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2022年1月28日にNintendo Switchで発売された「Pokémon LEGENDS アルセウス」は、ポケモンシリーズ本編としては異色の構成に挑んだ意欲作だ。従来の「ジム巡り・対人対戦」中心の構成から離れ、「フィールド調査・図鑑完成」を軸としたオープンフィールド型アクションRPGへと大きく舵を切り、発売当時からシリーズに新風を吹き込んだ作品として話題になった。この記事では各メディアのレビューを総合しながら、システム面の特徴や評価のポイントを客観的にまとめていく。
基本情報
| タイトル | Pokémon LEGENDS アルセウス |
| 対応機種 | Nintendo Switch |
| 発売日 | 2022年1月28日 |
| ジャンル | アクションRPG |
| 価格目安 | 6,578円(税込) |
| レーティング | CERO A(全年齢対象) |
| 開発・発売元 | ゲームフリーク(開発)/株式会社ポケモン・任天堂(発売) |
※価格は時期により変動する場合があります。購入前に各ストアで最新価格をご確認ください。大型の有料DLCは配信されておらず、発売後は無料アップデートで一部要素が追加されている。
どんな物語なのか
舞台は後の「シンオウ地方」にあたる「ヒスイ地方」。人とポケモンの関係がまだ築かれていない時代が舞台となっており、主人公はポケモン図鑑の完成を目指す調査団の一員として、大自然の中で様々なポケモンと出会い、記録していく。物語の軸には、霧をまとって現れる特殊なポケモンたちや、地域の伝承を守る「霧の民」との関わりがあり、探索を進めるほどにヒスイ地方の成り立ちが明らかになっていく構成になっている。
システム面の見どころ
フィールドでリアルタイムに捕まえる新しい捕獲アクション
従来のシリーズ本編ではコマンド戦闘を経てポケモンを捕獲するのが基本だったが、本作ではフィールド上に生息するポケモンへ直接モンスターボールを投げて捕獲するリアルタイムアクションが導入された。茂みに隠れて近づいたり、コソコソ歩きで警戒されないようにしたりと、狩猟・観察に近い緊張感のある探索体験が持ち味になっている。
「わざアクション」による戦闘スタイルの選択
バトルでは、技を繰り出す際に「強気」(攻撃力重視・命中率が下がる)と「慎重」(命中率重視・行動順が遅くなる)の2つのスタイルを選べる「わざアクション」が新たに導入された。状況に応じてリスクとリターンを使い分ける駆け引きが加わり、従来のターン制バトルに新しい戦略性をもたらしている。
オープンフィールド探索と特殊個体との激闘

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エリアごとに区切られた広大なフィールドを自由に探索できるほか、各地の頂に君臨する強大な特殊個体との高難易度バトルもシリーズの新たな見どころとなっている。フィールド探索・図鑑完成・強敵との対峙という3つの軸が組み合わさり、従来のポケモン本編とは一味違うプレイ感覚を生み出している。
道具調合と図鑑研究レベル
フィールドで採取した素材から、モンスターボールや回復アイテムなどを自分で調合して作る「どうぐ調合」もシリーズ初の試み。店で買うだけでなく、探索で得た素材を活用してアイテムを補充する仕組みが、フィールド探索の意義をより強めている。また、各ポケモンごとに「捕まえた数」「様々な技を見た数」などの条件を満たすことで上がる「図鑑研究レベル」があり、レベルを上げるほど新しい情報や進化条件のヒントが得られる設計も、観察・調査というテーマ性と噛み合った要素だ。
各メディアのレビュースコア
- Metacritic: 86/100(Switch本編シリーズとして当時歴代最高スコアを記録)
- IGN: 7.0/10
- GameSpot: 8/10
- ファミ通クロスレビュー: 10・9・9・10の合計38点(プラチナ殿堂入り)
Metacritic・GameSpot・ファミ通は軒並み高評価な一方、IGNはグラフィック表現への指摘を理由にシリーズとしてはやや控えめな7.0を付けている。
高評価ポイント
- 「ジム巡り・対人戦」中心だったシリーズの構成に、探索・図鑑完成という新風を吹き込んだ挑戦的な設計
- フィールドで直接ポケモンを捕まえる捕獲アクションの手触りの良さ
- 「わざアクション」による駆け引きの追加で、バトルに新しい戦略性が生まれた
- Switch本編シリーズとして当時最高のMetacriticスコアを記録した完成度
気になる点
- IGNなど一部メディアからグラフィック表現(テクスチャの粗さ・処理落ち)への指摘がある
- 従来の対人対戦・ジム戦中心の遊び方を期待していたファンには、方向性の違いに戸惑う可能性がある
- 探索・観察中心の設計のため、テンポの速いバトルを求める人にはやや単調に感じられる場面もある
従来シリーズとの違い・後継作
「ソード・シールド」など従来のシリーズ本編が対人戦・ジム巡り中心の構成だったのに対し、本作は探索・図鑑完成中心の一人用体験へと大きく舵を切った点が最大の違いだ。この挑戦的な方向性は好評を受け、2025年発売の後継作「Pokémon LEGENDS Z-A」(舞台はミアレシティ)にも受け継がれている。シリーズの新しい可能性を切り開いた一作として、後の展開にも影響を与えたタイトルと言えるだろう。セールス面でも本作は好調で、発売後3日間で全世界650万本以上を売り上げ、ポケットモンスターシリーズの初週販売記録を更新。その後も伸び続け、2023年3月末時点で全世界累計約1,483万本に達している。
発売後のアップデートで追加された要素
発売後の無料アップデートでは、「ヒスイのすがた」と呼ばれる地域限定フォルムのポケモンが新たに実装されるなど、コンテンツが継続的に拡充された。追加のストーリーミッションも配信され、発売から時間が経った後も遊びの幅が広がり続けている点は、長く楽しみたいプレイヤーにとって嬉しいポイントだ。こうした継続的なサポートも、本作が発売から数年経った今でも新規プレイヤーに勧めやすい理由のひとつになっている。
こんな人におすすめ/おすすめしない人
おすすめな人:じっくりフィールドを探索してポケモンを観察・捕獲したい人、従来と違う新しいポケモン体験を求めている人、図鑑コンプリートのようなやり込み要素が好きな人。
おすすめしない人:対人対戦やジム巡りといった従来シリーズの遊び方を求める人には、本作の方向性がやや物足りなく感じられる可能性がある。グラフィックの精細さを重視する人は、発売時期相応の技術的な粗さがある点を理解した上で購入を検討したい。逆に言えば、コマンド戦闘の駆け引きよりもフィールドでの狩猟・観察といった体験を重視する人には、シリーズの中でも特にユニークな一作としておすすめできる。
まとめ
「Pokémon LEGENDS アルセウス」は、シリーズ本編の枠組みを大きく踏み越え、探索・捕獲・図鑑完成を軸にした新しいポケモン体験を提示した挑戦作だ。Metacritic 86・ファミ通38点という高評価を獲得し、Switch本編シリーズとして当時最高のスコアを記録した一方、グラフィック面の粗さも指摘されている。従来の遊び方に飽きたファンにも、新しい形でポケモンの世界を楽しみたい人にもおすすめできる一作だ。発売後3日間で全世界650万本を超える記録的セールスを記録した実績が、その挑戦がプレイヤーに広く受け入れられたことを裏付けている。