画像: ©2022,2010,1995 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. (タクティクスオウガ リボーン 公式サイトより)
2022年11月11日にPS5・PS4・Nintendo Switch・PC(Steam)で発売された『タクティクスオウガ リボーン』は、1995年にスーパーファミコンで発売され、シミュレーションRPGの金字塔として25年以上愛され続けてきた『タクティクスオウガ』を、グラフィック・サウンドの強化にとどまらずゲームデザインにまで踏み込んでリメイクした一作です。骨太な戦略性とシビアな物語はそのままに、現代のプレイヤーにも遊びやすい形へと生まれ変わり、国内外の主要メディアで軒並み高評価を獲得しました。この記事では、各メディアのレビューを総合しながら、物語・システム・評価ポイントを客観的にまとめて紹介します。

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基本情報
| タイトル | タクティクスオウガ リボーン |
|---|---|
| 対応機種 | PlayStation 5 / PlayStation 4 / Nintendo Switch / PC(Steam) |
| 発売日 | 2022年11月11日(Steam版は11月12日) |
| ジャンル | タクティカルRPG |
| 開発/発売 | スクウェア・エニックス |
| 価格目安 | 5,480円(税込) |
| プレイ人数 | 1人 |
| 追加DLC | なし |
※価格は時期により変動する可能性があります。購入前に公式ストアで最新価格をご確認ください。
どんな物語なのか
舞台は、オベロ海に浮かぶ島国ヴァレリア島。かつて力こそがすべてであり、鋼の教えと闇を司る魔が支配していたこの島で、複数の民族が覇権を争う内乱が続いている。主人公デニム・パウエルは18歳のウォルスタ人。港町ゴリアテが暗黒騎士団に襲撃され父を連れ去られたことをきっかけに、姉カチュア、幼なじみヴァイスとともにゲリラ活動へと身を投じていく。
本作は「勧善懲悪」とは程遠い、民族対立・裏切り・粛清といった重く生々しいテーマを正面から描くシナリオで知られており、プレイヤーの選択によって物語の展開とエンディングが変化するマルチストーリー・マルチエンディング形式を採用している。1995年の発売から時を経てなお色褪せない、骨太で容赦のない群像劇が本作最大の魅力だ。
システム面の見どころ
WT(ウェイトターン)制のバトルシステム
敵味方の区別なく、素早さや装備重量に応じて行動順が決まる「WT(ウェイトターン)制」を採用。行動順を読みながら布陣・スキル・魔法を駆使する戦術性の高さは、シリーズ最大の魅力として今なお色褪せていない。バトルAIもフィールドの地形や戦局に応じて戦術を変化させるため、単純な物量作戦だけでは押し切れない緊張感のある戦闘が続く。
ユニットごとの育成とクラスチェンジ
PSP版『運命の輪』ではクラス単位だった経験値・レベル管理を、本作ではユニット単位に変更。武具・スキル・魔法の組み合わせと合わせて、キャラクター個々の個性を育てていく楽しさが強化されている。火・水・風・土・闇・光・雷・氷の8属性による相性関係も戦略の重要な要素だ。
現代的に刷新されたUI・利便性
ウィンドウ選択方式だった旧UIをアイコン選択方式に一新し、マウス操作やオートセーブにも対応。日本語・英語のフルボイスを新たに収録し、BGMも生演奏による再レコーディングを行うなど、グラフィック・サウンド・操作性のすべてにおいて現代基準までブラッシュアップされている。
タロットカードによるキャラクターメイク
主人公デニムを含むオリジナルキャラクターを作成する際は、大アルカナ22枚のタロットカードから引いたカードへの問いへの答えによって初期パラメータが決定される、シリーズ恒例のユニークなシステムも健在。占いのような一発勝負の緊張感と、キャラクターごとの個性を運命的に決めていく面白さが、ユニット育成の奥深さにさらなる彩りを加えている。

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各メディアのレビュースコア
国内外を問わず高評価が並び、特に海外の専門メディアからは「決定版」と評されるほどの支持を集めている。国内ではファミ通クロスレビューの掲載は確認できなかったが、海外メディアの評価は非常に高い水準で一致している。
- Metacritic(PS5版): 86点
- Metacritic(PC版): 86点
- Metacritic(Switch版): 84点
- GameSpot: 8/10「4次元チェスのような戦略性」
- RPGFan: 95/100
- Noisy Pixel: 9.5/10
- The Mako Reactor: 9.5/10
PS5・PC版はMetacritic86点と非常に高いスコアを記録しており、いずれのメディアも「新規プレイヤーには遊びやすく、シリーズファンにはやり応えのある骨太なバランス」という点で高く評価している。
高評価ポイント
- WT制の駆け引きが今なお色褪せない、戦略性の高いシミュレーションバトル
- 民族対立・裏切りといった重厚でシビアなシナリオ、マルチエンディングによる周回のしがいのある物語構成
- ユニットごとの育成・クラスチェンジによる、じっくり作り込めるキャラクターメイキング
- アイコン選択式UIやオートセーブなど、現代基準まで引き上げられた快適な操作性
- 新規収録されたフルボイスと再レコーディングされたBGMによる、演出面での完成度向上
気になる点
- 骨太なバランスは健在なため、シミュレーションRPG初心者にはやや歯応えが強く感じられる場面がある
- 物語はシビアで容赦のない展開が多く、明るく単純なストーリーを求める人には合わない可能性がある
- 国内ではファミ通クロスレビューの掲載が確認できず、国内メディアの評価情報はやや限定的
- 1995年の原作を踏襲した基本システムのため、根本的なゲームデザインの目新しさよりも「洗練」に重点が置かれている
過去作との違い
本作は1995年のスーパーファミコン版『タクティクスオウガ』、2010年のPSP版『タクティクスオウガ 運命の輪』に続く3度目の展開となる。単なる過去作の移植・高解像度化にとどまらず、ユニット単位の育成システムへの変更やUIの全面刷新など、ゲームデザインそのものに踏み込んだ改修を行っている点が最大の違いだ。公式が「新たな『タクティクスオウガ』として時代に即した発展を遂げた」と位置づけている通り、単なるリマスターではなく本格的なリメイクとして再構築されている。
こんな人におすすめ/おすすめしない人
おすすめな人
- 戦略性の高い骨太なシミュレーションRPGをじっくり遊びたい人
- 民族対立・裏切りなど、シビアで重厚な群像劇のストーリーを求めている人
- キャラクターごとの育成・クラスチェンジをじっくり作り込みたい人
- 過去に原作やPSP版を遊んでいて、現代的に洗練された形で遊び直したい人
おすすめしない人
- 易しい難易度のシミュレーションRPGを求めている人
- 明るく単純なストーリー展開を好む人
- 短時間でサクサク遊べるボリュームのゲームを求めている人

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まとめ
『タクティクスオウガ リボーン』は、25年以上愛され続けてきたシミュレーションRPGの金字塔を、グラフィック・システム両面で現代基準に磨き上げたリメイク作品だ。Metacritic86点(PS5/PC版)、GameSpot8/10、RPGFan95/100など海外メディアから高く評価されており、骨太な戦略性とシビアな物語を両立させた完成度の高さは折り紙付き。シミュレーションRPGファンはもちろん、原作を知らない新規プレイヤーにも自信を持っておすすめできる一本だ。