画像: PlayStation公式ブログ
『It Takes Two』でザ・ゲーム・アワード2021の年間最優秀賞を含む数々の賞に輝いたHazelight Studiosが、EA Originalsと共に贈る最新作が『Split Fiction(スプリット・フィクション)』です。SF小説とファンタジー小説、正反対のジャンルを愛する2人の作家が、ひとつの物語の中に閉じ込められてしまうという設定のもと、最後まで2人協力プレイでしか進めない体験が話題を呼びました。本記事では、各メディアのレビューを総合し、本作の見どころと気になる点をまとめて紹介します。
基本情報
| タイトル | Split Fiction(スプリット・フィクション) |
|---|---|
| 対応機種 | PS5(Xbox Series X|S・PC〈Steam/EA app/Epic Games Store〉でも展開) |
| 発売日 | 2025年3月6日(パッケージ版)/3月7日(ダウンロード版) |
| ジャンル | 協力プレイ専用アクションアドベンチャー |
| 価格目安 | 6,930円(税込) |
| 開発・発売 | Hazelight Studios / エレクトロニック・アーツ(EA Originals) |
| CERO | C(15才以上対象) |
| プレイ人数 | 2人協力プレイ専用(1人はソフト未所持でも遊べる「フレンドパス」対応) |
※価格は時期により変動する場合があります。購入前に公式ストアで最新価格をご確認ください。
どんな物語なのか
ふたりの作家、ふたつのジャンル
主人公は、SF作家を目指すミオ・ハドソンと、ファンタジー作家を目指すゾーイ・フォスターという、見ず知らずのふたりの女性です。ミオは経済的な事情から都会で執筆を続けてきた内向的な現実主義者で、サイバーパンクや近未来の設定を愛好しています。一方のゾーイは田舎町の出身で、家族に自分の実力を証明したいという思いを原動力にする、社交的で楽観的な性格の持ち主。ファンタジー的な世界観を愛しています。
アイデアを奪う謎の企業
ふたりは、作家志望者のアイデアを「シミュレーター」という機械で吸い上げて商業利用しようとする出版社に招かれます。しかし機械のトラブルによって、ふたりは互いの物語世界の中に閉じ込められてしまい、脱出のためには協力してそれぞれの世界を駆け抜けるしかなくなります。SFの近未来都市と、ファンタジーの魔法世界を行き来しながら進む展開はテンポがよく、ふたりの正反対な性格がぶつかり合いながら少しずつ信頼関係を築いていく人間ドラマも見どころのひとつです。
画像: PlayStation公式ブログ
システム面の見どころ
ジャンルを横断するステージ構成
本作はSFステージとファンタジーステージが交互に展開し、アクション、シューティング、レース、リズムゲームなど多彩なジャンルのミニゲーム的な仕掛けが次々に登場します。1つのステージで遊びが完結せず、常に新しい操作方法や視点を提示してくる密度の高さが特徴です。ステージごとにミオとゾーイはそれぞれ異なるアビリティを獲得し、ロボットアームやレーザー銃といったSF的能力、ドラゴンへの変身や魔法の凧といったファンタジー的能力を駆使して連携プレイを行います。
ふたりだけの体験を作る「サイドストーリー」
メインストーリーの合間には、キャラクターごとに用意された短編エピソード「サイドストーリー」が挿入されます。おならでジャンプする豚に変身したり、ミニチュアカーでレースをしたりと、ユーモラスで実験的なミニゲームが多く、息抜きになると同時に本編にはない一風変わった協力プレイ体験を提供してくれます。
フレンドパスとクロスプレイ対応
本作は最初から最後まで2人プレイ専用で、1人用モードは用意されていません。その代わり、ソフトを持っている1人が「フレンドパス」を発行すれば、もう1人はソフト未購入でも無料で参加可能です。PS5・Xbox Series X|S・PCをまたいだクロスプラットフォームプレイにも対応しており、友人や家族と機種を問わず一緒に遊べる点は前作『It Takes Two』から踏襲されつつ、さらに使いやすく整理されています。
高評価ポイント
- SF・ファンタジー双方の世界で次々に繰り出される多彩なゲームプレイのアイデアと密度
- 映画的な演出とカットシーンのクオリティの高さ、ふたりの掛け合いによるストーリーテリング
- ボス戦をはじめ随所で「ふたりの信頼」が試される絶妙な難易度バランス
- クリア後にキャラクターを入れ替えて遊べるリプレイ性の高さ
- フレンドパスによる導入のしやすさ、クロスプラットフォーム対応の利便性
各メディアのスコア
- Metacritic: 91点(Universal Acclaim)
- GameSpot: 10/10
- IGN: 9/10
- Eurogamer: 5/5(Essential)
- Push Square: 10/10
前作『It Takes Two』のMetacriticスコア(89点)をさらに上回る結果となっており、協力プレイゲームとして歴代でも屈指の高評価を獲得しています。発売から1週間で200万本、2025年5月時点で400万本、2026年4月時点では700万本を突破するなど、批評家評価と販売本数の両方で前作を上回るペースを記録しました。
気になる点
- 1人用モードが存在せず、必ずもう1人のプレイヤーが必要になる(フレンドパスはあるが、常時オンライン接続と対応プラットフォームのアカウントが求められる)
- 短時間で次々に新しいシステムが登場するテンポの良さは魅力である一方、ひとつひとつの要素をじっくり掘り下げる時間は短めで、「もっと遊びたかった」と感じるステージもあるとの声がある
- SFとファンタジーを行き来する展開はテンポが良い反面、慣れないうちは操作方法の切り替えに戸惑う場面もある
前作『It Takes Two』との違い
2021年発売の前作『It Takes Two』は、離婚寸前の夫婦が人形の姿に変えられてしまい、絆を取り戻していく物語でした。今作『Split Fiction』は夫婦ではなく、出会ったばかりの2人の作家が主人公となり、恋愛や家族といったテーマよりも「正反対の価値観を持つ他人同士が信頼関係を築いていく」という友情・相棒的なドラマに重心を置いています。ゲームシステム面では、前作以上にジャンルの切り替え頻度が高くなっており、1つのステージ内でも複数のミニゲーム的仕掛けが連続する構成に進化しています。フレンドパスの仕組み自体は前作から続くものですが、クロスプラットフォーム対応がより明確に打ち出され、友人を誘いやすくなっている点も変化のひとつです。
こんな人におすすめ

画像: PlayStation公式ブログ(左: SF担当のミオ、右: ファンタジー担当のゾーイ)
- パートナーや友人、家族と一緒に遊べる協力プレイゲームを探している人
- 『It Takes Two』が好きだった人、Hazelight作品のクオリティを信頼している人
- SFとファンタジー、両方の世界観が楽しめる欲張りな体験をしたい人
- 1人用モードがなくてもよいので、じっくり2人で腰を据えて遊べる相手がいる人
逆に、1人でじっくり進めたい人や、常に一緒にプレイできる相手を確保しづらい人には不向きな作品です。
まとめ
『Split Fiction』は、Metacritic91点という前作を上回る高評価を獲得し、発売後1年で700万本を突破するヒットとなった、2人協力プレイ専用アクションアドベンチャーです。SFとファンタジーという対照的な世界観を行き来しながら、多彩なミニゲーム的仕掛けを次々に体験できる密度の高さと、正反対の性格を持つふたりの主人公が信頼関係を築いていく物語の両方が高く評価されています。フレンドパスに対応しているため、遊びたい相手がソフトを持っていなくても始めやすい点も魅力です。一緒に画面の前に座れる相手がいるなら、ぜひ候補に入れてほしい1本です。
