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2024年10月24日にNintendo Switchなどで発売された「ロマンシング サガ2 リベンジ オブ ザ セブン」は、1993年にスーパーファミコンで発売された名作RPGを、スクウェア・エニックスとxeen Inc.の共同開発でフルリメイクした一作だ。自由度の高い「フリーシナリオシステム」と、皇帝の代替わりで数世代にわたる歴史を描く独自の物語構成は、リメイクでもそのまま受け継がれている。この記事では各メディアのレビューを総合しながら、システム面の特徴や評価のポイントを客観的にまとめていく。30年以上の時を経て蘇った名作が、現代のプレイヤーにどう受け止められているのかも含めて紹介する。
基本情報
| タイトル | ロマンシング サガ2 リベンジ オブ ザ セブン |
| 対応機種 | Nintendo Switch/PS4/PS5/Steam(2025年にSwitch2/Xbox Series X|S版も追加) |
| 発売日 | 2024年10月24日 |
| ジャンル | RPG |
| 価格目安 | 6,820円(税込) |
| レーティング | CERO B(12歳以上対象) |
| 開発・発売元 | スクウェア・エニックス・xeen Inc.(共同開発)/スクウェア・エニックス(発売) |
※価格は時期により変動する場合があります。購入前に各ストアで最新価格をご確認ください。難易度は「カジュアル」「エキスパート」「ロマンシング」の3段階から選択できる。
どんな物語なのか
かつて世界を救った戦士グループ「七英雄」が、いつしか暗黒の力に堕落し、大陸を襲撃するようになった。プレイヤーはアバロン帝国の皇帝となり、七英雄を打ち倒すべく数世紀にわたる戦いに身を投じていく。本作最大の特徴は、初代皇帝と最終皇帝を除き、プレイヤー自身が「継承魔法」で能力を引き継ぎながら次期皇帝を選び、世代を超えて物語を紡いでいく独自の構成だ。皇帝は自発的に譲位することもでき、複数世代にわたる歴史そのものを体験する感覚は、他のRPGにはない本作ならではの魅力になっている。一人の英雄の成長物語ではなく、帝国という枠組みそのものが主人公であるかのような構成は、発売から30年以上経った今なお色褪せない独創性を放っている。
システム面の見どころ
自由度の高い「フリーシナリオシステム」

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一本道のストーリーではなく、プレイヤーが好きな順番でイベントに挑める「フリーシナリオシステム」は、原作から受け継がれたシリーズの代名詞的な要素だ。どのイベントを優先するかによって物語の展開や難易度が変化するため、周回プレイのたびに異なる体験ができる自由度の高さが魅力になっている。一つのイベントを進めている間に別の脅威が進行してしまうこともあり、「何を優先し、何を諦めるか」という取捨選択そのものが物語のドラマを生み出す設計になっている。
「閃き」による技習得と皇帝継承

画像: 公式サイト
戦闘中にキャラクターが偶然「閃く」ことで新しい技を習得していくシステムもシリーズ恒例の要素。買い物や修行で計画的に強くなるのではなく、実戦の中で予測できない成長を楽しむ独特のバランス設計になっている。本作ではキャラクター同士が連携する新要素「ユナイテッドアタック」も追加され、戦略の幅がさらに広がっている。狙って技を覚えられない分、思わぬタイミングで新技を閃いた時の高揚感はひとしおで、育成の過程そのものがドラマチックな体験になっている点もシリーズの根強い人気を支える理由のひとつだ。
豊富な難易度設定と探索の自由度
「カジュアル」「エキスパート」「ロマンシング」という3段階の難易度から選べるため、シリーズ恒例の高難易度に苦手意識がある人でも安心して物語を楽しめる設計になっている。マップ上を自由に移動しながら未知の土地を切り開いていく探索要素も、フリーシナリオシステムと組み合わさることで、寄り道すること自体が冒険の醍醐味になっている。
各メディアのレビュースコア
- Metacritic: Switch/PC版82/100、PS5/Switch2版79/100
- GameSpot: 8/10
- ファミ通クロスレビュー: 8・9・10・9の合計36点
いずれのメディアも高水準の評価で足並みが揃っており、3D化されたグラフィックとフリーシナリオの自由度、Ito氏(伊藤賢治氏)によるモダンなBGMアレンジが高く評価されている。
高評価ポイント
- 複数世代にわたる皇帝継承という、他のRPGにはない独自の物語構成
- プレイヤーの選択次第で展開が変わる「フリーシナリオシステム」の自由度
- 3D化による美麗なグラフィックと、伊藤賢治氏によるモダンなBGMアレンジ
- 戦闘中に敵の弱点が可視化されるなど、新規プレイヤーへの配慮も行き届いた調整
気になる点
- 「閃き」による技習得は運の要素も絡むため、計画的な育成を好む人にはやや不確実に感じられる可能性がある
- 複数世代にまたがる自由度の高い物語構成のため、一本道のRPGに慣れたプレイヤーには最初戸惑いがあるかもしれない
- プラットフォームによってMetacriticスコアにやや差があり(Switch/PC版82、PS5/Switch2版79)、環境ごとの完成度に多少のばらつきがある
- キャラクター数が多く、誰を育成に優先するか悩ましいという声もある(裏を返せば選択肢の多さの証でもある)
オリジナル版との違い・リメイクとしての評価
1993年のSFC版オリジナルから、3D環境への全面刷新、敵のスケーリングを後期SaGa作品基準に調整、BGMの現代的アレンジ、キャラクターデザインの3D向け再解釈など、原作の骨格を保ちながら現代基準の完成度に仕上げられている。フリーシナリオシステムや皇帝継承といった原作の独自性はそのまま継承されており、原作ファンにも初めて触れる新規プレイヤーにも訴求できるリメイクとして高く評価されている。ちなみに1993年のオリジナル版は約150万本を売り上げ、「ロマンシング サガ」三部作の中で最も売れたタイトルとなった実績を持つ。リメイク版も発売初週にSwitch・PS4・PS5累計で11万本以上を売り上げるなど、好調なスタートを切っている。
こんな人におすすめ/おすすめしない人
おすすめな人:自由度の高い非線形RPGを求めている人、複数世代にわたる歴史を体験するという珍しいコンセプトに興味がある人、伊藤賢治氏の音楽が好きな人。一つのセーブデータで何世代もの物語を紡いでいく、じっくり腰を据えたRPG体験を求める人にも向いている。
おすすめしない人:綿密に計画を立てて育成したい人には、「閃き」に頼る技習得システムがやや不確実に感じられるかもしれない。一本道でわかりやすい物語進行を求める人には、フリーシナリオの自由度がかえって迷いに繋がる可能性がある。逆に「決められた道を歩かされる」感覚が苦手な人にとっては、この自由度こそが唯一無二の魅力に映るはずだ。
まとめ
「ロマンシング サガ2 リベンジ オブ ザ セブン」は、フリーシナリオシステムと皇帝継承という原作の独自性を尊重しながら、3Dグラフィックと現代的なBGMアレンジで丁寧にリメイクされた一作だ。Metacritic 82・GameSpot 8・ファミ通36点という高評価を獲得しており、シリーズファンにも新規プレイヤーにもおすすめできるタイトルだ。オリジナル版が三部作屈指の人気作だったことを考えると、その資産を丁寧に受け継いだ本作の完成度の高さにも納得がいく。