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Clair Obscur: Expedition 33(クレール・オブスキュール:エクスペディション33) レビューまとめ|評価・感想を徹底解説

画像: Developed by Sandfall Interactive. Published by Kepler Interactive.

フランスの新興インディースタジオSandfall Interactiveが手がけるターン制RPG「Clair Obscur: Expedition 33(クレール・オブスキュール:エクスペディション33)」が2025年4月24日にPS5・Xbox Series X|S・PC向けに発売された。発売直後からMetacriticで批評家スコア92点という異例の高評価を獲得し、The Game Awards 2025では年間最優秀作品賞(Game of the Year)を含む9部門を受賞するなど、2025年を代表する作品として世界的な話題を呼んでいる。デビュー作ながらこれほどの評価を得たタイトルは近年でも稀であり、この記事では各メディアのレビューを総合しながら、本作の魅力を客観的にまとめていく。

基本情報

タイトル Clair Obscur: Expedition 33(クレール・オブスキュール:エクスペディション33)
対応機種 PlayStation 5/Xbox Series X|S/PC
発売日 2025年4月24日
ジャンル リアクティブターン制RPG
価格目安 PS5パッケージ版7,400円(税込)
レーティング CERO Z(18歳以上のみ対象)
開発・発売元 Sandfall Interactive(開発)/Kepler Interactive(発売)、日本国内PS5パッケージ版はセガが販売

※価格は時期により変動する場合があります。購入前に各ストアで最新価格をご確認ください。Xbox Game Passでは発売日から配信されている。

どんな物語なのか

浮遊する瓦礫と巨大な塔が立ち並ぶ幻想的なパリの街並み

画像: 公式サイト

ゴマンの脅威と「遠征33」

舞台となるのは、19世紀末フランスのベル・エポック時代を思わせる幻想世界。地下鉄やエッフェル塔を思わせる建造物が残るこの世界には、謎の存在「ペインター(Painter)」による「ゴマン(Gommage)」という儀式的な脅威が存在する。ペインターは毎年ひとつの数字を空に描き、その数字以上の年齢の人間はその瞬間に消滅してしまう。物語開始時点でこの数字はすでに33まで減っており、住民たちは残された時間の少なさに怯えながら暮らしている。人類はこの33年間、毎年ペインターの討伐に「遠征隊」を送り続けてきたが、これまでの32回はすべて失敗に終わっている。プレイヤーが操るのは、人類最後の希望として送り出される33番目の遠征隊「エクスペディション33」の面々だ。

個性豊かな遠征隊のメンバー

主人公格のギュスターヴはエンジニア出身で、亡き恋人の面影を胸に旅立つ。学者の娘であるルネ、元教師のシエル、隊内最年少となる16歳のマエルなど、それぞれ過去の傷や動機を抱えたキャラクターたちが遠征をともにする。物語が進むにつれて「ヴェルソ」という謎めいた人物や、ペインターと敵対する現実世界の勢力「ライターズ」の存在も明らかになっていく。全体を通して「消えゆく運命への抵抗」というテーマが一貫しており、切ないシーンやグロテスクな描写も多く含まれるシリアスな物語として作り込まれている。

システム面の見どころ

コマンド選択×リアルタイムアクションの融合

巨大な光の輪の中に浮かび上がる「33」の数字とゴマンの儀式

画像: 公式サイト

本作最大の特徴は、伝統的なターン制コマンドバトルにリアルタイムのアクション要素を組み込んだ「リアクティブターン制」システムだ。コマンドでスキルやアイテムを選択する骨格自体は往年の日本製RPGに近いが、敵の攻撃モーションに合わせてボタン入力することで回避・パリィ・カウンターが発生し、プレイヤーの反射神経がダメージに直結する。逆に自分の攻撃時にも「フリーエイム」でカーソルを操作し敵の弱点部位を直接狙撃することで追加ダメージを狙えるなど、コマンド選択の戦略性とアクションの操作技術が両立した設計になっている。

