画像: Ubisoft公式サイト
Ubisoft Quebecが開発を手がける人気オープンワールドシリーズ最新作「Assassin's Creed Shadows(アサシン クリード シャドウズ)」が2025年3月20日にPS5向けに発売された。舞台は16世紀後半、戦国時代末期の日本。実在の歴史上の人物・織田信長に仕えた黒人侍として知られる「弥助」と、伊賀出身の忍び「奈緒江」という対照的な2人の主人公を切り替えながら物語を進める、シリーズ初の日本を舞台にした本格オープンワールド作品だ。この記事では各メディアのレビューを総合しながら、本作の特徴を客観的にまとめていく。

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基本情報
| タイトル | Assassin's Creed Shadows(アサシン クリード シャドウズ) |
| 対応機種 | PlayStation 5(Xbox Series X|S・PC版もあり) |
| 発売日 | 2025年3月20日 |
| ジャンル | 戦国時代オープンワールドアクションRPG |
| 価格目安 | スタンダード版9,900円前後(税込) |
| 開発・発売元 | Ubisoft Quebec / Ubisoft |
※価格は時期により変動するため、購入前に公式ストアで最新価格を確認すること。
どんな物語なのか
戦国時代末期の日本が舞台
物語の中心となるのは、天正伊賀の乱や本能寺の変が起きた1579年前後の日本。織田信長による天下統一が進む激動の時代を背景に、故郷を焼かれ復讐を誓う忍び・奈緒江と、信長に仕える実在の侍・弥助という、立場も戦い方も異なる2人の視点から物語が描かれる。シリーズの根幹である「アサシン教団とテンプル騎士団の対立」という裏設定を保ちながら、史実の人物や事件を織り交ぜたストーリーテリングが特徴だ。
弥助と奈緒江、2人の主人公
奈緒江は忍びらしくステルスを得意とし、刀・鎖鎌・クナイや手裏剣といった多彩な道具を駆使して隠密行動から一撃離脱の暗殺までこなす。一方の弥助は屈強な侍として力押しの戦闘を得意とし、正面から敵陣に切り込むスタイルが向いている。2人にはそれぞれ専用の成長ツリー(熟練の道)が用意されており、ミッションによってはどちらのキャラクターで攻略するか選べる場面もある。

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システム面の見どころ
季節・天候システムによる環境変化
春夏秋冬の四季と、雨・雪といったリアルタイムの天候変化が導入され、季節によって同じ地形でも景観や敵の配置、植生などが変化する。桜が咲く春の京都や雪に覆われた城下町など、日本の四季を反映したビジュアル表現は本作の大きな見どころのひとつとして紹介されている。
拠点(隠れ家)の育成要素
物語を進める中で「隠れ家」と呼ばれる自分たちの拠点を構築・カスタマイズできる要素が用意されており、仲間を集めたり施設を強化したりしながら物語を有利に進められる。オープンワールド探索と並行して、自分たちの根城を育てていくシミュレーション的な楽しみも加わっている。
ステルスと戦闘、2つのプレイスタイルの融合
近年のシリーズ(オリジンズ・オデッセイ・ヴァルハラのRPG3部作)がアクションRPG色を強めていたのに対し、本作は初代からのシリーズの原点である「ステルス」に回帰した設計になっている。建造物の一部を破壊して隠密ルートを切り開いたり、屋根裏や床下に身を隠したりと、環境を活かした潜入プレイが評価されている。

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カノンモードとイマーシブモード
本作にはプレイ開始時に選択する2つのモードが用意されている。「カノンモード」は会話中の選択肢を廃し、開発陣が意図した唯一の正史ルートを一本道で楽しむ形式。一方の「イマーシブモード」は従来のRPGシリーズ同様、会話中に選択肢が表示され、仲間の勧誘や恋愛イベントの有無などプレイヤーの選択によって展開が変化する。なお、この設定はゲーム開始後に途中で変更できない点には注意が必要だ。じっくり一本のストーリーとして楽しみたい人はカノンモード、選択の自由度を重視する人はイマーシブモードが向いている。
高評価ポイント
- 季節・天候システムによる作り込まれた日本の景観表現
- 奈緒江(ステルス)と弥助(パワー)、プレイフィールが大きく異なる2人の主人公による周回のしがいがある構成
- ステルスに回帰した骨太なゲームプレイ、環境破壊を活かした潜入の自由度
- 本能寺の変など史実の出来事を織り交ぜた重厚なストーリーテリング
各メディアのスコア
- Metacritic: 82点(PS5版)
- IGN: 8/10
- GameSpot: 9/10
- Eurogamer: 7/10
批評家からは総じて好意的な評価を獲得しているが、Eurogamerのように「世界観や戦闘は確実に進化している一方、中盤のペース配分が間延びする」と指摘する声もあり、評価には幅がある点も正直に伝えておきたい。
気になる点
- 物語中盤のテンポがやや間延びするという指摘が複数のメディアから出ている
- 発売時期は当初2024年11月を予定していたが、2度の延期を経て2025年3月に発売された経緯があり、発表当初は歴史描写や登場人物設定を巡って様々な議論が起きたことも報じられている
- シリーズ恒例のオープンワールドの物量に対し、目新しさよりも「手堅くまとまった」という評の割合が多い
シリーズ過去作との違い
「オリジンズ」「オデッセイ」「ヴァルハラ」と続いたRPG3部作は、広大なマップと膨大なサイドコンテンツ、装備・スキルの育成要素が特徴だったのに対し、本作はステルスとアサシネーションを中心に据えた、より初期シリーズに近い骨格に立ち返っている。また、日本を舞台にしたオープンワールドという点では「Ghost of Tsushima」「Ghost of Yōtei」(いずれも本ブログで紹介済み)と比較されることも多いが、あちらが完全なフィクションの侍を主人公にしているのに対し、本作は史実の人物・出来事を土台にしたストーリーテリングという違いがある。
こんな人におすすめ
- 戦国時代の日本を舞台にしたオープンワールドを探索したい人
- ステルスと真っ向勝負、2つの異なるプレイスタイルを1本で楽しみたい人
- シリーズ初期のようなアサシン教団らしい潜入・暗殺プレイを求めている人
発売後の展開・追加コンテンツ
本作は発売から1週間で全世界500万人以上がプレイし、プレイ時間の合計は4,000万時間を突破、シリーズ歴代タイトルの中でも発売直後の実績としては2番目の規模になったと報じられている。2025年9月16日には大型追加コンテンツ「淡路の爪(Claws of Awaji)」が配信され、奈緒江の新武器「棒」や新スキル・新衣装が追加されるなど、発売後もサポートが継続されている点は本編を楽しんだプレイヤーにとって嬉しいポイントだろう。
まとめ
「Assassin's Creed Shadows」は、シリーズの伝統であるステルス重視のゲームプレイに回帰しつつ、季節・天候システムによる作り込まれた日本の景観と、性格の異なる2人の主人公という新しい軸を組み合わせた意欲作だ。中盤のテンポなど気になる点も報告されているが、Metacritic82・GameSpot9などおおむね好意的な評価を獲得しており、戦国時代の日本を舞台にしたオープンワールドを楽しみたい人には有力な選択肢のひとつと言えるだろう。カノンモード/イマーシブモードの切り替えで自分好みの遊び方を選べる点も、シリーズ長年のファンから新規プレイヤーまで幅広く受け入れられやすい設計になっている。