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Marvel's Spider-Man(マーベル スパイダーマン) レビューまとめ|評価・感想を徹底解説

画像: ©2018 MARVEL. Developed by Insomniac Games. Marvel's Spider-Man.

Insomniac Gamesが開発したオープンワールド・アクションアドベンチャー「Marvel's Spider-Man(マーベル スパイダーマン)」は、2018年9月7日にPS4向けに発売された。2020年11月12日にはグラフィックを強化したPS5版「リマスター」が登場し、2022年8月にはPC版も発売されている。映画・原作コミックのどれとも異なるオリジナルストーリーで、経験を積んだ大人のピーター・パーカーがニューヨークで新たな脅威に立ち向かう。爽快なウェブ・スウィングと、アメコミ映画さながらの演出が高く評価され、オリジナル版と合わせて全世界3,300万本以上を売り上げた。続編『Marvel's Spider-Man 2』(2023年)や『ミッドナイト・サンズ』ではない本シリーズの原点にあたる一本だ。この記事では各メディアのレビューを総合しながら、本作の特徴を客観的にまとめていく。

基本情報

タイトル Marvel's Spider-Man(PS5版はMarvel's Spider-Man Remastered)
対応機種 PlayStation 5(リマスター)/PlayStation 4(オリジナル)/PC(Steam・Epic)。Nintendo Switch・Switch 2版はなし
発売日 2018年9月7日(PS4)/2020年11月12日(PS5リマスター)/2022年8月12日(PC)
ジャンル オープンワールド・アクションアドベンチャー
価格目安 PS5リマスター版 5,800円(税込)前後。セール時は3,000円前後まで下がることも
レーティング CERO C(15才以上対象)
開発・発売元 開発:Insomniac Games/発売:ソニー・インタラクティブエンタテインメント。クリエイティブディレクター:ブライアン・インティハー

※価格は時期・エディションにより変動します。購入前に各ストアで最新価格をご確認ください。PS4版からPS5版へは有料でのアップグレードも可能です。

どんなゲームなのか

摩天楼の間をウェブで飛び回るスパイダーマン

画像: Steamストアページ

ベテランのピーター・パーカーが主人公

本作のピーター・パーカーは、スパイダーマンとして活動しておよそ8年、大学を出て研究者として働く大人だ。宿敵キングピンの逮捕をきっかけに、ニューヨークでは新たな犯罪組織「悪魔(デーモン)」が台頭し、その首領マーティン・リー(ミスター・ネガティブ)、恩師オットー・オクタヴィアス、そして「シニスター・シックス」との戦いへと発展していく。恋人MJや叔母メイ、警察のユーリらとの関係も丁寧に描かれ、ヒーローと私生活の両立という王道のテーマが軸になっている。クリアまではメイン中心で約17〜20時間だ。

ニューヨークを飛び回る爽快感

マンハッタンを再現したオープンワールドを、ウェブ(蜘蛛の糸)を使って高速で移動できる。ビルの角を曲がるときに糸を張って加速する「ウェブ・スウィング」の操作感は、発売から年数が経った今も「移動そのものが楽しいゲーム」の代表として挙げられ続けている。

システム面の見どころ

ウェブと空中コンボで複数の敵を制圧する戦闘

画像: Steamストアページ

流れるようなアクションバトル

戦闘は『バットマン:アーカム』シリーズの流れを汲む、回避と手数を重視したスタイル。敵の攻撃を「スパイダー・センス」の合図で回避し、ウェブで敵を壁に貼り付け、環境物を投げつけ、空中に浮かせてコンボをつなぐ。多彩なガジェット(衝撃ウェブ、電気ウェブ、地雷など)とスーツ特殊能力を組み合わせ、大人数の敵をさばく爽快感が持ち味だ。ステルスで一体ずつ無力化するアプローチも用意されている。

