PlayStation 5は、ホラーゲームを遊ぶのに向いたハードだ。高精細なグラフィックと3Dオーディオで暗がりの気配がリアルに伝わり、DualSenseの触覚フィードバックが心臓の鼓動や足音を手のひらに届けてくる。サバイバルホラーの新作・リメイクも次々に出そろっている。この記事では、PS5で遊べるおすすめホラーゲームをタイプ別に紹介し、それぞれ「どんなゲームか」「こんな人におすすめ」を添えた。怖いのが苦手な人向けの入り口や、日本では発売されていない有名タイトルの注意点もまとめている。
ジャンルを問わずPS5の名作を幅広く知りたい場合はPS5おすすめソフト ジャンル別、PS5でしか遊べない独占タイトルを探しているならPS5独占の名作おすすめ、RPG中心に探すならPS5 RPGおすすめも参考になる。この記事はホラーに絞って掘り下げる。
PS5でホラーゲームを選ぶときのポイント
まずホラーのタイプを整理する
ひとくちにホラーといっても、怖さの質はかなり違う。苦手なタイプを避けるだけで、ぐっと遊びやすくなる。
- サバイバルホラー: 弾薬や回復が限られ、逃げるか戦うかを常に判断する緊張感。バイオハザード、SILENT HILLなどが代表。
- 心理・アートホラー: 派手な驚かしより、じわじわ来る不穏さと世界観で追い詰めてくるタイプ。グロ表現は控えめなことも多い。
- ジャンプスケア・インタラクティブドラマ: 選択によって登場人物の生死が分岐する映画的な作り。操作は簡単で、複数人で見ながら遊ぶのにも向く。
- 和風ホラー: 幽霊・因習・日本家屋の湿った怖さ。ゴア表現は少なめで、雰囲気で怖がらせる。
- アクション寄りホラー: 銃撃や戦闘の比重が大きく、緊張感はありつつ手応えのある戦いが楽しめる。
選び方のチェックポイント
- CERO区分と表現の強さ: ホラーはCERO D(17才以上)やCERO Z(18才以上のみ)の作品が多い。CERO Z作品は身体欠損などの表現が強い。区分は作品・版(通常版/Z Version)によって異なるため、記事中の表記は目安。購入前にストアやパッケージの表記を必ず確認してほしい。
- 難易度設定の有無: 「ストーリーモード」や敵を弱くする設定がある作品なら、アクションが苦手でも雰囲気を味わいながら進められる。
- DualSenseとヘッドホン: ホラーは音の情報が命綱。ヘッドホンでの3Dオーディオと、DualSenseの触覚フィードバックを合わせると没入感が段違いになる。
- PS VR2対応かどうか: 一部のホラーはVR2に対応しており、恐怖の密度が跳ね上がる。VR酔いやハードルの高さには注意。
- 日本で発売されているか: 海外で名高いホラーでも、日本ではCERO審査を通らず未発売の作品がある(後述)。買う前に日本のPlayStation Storeにあるか確認しよう。
サバイバルホラーの名作
SILENT HILL 2
2001年の名作を、現行機のグラフィックとカメラワークで一から作り直したリメイク。霧に沈んだ町サイレントヒルで、亡き妻からの手紙に導かれて彷徨う主人公の物語だ。じっとりした空気感、象徴的なクリーチャー、救いのない物語は原作そのままに、肩越し視点の探索と戦闘で現代的な手触りになっている。心理ホラーの金字塔として、シリーズ未経験でもここから入って問題ない。
こんな人におすすめ: 物語と雰囲気で怖がらせるタイプが好きな人。ホラー名作の教養として一本遊んでおきたい人。詳しくはSILENT HILL 2 レビューまとめを参照。
SILENT HILL f
2025年9月25日発売の完全新作。舞台は1960年代の日本の田舎町で、霧に呑まれた故郷を女子高生の主人公がさまよう。和の風景と因習をベースにした独自の世界観で、シリーズでも屈指の陰鬱さと個人的な物語が評価され、発売初日に100万本を売り上げた。CERO Z(18才以上のみ対象)で表現はかなり強い。PS5 Pro強化モードで動作のもたつきが指摘されているので、最新のアップデート情報も確認したい。
こんな人におすすめ: 和風の湿った怖さと重い物語を求める人。SILENT HILLシリーズや心理ホラーが好きな人。
バイオハザード RE:4
2005年の『バイオハザード4』を最新技術でリメイクした、2023年3月発売のアクションサバイバルホラー。大統領の娘を救うため、レオンがカルト教団に支配されたヨーロッパの寒村へ乗り込む。物量で押し寄せる敵を、ナイフのパリィと的確な射撃でさばいていく手応えは、ホラーというより緊張感のあるアクションに近い。シリーズでも屈指の完成度で、リメイク版から入っても十分楽しめる。
