider-Man: Miles Morales』からの続編にあたり、本作で初めてピーター・パーカーとマイルズ・モラレス、2人のスパイダーマンを同一作品内で交互に操作できるようになった。この記事では各メディアのレビューを総合しながら、システム面の特徴や評価のポイントを客観的にまとめていく。
基本情報
| タイトル | Marvel's Spider-Man 2 |
| 対応機種 | PlayStation 5専用(後日PC/Steam版も展開) |
| 発売日 | 2023年10月20日 |
| ジャンル | アクションアドベンチャー |
| 価格目安 | スタンダード版8,980円/デジタルデラックス版9,980円(税込) |
| レーティング | CERO C(15歳以上対象) |
| 開発・発売元 | Insomniac Games(開発)/SIE(発売) |
※価格は時期により変動する場合があります。購入前にPlayStation Storeで最新価格をご確認ください。ストーリーDLCは配信されておらず、Insomniac Gamesは「追加ストーリーはない」と表明している。2026年7月には発売から約3年越しとなる初の無料コスチュームDLCが追加された。
どんな物語なのか
物語終盤、ハリー・オズボーンに寄生していた黒い液状の生命体「シンビオート」がピーターに移り、スーツが黒く染まると同時に負の感情が増幅されて性格に深刻な影響を及ぼしていく。最終的にシンビオートを取り戻したハリーが力に呑まれ、シリーズ初の敵役「ヴェノム」へと変貌する。ピーターとマイルズ、それぞれの視点から描かれる人間ドラマと、シリーズ初登場となる強大な敵の存在が、物語に緊張感を与えている。かつての親友であったピーターとハリーの関係が、シンビオートを介して引き裂かれていく展開は、本作屈指のドラマティックな見どころとして多くのプレイヤーの心に残る内容になっている。
システム面の見どころ
拡張されたニューヨークと「ウェブウィング」
マップは前作から大幅に拡張され、より広大になったニューヨークを舞台に冒険できる。新アクション「ウェブウィング」により、滑空でビルの合間を縫うように移動できるようになり、従来のウェブスイングと組み合わせることで、街を駆け巡る移動そのものがこれまで以上に爽快な体験になっている。高層ビルから飛び降り、滑空とスイングを織り交ぜながらニューヨークの空を駆け抜ける感覚は、シリーズを重ねるごとに磨きがかかってきた本シリーズの真骨頂と言える完成度だ。PS5版は最大120fpsでのプレイにも対応している。
シンビオートによる新アクション

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ピーターがシンビオートの力を得る展開に合わせて、「エボルブヴェノムパワー」で電撃を敵に連鎖させたり、敵を引き寄せたりする新アクションが追加された。背中から伸びる伸縮自在の「スパイダーアーム」やシンビオート由来の触手技も披露でき、マイルズとは異なる荒々しい戦闘アプローチを楽しめる。負の感情に呑まれていくピーターの姿は、単なる新アクションの追加にとどまらず、キャラクターの心理描写とも密接に結びついた演出として設計されている。
やり込み要素とフォトモード
メインストーリーとは別に、街中で発生するランダムイベントや犯罪阻止、コレクションアイテム集めなど、寄り道コンテンツも一通り用意されている。ニューヨークの美しい景観をじっくり切り取れるフォトモードも搭載されており、探索そのものを写真撮影という形で楽しむプレイヤーも多い。SNS映えするアングルを探して街を巡るだけでも、本作のグラフィック表現の完成度を存分に味わうことができる。
各メディアのレビュースコア
- Metacritic: 91/100("universal acclaim")
- IGN: 8/10
- GameSpot: 8/10
- ファミ通クロスレビュー: 4人平均9.5点(10点満点)
いずれのメディアも高水準の評価で足並みが揃っており、映像作品として通用するレベルのシネマティックな演出が特に高く評価されている。Metacriticの「universal acclaim」という評価区分は、業界内でも高い完成度を示す指標として扱われており、本作がその水準に達していることは注目に値する。
高評価ポイント
- 映画さながらのシネマティックな演出とストーリー展開
- 「ウェブウィング」による、これまで以上に爽快なニューヨーク探索・移動体験
- シンビオートによる新アクションが加わった、戦闘バリエーションの豊富さ
- PS5版で最大120fps対応の、快適で滑らかな操作感
気になる点
- ボリューム面で前作より短いとの指摘が複数のメディアから挙がっている。ムービースキップなしのストーリークリアで13〜15時間程度、トロフィーコンプリートまで約35時間とされ、DLC込みで60時間程度とされる前作『Marvel's Spider-Man』と比較すると物足りなさを感じる声がある
- ピーターとマイルズを交互に操作する構成について、一部プレイヤーから「感情移入・没入感が途切れる」との指摘もある
- ストーリーDLCが配信されておらず、追加コンテンツを期待していたファンには残念な結果となった
- PS5専用ソフトのため、他機種でプレイしたい人は当面待つ必要がある(発売から時間を経てPC版は展開されている)
前作との違い
前作『Marvel's Spider-Man』(ピーター単独主人公)、前々作『Miles Morales』(マイルズ単独主人公)から、本作で初めて2人のスパイダーマンを同一作品内で交互に操作できる構成になった。マップも拡張され、ウェブウィングという新しい移動アクション、シリーズ初のヴェノム登場など、アクション・ストーリー両面で大きくスケールアップしている一方、全体のボリュームはコンパクトにまとめられた印象がある。
こんな人におすすめ/おすすめしない人
おすすめな人:映画のようなシネマティックな演出を楽しみたい人、爽快なオープンワールド探索アクションが好きな人、シリーズ前作をプレイ済みで続きが気になる人。
おすすめしない人:ボリューム重視でじっくり長時間遊びたい人には、クリアまでの時間がやや短く感じられる可能性がある。シリーズ未経験の場合は、前作『Marvel's Spider-Man』からプレイする方が物語をより深く楽しめる。逆に一気に駆け抜けられるテンポの良さを好む人には、このボリューム感がちょうどよく感じられるはずだ。
まとめ
「Marvel's Spider-Man 2」は、2人のスパイダーマンを操作できる構成とシンビオートによる新アクションを軸に、Metacritic 91・IGN/GameSpot 8という高評価を獲得した意欲作だ。ボリューム面での指摘はあるものの、映画さながらの演出とウェブウィングによる爽快な移動体験は健在で、シリーズファンはもちろん、スパイダーマンの世界を存分に楽しみたい人におすすめできる一作だ。前作・前々作から続くInsomniac Gamesのスパイダーマン三部作の集大成として、シリーズを追ってきたファンにとって見逃せない一作であることは間違いない。