硬派な難易度と高い作り込み

敵の攻撃パターンを見極めてジャストパリィを決める緊張感は、コマンドRPGに慣れたプレイヤーにも新鮮な手応えを与えている。パーティメンバーごとに固有の必殺技(グラディエーションゲージを消費する大技)や装備アクセサリーによるビルドの幅も用意されており、キャラクター育成の自由度も高い。フランス語吹替を含む複数言語の音声、絵画的なアートディレクション、作曲家Lorien Testardによる楽曲も高く評価されており、映像・音楽・システムすべてにおいてインディー作品の枠を超えた完成度を持つタイトルとして受け止められている。

各メディアのスコア

  • Metacritic: 92/100(PS5版)
  • OpenCritic: 91/100(Mighty評価)
  • IGN: 9/10
  • GameSpot: 9/10
  • Eurogamer: 4/5

批評家スコアの高さに加え、Metacriticのユーザースコアでも歴代トップクラスの支持を集めており、批評家・ユーザー双方から高く評価された数少ない作品のひとつとなっている。The Game Awards 2025では年間最優秀作品賞を含む9部門を受賞し、BAFTA Games Awardsなど主要なゲーム賞を席巻したことも、本作の評価の高さを裏付けている。「Baldur's Gate 3」に続き、主要な年間ベストゲーム賞をほぼ総なめにした2例目の作品と報じられた。

商業的な成功と発売後の展開

批評家からの評価だけでなく、セールス面でも大きな成功を収めた。発売元セガの発表によれば、発売から33日間で全世界累計販売本数330万本を突破し、その後も勢いは衰えず全世界累計500万本を突破したことが公式にアナウンスされている。海外報道では2026年4月時点で累計800万本規模まで伸びたと伝えられており、フルプライスのAAA大作がひしめく市場の中で、小規模スタジオのデビュー作としては異例のヒットとなった。発売後も無料の大型アップデートが継続的に配信されており、追加コンテンツやバランス調整を通じて長く遊べるタイトルへと育てられている点も評価されている。

高評価ポイント

  • コマンド選択とリアルタイム回避・パリィを融合させた新感覚のバトルシステム
  • 絵画的で幻想的なビジュアルと、浮遊する瓦礫が漂うパリを思わせる世界観の完成度
  • 「消えゆく運命」というテーマを軸にした、シリアスで引き込まれるストーリー展開
  • 小規模スタジオの作品とは思えないボリュームと作り込みの深さ
  • キャラクターごとの個性が際立つスキル・ビルドの自由度

気になる点

  • 敵の攻撃タイミングに合わせたパリィ・回避が要求されるため、アクション要素に苦手意識があると難しく感じる場面がある
  • グロテスクな描写やシリアスな展開が多く、CERO Zの通り万人向けの内容ではない
  • 物語が進むにつれて情報量が多くなり、設定の把握にやや集中力を要する

こんな人におすすめ/おすすめしない人

おすすめな人:コマンド選択型RPGが好きだがマンネリを感じている人、絵画的な世界観やシリアスな物語に惹かれる人、パリィ・回避などアクション要素のある戦闘に手応えを求める人。

おすすめしない人:純粋にコマンドを選ぶだけのターン制バトルを好み、リアルタイムの入力操作を煩わしく感じる人には合わない可能性がある。グロテスクな表現が苦手な人も注意したい。

まとめ

「Clair Obscur: Expedition 33」は、フランスの新興スタジオがデビュー作で世界的な評価を勝ち取った異例のタイトルだ。ターン制コマンドバトルにリアルタイムのパリィ・回避を組み込んだ意欲的なシステム、絵画のような世界観、そして「消えゆく運命」というテーマを描き切ったストーリーが高く評価され、Metacritic92点・The Game Awards 2025年間最優秀作品賞という結果に結びついた。骨太なコマンドRPGとアクションゲームの両方の魅力を味わいたい人には、ぜひ手に取ってほしい一本だ。

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