こんな人におすすめ: 逃げ回るより戦って切り抜けたい人。歯ごたえのあるアクションと恐怖を両立させたい人。
バイオハザード RE:2 / RE:3
『2』(PS5版2022年)と『3』(PS5版2022年)のリメイク。ラクーンシティを舞台に、ゾンビと追跡者(タイラント/ネメシス)から逃げながら脱出を目指す。『RE:2』は探索と資源管理の緊張感、『RE:3』はスピード感のある逃走劇と、方向性が少し違う。どちらもCERO Zの「Z Version」と通常版が用意されている作品なので、購入時に表記を確認しよう。まず遊ぶなら評価の高い『RE:2』から。
こんな人におすすめ: 王道のサバイバルホラーを体験したい人。強敵に追い回される緊張感が好きな人。
Alone in the Dark
1992年に「サバイバルホラーの原点」とされた作品を、2024年に大胆に作り直したリメイク。1920年代アメリカの古い邸宅「デルセト館」を舞台に、失踪した親族の手がかりを探る探偵ものだ。クトゥルフ神話の影響を受けた不条理な世界と、落ち着いたテンポの謎解きが持ち味。派手さより、じわじわ迫る不気味さを楽しむタイプで、賛否は分かれつつコアなホラーファンに支持されている。
こんな人におすすめ: 古典ホラーの雰囲気と謎解きが好きな人。派手な驚かしより不条理な世界観に浸りたい人。
心理・アートホラー / 不穏系
リトルナイトメア3
デフォルメされた不気味な世界を、小さな子どもが逃げ惑うパズルアクションの3作目。今作は2人協力プレイに対応し(オンライン)、1人でもAIパートナーと進められる。グロテスクな直接描写は少ないが、巨大な化け物に追われる理不尽さ、世界そのものの気持ち悪さがじわじわ効いてくる。怖さの種類が「ゴア」ではなく「不穏」なので、血が苦手な人でも遊びやすい。
こんな人におすすめ: 雰囲気と世界観で怖がりたい人。友達と一緒に不気味な世界を探索したい人。詳しくはリトルナイトメア3 レビューまとめを参照。
Layers of Fears
一人称視点で館や船を歩き回り、狂気に蝕まれた芸術家の記憶を追体験する心理ホラー。歩いて振り返るたびに部屋の構造が変わる「進むほど景色が歪む」演出が代名詞だ。戦闘はほぼなく、探索と物語体験が中心。過去作『Layers of Fear』『Layers of Fear 2』をまとめて現代的なグラフィックで再構築したパッケージで、アートホラーの入り口として遊びやすい。
こんな人におすすめ: 戦闘なしでじっくり怖い体験に浸りたい人。芸術と狂気をテーマにした物語が好きな人。
MADiSON
インスタントカメラを使って謎を解く一人称ホラー。撮った写真がその場で現像され、写真の中だけに現れる扉や手がかりを頼りに、悪魔に憑かれた主人公の家から抜け出そうとする。閉じた空間、突然の物音、生々しい物理演出でプレッシャーをかけ続けてくるタイプで、じっくり型ながら「常に何かいる」緊張感が強い。インディー発ながら熱心なファンが多い一本。
こんな人におすすめ: 狭い家の中でじわじわ追い詰められる怖さが好きな人。謎解き主体のホラーを求める人。
和風ホラー
零 ~濡鴉ノ巫女~
「射影機」というカメラで怨霊を撮影して祓う、和風ホラーアドベンチャー『零』シリーズのリマスター(PS5/PS4版は2021年発売)。濡れた山、朽ちた社、水にまつわる因習といった日本的な舞台が徹底しており、幽霊がこちらへにじり寄る一瞬をカメラのファインダー越しに捉える独特の緊張感がある。ゴア表現は控えめで、雰囲気と間の取り方で怖がらせるタイプ。フォトモードや追加衣装も収録している。
こんな人におすすめ: 和ホラー・心霊系が好きな人。血みどろではなく湿った怖さを味わいたい人。
SILENT HILL f(和の舞台という視点で)
前述の『SILENT HILL f』は、洋ホラーの代表シリーズが1960年代の日本を舞台にした異色作でもある。和風ホラーの湿度と、SILENT HILL特有の心理的な重さが混ざり合った独特の一本なので、和ホラー好きの視点でもチェックする価値がある。ただしCERO Zで表現は強めなので、『零』のような怖さを期待すると重さに面食らうかもしれない。
選択で物語が分岐する・複数人で楽しめるホラー
The Dark Pictures Anthology シリーズ
