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2025年10月30日に発売されたHD-2D版『ドラゴンクエストI&II』は、シリーズ原点となる『I』『II』を1本にまとめてフルリメイクした作品だ。2024年発売のHD-2D版『III』に続く「ロト三部作」の完結にあたり、III→I→IIの順で遊ぶことで見えてくる新たな結末が用意されている。対応機種にPS5・Switch・Switch2の3つが並ぶのも本作の特徴で、購入時にどれを選ぶか迷う人も多いはずだ。今回は各メディアのレビューを集め、「結局面白いのか」「PS5・Switch・Switch2、どれを選ぶべきか」を整理してみたい。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | ドラゴンクエストI&II(HD-2D版) |
| 対応機種 | PS5 / Switch / Switch2 / Xbox Series X|S / PC(Steam) |
| 発売日 | 2025年10月30日(Steam版は10月31日) |
| ジャンル | RPG |
| 価格 | 通常版 7,678円(税込) ※時期により変動 |

戦闘シーン(画像: 公式サイト)
どんなゲームなのか
ロトの子孫たちの物語
HD-2D版『III』のその後を描く物語で、伝説の勇者ロトの血を引く子孫たちが、ローレシア・サマルトリア・ムーンブルクの3つの国に分かれて暮らす経緯から丁寧に描き直されている。プロローグが大幅に作り込まれ、原作にはなかった前日譚的な要素が加わった。
I・IIふたつの物語
『I』はひとりの勇者が竜王を倒す王道の物語、『II』はその子孫である3人の王子が力を合わせて悪の教団に立ち向かう物語という、シリーズ初期の異なる作風を1本で楽しめる。『II』では新たな舞台として「海底」が登場し、人魚族を救う展開や、未知の領域「深海」も追加されている。ドラクエ3のキャラクター「カンダタ」が登場するなど、ロト三部作を貫く時系列に新しい繋がりが生まれている点も見どころだ。
システム面の見どころ
バトルシステムの進化
『I』の1対1シンプル戦闘から、複数モンスターとの戦闘へ進化するなど、HD-2D版『III』をベースにした快適な戦闘システムが導入された。主人公が習得できる「特技」も追加され、「けもの突き」「かえん斬り」「うけながし」といった新しい戦い方の選択肢が増えている。
紋章・世界の思い出などの新要素
戦闘を大きく強化する新システム「紋章」や、キズナを深める「巻物」、アレフガルドの知られざる歴史が明かされる「世界の思い出」など、原作にはなかった要素が多数追加された。オートで行動する際の対象を「装備品のみ」「道具のみ」などに絞り込める「アイテムさくせん」も、快適さを底上げしている。

紋章システム(画像: 公式サイト)
高評価ポイント
各メディアで共通して評価されているのは、原作をベースにしながらもストーリー・システム両面で大幅に拡張された「リメイクを超えた」ボリューム感だ。
- HD-2Dによるラダトーム城などの描き込みが評価されており、ドット絵の温かみと立体的な映像美が両立している
- ストーリーが大幅に加筆され、原作の数倍のボリュームで語られる
- 紋章・世界の思い出など、原作の空白を埋める新要素が好評
- フルオーケストラ音源によるBGMのクオリティが高い
各メディアのスコア
- Metacritic: 84点前後
- IGN: 9/10点
- Push Square: 8/10点
- GameSpot: 7/10点(新シナリオの水増し感を指摘するなど、やや辛口)
総じて高評価だが、GameSpotのように新要素の一部を「水増し」と評したメディアもあり、前作『III』の評価と比べるとやや幅がある。とはいえ大半のメディアはポジティブな評価で占められており、シリーズファンからの期待に応えた仕上がりと言えそうだ。
気になる点
- 『I』『II』はもともと初期作品ゆえにシステムが簡素で、「仲間の少なさ」「転職や自由度の低さ」など原作由来の構造的な物足りなさを指摘する声がある
- HD-2D版『III』で指摘されていたバランス面の課題が、本作でも完全には解消されていないという意見がある
- 新シナリオの一部について、「必要以上に引き延ばされている」と感じる人もいる
「拡張は魅力的だが、原作の骨格自体が現代基準では簡素」という評価軸が、賛否の分かれどころになっている。特に『III』のHD-2D版から続けて遊んだ人ほど、システム面の既視感を強く感じやすいようだ。
旧作との違い
- 戦闘: 『I』の1対1戦闘が複数モンスター戦闘に進化。「特技」「紋章」など新要素で戦略の幅が拡大。
- シナリオ: プロローグの大幅増強、「世界の思い出」による裏設定の掘り下げ、ドラクエ3のキャラクター「カンダタ」の再登場など、時系列を繋ぐ新展開が追加。
- 『II』の新領域: 原作になかった「海底」「深海」エリアが新規に追加されている。
- 快適機能: オート行動の対象を細かく指定できる「アイテムさくせん」など、現代基準の快適機能を搭載。
単なる見た目のリメイクにとどまらず、シナリオ・システムともに「原作を土台にした拡張版」と呼べるボリュームに仕上がっている。原作を遊んだことがある人ほど、随所に散りばめられた新展開に驚かされるはずだ。
PS5・Switch・Switch2、どれを選ぶべき?
Switch版とSwitch2版の違い
ゲーム内容(ストーリー・システム)自体はSwitch版・Switch2版で共通しており、違いは描画性能面のみ。Switch2版の方が高解像度・滑らかな描画・短いロードが期待できる。ただしSwitch2版はパッケージがゲームキーカード方式(カード自体にゲームデータは入っておらず、ダウンロードが必要)である点には注意したい。また通常のSwitch版を購入した後にSwitch2版へのアップグレードパスは用意されていないため、購入前にどちらか選んでおく必要がある。
PS5版を含めた選び方
画質・処理性能を最優先するならPS5版が最も安定した選択肢になる。携帯機として遊びたいならSwitch2版、既にSwitch本体しか持っていない場合はSwitch版、という住み分けが基本になる。長編RPGだけに、普段どこでプレイする時間が多いかを基準に選ぶと失敗しにくい。
こんな人におすすめ
- 『III』のHD-2Dリメイクを遊んで満足した人 → ロト三部作を通しで楽しめる
- シリーズの原点にHD-2Dグラフィックで触れてみたい人
- ボリュームのある新シナリオを求める人
- Switch2を持っていて、性能面を活かしてプレイしたい人
逆に、原作の簡素なシステムそのものが苦手だった人や、『III』のバランス面に不満を感じた人は、評判をよく確認してから購入を検討したほうがよさそうだ。事前に体験版が配信されている場合は、そちらで肌に合うか確かめておくのも一つの手だ。
まとめ
HD-2D版『ドラゴンクエストI&II』は、シリーズ原点の物語をHD-2Dと大幅な新要素で生まれ変わらせた、ロト三部作完結編にふさわしい一本だ。Metacritic 84点・IGN 9/10と高評価を獲得する一方、GameSpotのように水増し感を指摘する声もあり、評価にはやや幅がある。購入の際は、Switch2版のゲームキーカード方式などプラットフォームごとの違いも踏まえて選びたい。