画像: Steamストアページ
| タイトル | Kingdom Come: Deliverance II(キングダムカム・デリバランスII) |
| 対応機種 | PS5 / Xbox Series X|S / PC(Steam) |
| 発売日 | 2025年2月5日 |
| ジャンル | オープンワールドアクションRPG |
| 価格目安 | 通常版 約9,000円前後 |
| 開発元 | Warhorse Studios |
| 発売元 | Deep Silver(PLAION) |
| 追加DLC | 大型ストーリー拡張3本(2025年5月・9月・11月に順次配信) |
※価格は時期により変動するため、購入前に最新価格を確認してください。
「Kingdom Come: Deliverance II」は、チェコのWarhorse Studiosが手がけるオープンワールドアクションRPGの続編で、2025年2月5日にPS5・Xbox Series X|S・PCで発売された。前作「Kingdom Come: Deliverance」(2018年)の直接的な続きにあたり、15世紀のボヘミア(現在のチェコ周辺)を舞台に、鍛冶屋の息子ヘンリーの旅を描く。魔法もモンスターも登場しない「史実に忠実な中世」を徹底的に再現したリアリティ志向のRPGとして知られ、続編では前作から規模・完成度ともに大きく進化した点が高く評価されている。この記事では各メディアのレビューを総合し、ストーリーの概要・システムの見どころ・評価のポイントを客観的にまとめて紹介する。

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どんな物語なのか
前作から続く復讐と成長の物語
物語は前作のラストから間もない時期を舞台にしている。家族を殺され、故郷を焼かれたヘンリーは、前作の終盤で仕えることになった貴族ハンス・カピュス卿の従者として、ボヘミア王ジギスムントとその異母兄ヴァーツラフ4世の対立という、より大きな政治的動乱に巻き込まれていく。前作が「一人の若者の復讐劇」だったのに対し、続編は国家規模の権力闘争を背景にしながらも、ヘンリー個人の成長と葛藤を丁寧に描く構成になっている点が特徴だ。
史実に基づいた重厚な世界観
本作最大の魅力は、歴史家や建築の専門家の監修を受けて再現された、実在のボヘミア地方をモデルにした広大なオープンワールドにある。城・教会・村落の建築様式から、当時の衣装・食文化・身分制度に至るまで、フィクションの誇張を極力排して緻密に作り込まれており、単なる背景ではなく「体験できる歴史資料」としての側面を持つ。魔法や超常的な力が一切登場しないため、プレイヤーが直面する困難はすべて人間同士の駆け引きや、腕力・話術・知識といった現実的な手段で解決していくことになる。
システム面の見どころ
前作から刷新された戦闘システム
剣術は方向を意識したリアルな殺陣を再現しており、前作譲りの硬派さを維持しつつ、操作性は大幅に洗練された。複数の敵との乱戦を意識したバランス調整、クロスボウなど遠距離武器の使い勝手向上、鎧の防御力を反映したダメージ計算など、単純な数値だけでなく状況判断が重要になる戦闘設計になっている。
生活シミュレーション的な作り込み
睡眠・食事・衛生状態がヘンリーの能力やNPCとの会話の成否に影響するなど、いわゆる「中世で生きる」という生活シム的な要素も健在。移動中に必要な保存食(干し肉・ドライフルーツ等)を用意したり、身なりを整えてから交渉に臨んだりと、行動の一つひとつに準備が求められる。この「不便さこそがリアリティ」という設計思想は前作から一貫しており、続編ではさらに解像度が上がっている。
選択と結果が重くのしかかるクエスト設計
会話や行動の選択肢がその後の展開に大きく影響する、分岐の多いクエスト設計も本作の見どころだ。盗み・暴力・買収・交渉など複数の解決手段が用意されたクエストが多く、プレイヤーの倫理観や性格がそのままヘンリーの生き方として反映されていく作りになっている。

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高評価ポイント
- 歴史考証に基づく作り込みが際立つ、没入感の高いオープンワールド
- 前作から大幅に洗練された操作性・戦闘バランス
- 選択の重みが感じられる、分岐の多いクエストデザインとキャラクター描写
- 魔法やモンスールに頼らない、地に足のついたリアルな中世体験
各メディアのスコア
- Metacritic: 88点(PC/PS5/Xbox Series X|S総合)
- IGN: 9/10
- GameSpot: 9/10
- Eurogamer: 3/5(他媒体に比べやや辛口)
多くの大手メディアが高評価を与えている一方、Eurogamerは硬派すぎる設計や取っ付きにくさを理由にやや厳しい評価をつけており、評価が完全に一致しているわけではない点にも触れておきたい。
気になる点
- 複数の敵に囲まれると戦闘のテンポが悪くなりやすく、慣れるまで理不尽に感じる場面がある
- 序盤は所持金が乏しく、盗みや狩猟に頼らず正攻法だけで進めようとすると苦労しやすい
- 高速移動が解放されるまでの序盤は広大なマップの移動に時間がかかり、テンポの遅さを感じる人もいる
- 操作やUIがあえて不便に作られている部分が多く、親切設計のRPGに慣れたプレイヤーには取っ付きにくい
前作「Kingdom Come: Deliverance」との違い
前作は一人の若者による個人的な復讐劇が中心だったのに対し、続編は国家規模の権力闘争を背景にした、よりスケールの大きな物語へと発展している。システム面でも、前作で不評だった保存システムの不便さや戦闘のクセの強さが見直され、根本的な硬派さ・リアリズムを維持したまま遊びやすさが底上げされている。世界の広さやグラフィックの密度も前作から大きく向上しており、続編でありながら「前作の欠点を潰した完成形」という評価が多いのも特徴だ。なお、前作を未プレイでも物語導入部で経緯が説明されるため単体でも楽しめるが、ヘンリーとハンスの関係性など前作を知っているとより深く味わえる部分もある。

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こんな人におすすめ
- ファンタジー色の薄い、リアルな中世の世界観にじっくり浸りたい人
- 選択によって展開が変わる骨太なクエストデザインを楽しみたい人
- 硬派な戦闘・生活要素を含む、歯応えのあるオープンワールドRPGを求めている人
おすすめしない人
- チュートリアルが親切で、テンポよくサクサク進められるRPGを好む人
- ファンタジー要素(魔法・モンスターとの戦闘等)を重視する人
発売後の展開(DLC)
本作は発売後も3本の大型ストーリー拡張(DLC)を継続的に配信している。2025年5月配信の「Brushes with Death」は変わり者の画家ヴォイタを巡る新たなクエストチェーンを、2025年9月配信の「Legacy of the Forge」はクトナー・ホラの街で焼け落ちた鍛冶場を再建し、鍛冶スキルを活かしながら自分だけの拠点を築いていくストーリーを、そして2025年11月配信の完結編「Mysteria Ecclesiae」は名高い治療師の助手として修道院に潜む謎の疫病騒動に巻き込まれていく物語を、それぞれ描いている。本編クリア後も長く遊べるコンテンツが用意されている点は、腰を据えて中世の世界に浸りたいプレイヤーにとって心強い。
まとめ
「Kingdom Come: Deliverance II」は、史実に忠実な中世ヨーロッパという独自の魅力を維持しながら、前作の課題を丁寧に解決し完成度を大きく高めた続編だ。Metacritic88点をはじめ大手メディアから高い評価を得ており、2026年2月時点で全世界累計販売本数500万本を突破するヒット作となっている(ファミ通報道ベース)。取っ付きやすさよりもリアリズムと没入感を重視したいプレイヤーにとっては、2025年を代表するRPGの一本と言えるだろう。