『マン・オブ・メダン』『リトル・ホープ』『ハウス・オブ・アッシュ』『デビル・イン・ミー』と続く、1本4~6時間ほどのオムニバス型ホラー。プレイヤーの選択とQTEの成否で登場人物の生死が変わり、「誰も死なせない」プレイも「全滅」もあり得る。オンライン協力や、コントローラーを回して複数人で遊ぶモードを備えるのが特徴。1本が短く、ホラー映画を自分で操作している感覚で楽しめる。
こんな人におすすめ: 友達や家族とワイワイ遊べるホラーが欲しい人。長い大作より short な体験を積み重ねたい人。
The Quarry
『Until Dawn』のスタッフによる、夏のサマーキャンプを舞台にした分岐型ホラー。9人の若者を操作し、一夜の惨劇を生き延びさせる。実写映画のような俳優陣とカメラワークで、B級ホラー映画のノリを丸ごとゲームにしたような作り。全員生存も全滅もプレイヤー次第で、「みんなで見ながら選択を相談する」遊び方に特に向いている。
こんな人におすすめ: ホラー映画のような体験を数時間で味わいたい人。選択の重さと後悔を楽しみたい人。
Until Dawn(リメイク)
2015年のPS4作品を、PS5向けにグラフィックを一から作り直したリメイク(2025年発売)。雪山の山荘を舞台に、8人の若者が「バタフライエフェクト」システムのもとで運命を分岐させていく。分岐型ホラーの原点的な一本で、リメイクで映像表現が大きく向上した。オリジナルを遊んでいない人が今から分岐ホラーを始めるなら、有力な候補になる。
こんな人におすすめ: 分岐型ホラーを高画質で体験したい人。王道の「若者×雪山×連続惨劇」が好きな人。
アクション寄りのホラー
Alan Wake 2
2010年『Alan Wake』の正統続編(PS5版2023年10月発売)。作家アラン・ウェイクと、彼を追うFBI捜査官サーガ・アンダーソン、2人の視点を切り替えながら、現実と虚構が入り混じる怪異を追っていく。光を武器にして闇の存在を祓う戦闘に、実写映像やミュージカル的な演出を織り交ぜた独特の作風で、批評家評価が非常に高い。ホラーというよりサイコロジカル・スリラー寄りだが、不穏さは全編に漂う。
こんな人におすすめ: 凝った演出と物語の作家性を重視する人。じっくりした探索と適度な戦闘のバランスが好きな人。
タイトル早見表
| タイトル | タイプ | 発売年(PS5) | ボリューム目安 |
| SILENT HILL 2 | 心理・サバイバルホラー | 2024年 | 15〜20時間 |
| SILENT HILL f | 和風・心理ホラー(CERO Z) | 2025年 | 10〜15時間 |
| バイオハザード RE:4 | アクションサバイバルホラー | 2023年 | 15〜20時間 |
| バイオハザード RE:2 / RE:3 | サバイバルホラー | 2022年 | 各8〜12時間 |
| Alone in the Dark | サバイバルホラー・謎解き | 2024年 | 8〜12時間 |
| リトルナイトメア3 | 不穏系パズルアクション | 2025年 | 6〜8時間 |
| Layers of Fears | 心理・アートホラー | 2023年 | 6〜10時間 |
| MADiSON | 一人称・謎解きホラー | 2022年 | 6〜8時間 |
| 零 ~濡鴉ノ巫女~ | 和風ホラーADV | 2021年 | 10〜15時間 |
| The Dark Pictures Anthology | 分岐型・マルチ対応 | 2019〜2022年 | 各4〜6時間 |
| The Quarry | 分岐型・インタラクティブドラマ | 2022年 | 8〜10時間 |
| Until Dawn(リメイク) | 分岐型ホラー | 2025年 | 8〜10時間 |
| Alan Wake 2 | サイコロジカル・アクションホラー | 2023年 | 15〜20時間 |
※発売年・ボリュームは目安です。CERO区分は作品・版によって異なるため、購入前にストア/パッケージの表記を必ずご確認ください。
タイプ別の入口
- 王道のサバイバルホラーから: 『バイオハザード RE:2』または『SILENT HILL 2』。
- 戦闘の手応えも欲しい: 『バイオハザード RE:4』『Alan Wake 2』。
- グロが苦手・雰囲気重視: 『リトルナイトメア3』『Layers of Fears』『零 ~濡鴉ノ巫女~』。