スーツ・スキル・オープンワールド要素

私生活のピーターとMJの会話シーン

画像: Steamストアページ

コミックや映画由来のものを含む数十種類のスーツを解放でき、それぞれに固有の特殊能力が付く(能力は付け替え可能)。スキルツリーで技を増やし、街のサブ活動——犯罪の阻止、研究ステーションのミニゲーム、ランドマーク撮影、道場チャレンジ、収集物集め——をこなしてトークンを稼ぎ、装備を強化していく。合間にはMJや相棒マイルズを操作する、戦闘を伴わない潜入パートも挟まる。

高評価ポイント

  • 「移動するだけで楽しい」と評される、ウェブ・スウィングの操作感
  • 回避・ガジェット・空中コンボが流れるようにつながる、テンポの良い戦闘
  • 映画・原作のどれとも違う、ヒーローと私生活を丁寧に描くオリジナルストーリー
  • マンハッタンの再現度と、アメコミ映画さながらの演出・カメラワーク
  • 数十種のスーツと能力の組み合わせによる、見た目とプレイの自由度

各メディアのスコア

  • Metacritic: 87/100(PS4版)
  • ファミ通クロスレビュー: 37/40(プラチナ殿堂入り)
  • IGN: 8.7/10
  • GameSpot: 9/10

「スーパーヒーローになる体験をここまで気持ちよく再現したゲームは他にない」との評価が各メディアで共通していた。一方で、オープンワールドのサブ活動が定番の作りである点や、MJ・マイルズの潜入パートのテンポには賛否があった。オリジナルのPS4版は発売3日で全世界330万本、シリーズの土台を作り、続編『Marvel's Spider-Man 2』やスピンオフ『Marvel's Spider-Man: Miles Morales』へとつながった。

気になる点

  • 街のサブ活動は種類こそ多いが、内容はオープンワールドの定型に収まっている
  • 戦闘を伴わないMJ・マイルズの潜入パートは、人によってテンポを削がれると感じる
  • Nintendo Switch系には対応せず、PS5・PS4・PCでのみ遊べる
  • 物語・ボリュームとも「超大作」というより「密度の高い1本」で、40時間級を期待すると短め

シリーズの中での位置づけ

本作はInsomniac Gamesによる「Marvel's Spider-Man」シリーズの第1作にあたる。スピンオフの『Marvel's Spider-Man: Miles Morales』(2020年)は本作の数か月後を描く中規模作品、『Marvel's Spider-Man 2』(2023年)はピーターとマイルズの2人を操作する正式な続編だ。物語は本作から地続きなので、シリーズを追うならこの1作目から始めるのが分かりやすい。PS5版リマスターは3作を同じ画質水準で遊べる利点がある。

機種による違い

オリジナルのPS4版(Metacritic87)に対し、PS5版「リマスター」はレイトレーシング反射、より高精細なモデル、高速ロード、60fpsのパフォーマンスモードに対応する。PC版はハイエンド環境なら最も自由度が高く、超広画面やMODに対応するが、ウルトラワイド以外で大きな差はない。これから遊ぶならPS5版リマスターかPC版が基本の選択肢になる。

こんな人におすすめ/おすすめしない人

おすすめな人:スパイダーマンやアメコミヒーローが好きな人、移動アクションの気持ちよさを重視する人、『バットマン:アーカム』系の流れるような戦闘が好みの人、17〜20時間で綺麗にまとまる大作を求める人。

おすすめしない人:Switch系でしか遊べない環境の人、オープンワールドに斬新なゲームデザインを求める人、戦闘以外のパートを一切挟みたくない人には引っかかる部分がある。

まとめ

「Marvel's Spider-Man」は、ベテランのピーター・パーカーを主人公に、ヒーローと私生活の両立を描いたオープンワールド・アクションアドベンチャーだ。ウェブ・スウィングの爽快感、流れるような戦闘、アメコミ映画さながらの演出が高く評価され、Metacritic87点・ファミ通37点・シリーズ累計3,300万本という結果につながった。続編・スピンオフも展開する人気シリーズの原点として、いま遊んでも色あせない完成度を持つ一本だ。

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