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2020年7月17日にNintendo Switchで発売された「ペーパーマリオ オリガミキング」は、紙のマリオが活躍するシリーズ最新作だ。2016年発売の前作「ペーパーマリオ カラースプラッシュ」から続く、RPG的な仲間・経験値システムを廃止したアクションアドベンチャー路線をさらに推し進め、円形のバトルフィールドという独自のシステムで新境地を切り開いた。この記事では各メディアのレビューを総合しながら、システム面の特徴や評価のポイントを客観的にまとめていく。賛否両論も含めて、本作がどのように受け止められたのかを紹介する。
基本情報
| タイトル | ペーパーマリオ オリガミキング |
| 対応機種 | Nintendo Switch |
| 発売日 | 2020年7月17日 |
| ジャンル | アクションアドベンチャー |
| レーティング | CERO A(全年齢対象) |
| 開発・発売元 | インテリジェントシステムズ(開発)/任天堂(発売) |
※価格は時期により変動する場合があります。購入前に各ストアで最新価格をご確認ください。大型の有料DLCは配信されていない。
どんな物語なのか

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謎の折り紙の王「オリキング」によってピーチ姫がオリガミに変えられてしまい、ピーチ城全体が折り紙で覆われるという衝撃的な事件が発生する。マリオは妹分のオリビアとともに、城に巻き付いた5本の「ストリーム(リボン)」を破壊しながらキノコ王国を救う旅に出る。シリーズならではのユーモラスな台詞回しと、オリビアという新キャラクターの魅力が物語を彩っている。旅の道中で出会うクッパ軍団のメンバーたちとの一時的な共闘や、シリーズおなじみのユーモラスな掛け合いも、物語をより印象深いものにしている。
システム面の見どころ
円形フィールドの独自バトルシステム

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本作最大の特徴は、ダーツボードのような円形のバトルフィールドで、リング状に配置された敵を回転・スライドさせて並べ替えてから攻撃する独自のシステムだ。敵を上手く並べれば大きな連続ダメージを狙えるパズル要素の強い戦闘は、従来のコマンド選択型RPGバトルとは一線を画す新しい体験になっている。マリオの足元にあるパネルを操作して敵を並べるという発想は、これまでどのRPGにもなかった斬新なアイデアとして開発当初から注目を集めていた。制限時間内に最適な並びを見つけ出す緊張感は、パズルゲームのような頭の使い方を戦闘に持ち込んだ、シリーズでも類を見ない試みだ。
経験値システムの廃止という思い切った変更
本作ではキャラクターがバトルで経験値を得てレベルアップする、RPGではおなじみのシステムが撤廃されている。代わりにマリオの強化はコイン集めや装備品の入手が中心となっており、探索と謎解きに重心を置いたゲームデザインへと大きく舵を切っている。この変更はシリーズファンの間で評価が分かれるポイントにもなっている。育成の手応えよりも、探索・謎解き・パズルバトルというアクションアドベンチャーとしての一体感を重視した設計思想がうかがえる。
マスキングテープを使った謎解き
フィールド探索では、マスキングテープを剥がしたり貼り直したりすることで隠された道を作り出すギミックが登場する。紙という素材ならではの発想を活かした謎解きは、単なる移動手段の確保にとどまらず、パズルとしての面白さも兼ね備えている。紙の世界だからこそ成立するユニークな仕掛けが、探索の随所に散りばめられており、次はどんな発見があるかという期待感がプレイヤーを飽きさせない。城の壁や地面そのものが紙細工で表現されている世界観と噛み合った、本作らしいアイデアのひとつだ。
各メディアのレビュースコア
- Metacritic: 80/100("Generally Favorable")
- IGN: 7/10
- GameSpot: 8/10
- Nintendo Life: 8/10
いずれのメディアも高水準の評価で足並みが揃っており、ユニークな世界観とユーモラスな台詞回し、革新的なバトルシステムのデザインが高く評価されている。バトルシステムへの賛否こそあれ、それ以外の要素の完成度は各メディアともに一致して評価している点も特徴的だ。
高評価ポイント
- 円形フィールドを使った、パズル要素の強い独自のバトルシステム
- オリビアというキャラクターの魅力と、シリーズならではのユーモラスな脚本
- 「ボブオム」を巡る感動的なサブストーリーなど、随所に光る物語の作り込み
- 紙という素材を活かした、革新的でユニークなワールドデザイン
- シリーズ恒例のコレクション要素やミニゲームなど、寄り道要素の作り込み
気になる点
- 経験値システムの欠如がシリーズファンから強く批判された。戦闘に明確な報酬がなく、挑戦する動機に欠けるという指摘が複数のメディアから挙がっている
- キャラクターデザインが過去作と比べて魅力が薄いと感じる声もある
- パズル的なバトルシステムは新鮮である一方、従来のRPG的な成長要素を求める人には物足りなさに繋がる可能性がある
- 戦闘を避けて素通りできる場面も多く、バトル自体の存在意義が薄いと感じるプレイヤーもいる
シリーズの近年の方向性との関係
2016年の前作「ペーパーマリオ カラースプラッシュ」から続く「RPG要素を排除したアクションアドベンチャー化」路線を、本作はさらに推し進めている。プロデューサーの田邊賢介氏は「同じゲームプレイシステムを繰り返さない」という制作方針を明言しており、毎回新しい仕組みに挑戦し続けるシリーズの姿勢が、円形バトルという大胆な新機軸にも表れている。安定したフォーマットを維持するのではなく、毎回リスクを取って新しい遊びを模索するという製作陣の哲学が、賛否を含めて本作の個性を形作っている。この方向性は賛否を呼びつつも、セールス面では好調で、発売からわずか2ヶ月で全世界販売本数300万本を突破し、シリーズ最速の記録を樹立している。挑戦的な仕様変更がありながらも幅広い層に受け入れられたことは、シリーズの新しい方向性が一定の成功を収めた証と言えるだろう。
こんな人におすすめ/おすすめしない人
おすすめな人:パズル要素のある新しいバトルシステムに興味がある人、ユーモラスな会話劇や独特の世界観を楽しみたい人、探索・謎解き中心のアドベンチャーが好きな人。マリオシリーズならではの温かみのあるユーモアを楽しみたい人にもおすすめできる。
おすすめしない人:経験値を稼いでキャラクターを育てる従来のRPG的な成長要素を求める人には、本作の思い切った仕様変更が物足りなく感じられる可能性がある。逆に、謎解きや会話劇を中心にじっくりストーリーを楽しみたい人には、ちょうど良いテンポ感に感じられるはずだ。
まとめ
「ペーパーマリオ オリガミキング」は、円形フィールドという独自のバトルシステムと、経験値制廃止という思い切った変更を軸に、Metacritic 80・GameSpot 8・Nintendo Life 8という高評価を獲得した意欲作だ。経験値システムを巡る賛否はあるものの、発売2ヶ月でシリーズ最速の300万本を突破するセールスを記録するなど、新しい挑戦がプレイヤーに広く受け入れられたことがうかがえる。ユーモアと謎解きを軸にした新しいペーパーマリオ体験を求める人には、自信を持っておすすめできる一作だ。シリーズが積み重ねてきた「毎回新しい遊びに挑む」という姿勢の集大成として、記憶に残る一作になるだろう。