画像: ©Sony Interactive Entertainment / Arrowhead Game Studios AB
2024年2月8日にPlayStation 5/PC(Steam)で発売された「ヘルダイバー2」は、2015年発売のトップダウン視点協力シューター「Helldivers」を三人称視点へと全面刷新した続編だ。発売直後から爆発的なヒットとなり、話題性・セールス両面でシリーズの存在感を大きく高めた一作でもある。発売当初の記録的なヒットから、運営を巡る騒動、その後の巻き返しまで、多くの話題を提供してきたタイトルでもある。この記事では各メディアのレビューを総合しながら、システム面の特徴や評価のポイントを客観的にまとめていく。発売後に起きた運営上の出来事も含め、良い面・気になる面の両方を包み隠さず紹介する。
基本情報
| タイトル | HELLDIVERS 2(ヘルダイバー2) |
| 対応機種 | PlayStation 5/Windows(Steam) |
| 発売日 | 2024年2月8日 |
| ジャンル | サードパーソン協力型シューター |
| レーティング | CERO D(17歳以上対象、暴力・グロテスク表現あり) |
| 開発・発売元 | Arrowhead Game Studios(開発)/SIE(発売) |
※価格は時期により変動する場合があります。購入前に各ストアで最新価格をご確認ください。大型の無料アップデートが継続的に配信されており、追加コンテンツ「ウォーボンド」も順次リリースされている。
どんな世界なのか
舞台は22世紀。「超地球民主主義(Managed Democracy)」を掲げる人類の連邦組織が、虫型異星生物「ターミニッド」やロボット軍団「オートマトン」といった脅威と戦争を続けている。プレイヤーは民主主義を銀河に広める精鋭部隊「ヘルダイバー」の一員として、危険な惑星へと降下していく。戦争を美化するのではなく、むしろ皮肉って描く風刺の効いたブラックコメディのトーンが本作の大きな個性になっている。
システム面の見どころ
最大4人協力プレイとフレンドリーファイア

画像: 公式サイト
最大4人での協力プレイが本作の中心で、味方への誤射がそのままダメージになる「フレンドリーファイア」が常時オンになっている点が大きな特徴だ。連携がうまくいけば爽快な殲滅戦になる一方、大型火器の使いどころを誤ると味方を巻き込んでしまうなど、緊張感と笑いが同居するカオスな体験を生み出している。誤って味方に爆撃を落としてしまうハプニングも含めて「一緒に笑い合える」体験として設計されている点が、本作ならではの魅力として広く支持されている。
ストラテジェムと「銀河規模の戦況」

画像: 公式サイト
特定の方向キー入力によって重火器や増援、爆撃といった戦略物資「ストラテジェム」を要請できるシステムも本作の醍醐味。さらに、全プレイヤーの戦果がリアルタイムで反映され、惑星ごとの戦況が刻々と変化していく「銀河規模の戦況(Galactic War)」というライブサービス的な仕組みも導入されており、自分たちの戦いが銀河全体の物語に繋がっているという実感を味わえる。発売後も大型の無料アップデートで新武器・新惑星・新たな敵勢力が追加され続けており、リリースから時間が経った今も戦況は絶えず動き続けている。
各メディアのレビュースコア
- Metacritic: PC版83/100、PS5版82/100、Xbox Series X|S版88/100
- OpenCritic: 91%(高評価recommended)
- Push Square: 9/10(「best-in-class gunplay」と絶賛)
いずれのメディアも高水準の評価で足並みが揃っており、爽快な銃撃戦と味方との連携が生むカオスな笑いが特に高く評価されている。プラットフォームによってスコアに幅があるものの、いずれも「高評価」の範囲に収まっており、安定した完成度がうかがえる。
高評価ポイント
- 爽快感のある銃撃戦と、フレンドリーファイアが生む独特の緊張感とユーモア
- ストラテジェムを駆使した戦略性の高い協力プレイ
- 「銀河規模の戦況」による、プレイヤー全体で紡ぐライブサービス的な物語性
- 戦争を皮肉って描く風刺の効いた世界観とシネマティックな演出
気になる点
- 発売直後、爆発的なヒットにより同時接続者数が急拡大し、深刻なサーバー障害・ログイン問題が発生した。開発元はテスト期間を経て安定化に努めた
- 2024年5月、SIEがPC(Steam)版に対しPSNアカウント連携を義務化すると発表したことで大規模な批判が起こり、Steamレビューが急落する事態となった。これを受けて発表からわずか2日後にSIEは要件を撤回。Arrowhead Game StudiosのCEOも「信頼を取り戻したい」とコメントした
- フレンドリーファイアという仕様上、初心者同士のプレイでは意図しない事故が起こりやすく、慣れるまでは戸惑う場面もある
- 敵の物量が非常に多く、味方との連携やコミュニケーションが取れないと苦戦しやすいバランス設計になっている
前作「Helldivers」(2015年)との違い
前作はトップダウン(見下ろし)視点の協力シューターだったのに対し、本作は三人称視点へと全面的に刷新された。開発チームは旧世代のゲームエンジンを独自に拡張して本作を作り上げたと明かしており、限られた技術基盤の中で大きな進化を実現した点も注目に値する。発売直後の記録的なヒット、そしてPSNアカウント連携騒動という浮き沈みを経験しながらも、着実にプレイヤーベースを維持し続けている点は、ライブサービス型ゲームとしての運営の粘り強さを物語っている。セールス面では驚異的な記録を打ち立てており、発売から1週間で100万本、2週間で300万本を突破。同年5月には1,200万本に到達し、これはPlayStation史上最速の売上記録となった。2026年1月時点では全世界累計2,000万本以上、売上高7億ドルを超えたと報告されている。
Xbox版の展開
発売当初はPS5/PC限定だったが、後日Xbox Series X|S版も追加され、発売から1週間で約100万本を売り上げるなど、対応プラットフォームの拡大とともにさらに多くのプレイヤー層を獲得している。
こんな人におすすめ/おすすめしない人
おすすめな人:友人とワイワイ協力プレイを楽しみたい人、爽快な銃撃戦とカオスな展開が好きな人、風刺の効いたブラックユーモアの世界観に興味がある人。
おすすめしない人:フレンドリーファイアのようなリスクのある仕様が苦手な人には、序盤は戸惑う場面が多いかもしれない。ライブサービス型ゲームの運営方針の変化(アカウント連携騒動など)に敏感な人は、最新の運営状況を確認しておくと安心だ。逆に、そうした浮き沈みも含めて運営の歩みを見守りながら遊びたい人には、シリーズの成長を体感できる貴重な機会になるだろう。
まとめ
「ヘルダイバー2」は、フレンドリーファイアを取り入れた爽快な協力シューターとして、Metacritic 82〜88・OpenCritic 91%・Push Square 9/10という高評価を獲得した意欲作だ。発売直後のサーバー障害やPSNアカウント連携騒動といった浮き沈みはあったものの、いずれも迅速な対応で乗り越えており、友人と協力してカオスな戦場を駆け抜けたい人には自信を持っておすすめできる一作だ。全世界累計2,000万本を超える記録的なセールスも、この爽快な協力プレイ体験が世界中のプレイヤーに広く支持された何よりの証拠と言えるだろう。