- 友達や家族と一緒に: 『The Dark Pictures Anthology』『The Quarry』『Until Dawn』。
- とにかく重い物語と陰鬱さ: 『SILENT HILL f』。
怖いのが苦手な人へ、入りやすい一本
ホラーに慣れていないなら、まずは『リトルナイトメア3』をすすめたい。直接的なグロ描写がほとんどなく、怖さは「不気味な世界観」と「追いかけられる緊張」に寄っている。2人協力で遊べば恐怖も半分になり、パズルを解きながら少しずつ耐性をつけられる。次のステップとして『The Quarry』のような分岐型に進み、その後で『バイオハザード RE:2』や『SILENT HILL 2』に挑戦する、という順番が無理がない。
PS Plusゲームカタログで遊べるホラー
PS Plus エクストラ/プレミアムの「ゲームカタログ」には、時期によってホラー作品が含まれる。過去には『The Quarry』『Alan Wake Remastered』『Man of Medan』などが対象になったことがある。ラインナップは定期的に入れ替わるため、加入している人は購入前に対象になっていないか確認するとお得だ。オンライン対戦型の『Dead by Daylight』は基本プレイ無料で始められる(一部課金あり)ので、多人数の鬼ごっこ系ホラーを試したいならこちらも候補になる。
日本で発売されていない有名ホラーに注意
海外では非常に高い評価を受けているのに、日本のPlayStation Storeでは買えないホラーがある。代表例が『Dead Space』(2023年のリメイク)と『The Callisto Protocol』だ。いずれも身体欠損などの表現がCEROの審査を通らず、日本の家庭用機向けには発売・販売されていない。海外の「PS5ホラーおすすめ」記事でよく名前が挙がるので気になるところだが、日本のアカウントでは正規に購入できない点を知っておきたい。名作『SIREN』シリーズのように、そもそもPS5版が存在しないタイトルもある。
よくある質問
Q. シリーズ物が多いですが、途中から始めても大丈夫?
『バイオハザード RE:2/RE:3/RE:4』や『SILENT HILL 2』はリメイクで、その作単体で物語が完結するため途中からで問題ない。『SILENT HILL f』も新作なので前提知識は不要。『Alan Wake 2』だけは前作の要素があるが、作中で振り返りが入るので遊べないことはない。
Q. VRでホラーを遊びたい
PS VR2に対応したホラー・スリラー作品がいくつかある。VRだと恐怖の密度が段違いになる反面、VR酔いや心理的負担も大きいので、ホラーVRは体調と相談しながら短時間ずつ遊ぶのがおすすめ。まずは通常画面でジャンルに慣れてからVRに移るのが無難だ。
Q. 一番怖いのはどれ?
感じ方には個人差があるが、「陰鬱さ・精神的なきつさ」なら『SILENT HILL f』、「常に追われる緊張」なら『バイオハザード RE:3』、「じわじわ来る不穏さ」なら『零 ~濡鴉ノ巫女~』や『MADiSON』が挙がることが多い。
Q. グロがどうしても苦手。表現を弱める方法はある?
作品によっては、血の表現をオフにする設定や、通常版(CERO D)を選ぶことで表現が抑えられる場合がある。それでも不安なら、はじめから描写が控えめな『リトルナイトメア3』『Layers of Fears』『零』から入るのが安全だ。
Q. 短時間で終わるホラーはどれ?
『The Dark Pictures Anthology』は1本4〜6時間、『リトルナイトメア3』も6〜8時間ほどでクリアできる。逆に『Alan Wake 2』『バイオハザード RE:4』は15〜20時間ほどのボリュームがある。
まとめ
PS5のホラーは、王道サバイバルホラー(バイオハザード、SILENT HILL)、不穏系のアートホラー(リトルナイトメア3、Layers of Fears)、みんなで遊べる分岐型(The Dark Pictures、The Quarry、Until Dawn)、和風ホラー(零)と、タイプがはっきり分かれている。まず自分が「戦いたいのか逃げたいのか」「ゴアが平気か苦手か」を決めると、外しにくい。怖いのが苦手なら『リトルナイトメア3』から、王道を体験したいなら『SILENT HILL 2』や『バイオハザード RE:2』から始めるとよい。ジャンルを問わず幅広く探すならPS5おすすめソフト ジャンル別も合わせて読んでみてほしい。