画像: ©2021 Sony Interactive Entertainment LLC. Developed by Insomniac Games, Inc.

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2021年6月11日にPlayStation 5で発売された「ラチェット&クランク パラレル・トラブル(英題: Ratchet & Clank: Rift Apart)」は、Insomniac Gamesが手掛けるシリーズ最新作にして、PS5の性能をフルに活かしたことで発売当時大きな話題を呼んだアクションアドベンチャーだ。異次元を渡り歩くシームレスな演出はPS5世代の技術力を象徴する一作として絶賛され、Metacriticでも「Mighty」評価を獲得した。この記事では各メディアのレビューを総合しながら、システム面の特徴や評価のポイントを客観的にまとめていく。
基本情報
| タイトル | ラチェット&クランク パラレル・トラブル |
| 対応機種 | PlayStation 5(PC版も2023年7月に後日発売) |
| 発売日 | 2021年6月11日(PS5) |
| ジャンル | アクションアドベンチャー |
| 価格目安 | スタンダードエディション8,690円(税込)、デジタルデラックスエディション9,790円(税込) |
| レーティング | CERO B(12歳以上対象) |
| 開発・発売元 | Insomniac Games(開発)/ソニー・インタラクティブエンタテインメント(発売) |
※価格は時期により変動する場合があります。購入前に公式ストアで最新価格をご確認ください。PC版はNixxes Softwareによる移植で2023年7月27日に発売され、フレームレート無制限化や高精細レイトレーシング等PC向けの機能強化が施されている。
どんな物語なのか
前作「Into the Nexus」の活躍からしばらく後、英雄として讃えられるラチェットとクランクは、パレードの最中にクランクが修理した「時空破壊装置(ディメンショネーター)」を巡って宿敵ドクター・ネファリアスに襲撃される。混乱の中でディメンショネーターが暴発し、異次元への裂け目が無数に開いてしまい、ラチェット・クランク・ネファリアスの3人はそれぞれ異なる次元に飛ばされてしまう。クランクは片腕を失った状態で目を覚まし、異次元世界のレジスタンス戦士である女性ロンバックス「リベット」に助けられる。一方ネファリアスは、自身とそっくりな異次元の支配者「皇帝ネファリアス」の玉座に転がり込み、その立場を乗っ取ってしまう。次元を越えて再会を目指すラチェットとクランク、そしてリベットたちの冒険が描かれる。
システム面の見どころ
PS5の超高速SSDが生み出すシームレスな次元移動
本作最大の目玉は、PS5の超高速SSDを活かした「次元の裂け目(リフト)」によるロード時間ゼロのシームレスな異次元ジャンプだ。従来のシリーズではロード画面を挟んでいた惑星間・次元間の移動が、ボタン一つで一瞬にして切り替わる演出として実現されており、発売当時はPS5でしか成し得ない体験として大きな注目を集めた。

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豊富でユニークな武器バリエーション
シリーズの代名詞ともいえる、個性豊かな武器の数々が本作にも多数登場する。敵を庭木に変えてしまう「トポリー・スプリンクラー」や、電撃を発生させる「ライトニングロッド」、シリーズ皆勤の超高火力武器「RYNO」など、全20種類以上の武器が用意されている。武器はそれぞれ使い込むことでレベルアップして強化されていくほか、「レイヴンソフト」と呼ばれる改造パーツを装着することでさらにカスタマイズできる。個性豊かな武器を切り替えながら戦うテンポの良さが本シリーズならではの魅力になっている。
アーマー収集とリベットの新アクション
フィールド各所には、防御力や特殊効果を持つ「アーマー」のパーツが隠されており、集めて装備することでキャラクターを強化できる。もう一人の主人公リベットは、ラチェットとは操作感の異なる専用アクションを持ち、フックショットのような「グラップルショット」で高所を移動するなど、2人の主人公が場面ごとに切り替わる構成そのものが探索の変化を生み出している。
DualSenseとレイトレーシングによる没入感
DualSenseコントローラーのハプティックフィードバックとアダプティブトリガーに対応しており、武器ごとに異なる引き金の重さや振動を体感できる。グラフィック面でもレイトレーシングによる高精細な反射表現が採用されており、PS5世代のビジュアル表現を象徴する仕上がりになっている。
シリーズにおける位置づけ
2002年に第1作が発売されたロングセラーシリーズの最新作にあたる本作は、PS3向けの前々作「Into the Nexus」(2013年)、PS4向けリブート版「ラチェット&クランク」(2016年)に続く、シリーズ初のPS5向けタイトルとなる。次世代機の性能を前提に一から設計されたことで、異次元移動というシリーズ史上初のギミックが実現し、長年のファンからも新規プレイヤーからも歓迎される一作となった。
各メディアのスコア
- Metacritic: 89/100(Mighty評価、202件の批評家レビューを集計)
- IGN: 9/10
- GameSpot: 9/10
批評家からの評価は非常に高い水準で足並みが揃っており、シリーズ屈指の高評価タイトルとなった。批評家の93%が「おすすめ」と回答しており、Metacriticの分類でも上位2%に位置づけられる評価を獲得している。
高評価ポイント
- PS5の超高速SSDを活かした、ロード時間ゼロのシームレスな異次元ジャンプ演出
- 個性豊かでユニークな武器バリエーションによる爽快な戦闘
- DualSenseのハプティックフィードバック・アダプティブトリガーを活かした没入感
- レイトレーシングによる高精細なグラフィック表現
気になる点
- メインストーリーのクリアまでは10時間前後、やり込み要素を含めても15時間程度とボリュームはやや控えめで、価格に対してボリューム不足と感じる声もある
- 難易度は全体的にやさしめで、歯応えのある戦闘を求めるプレイヤーは高難易度設定でのプレイがすすめられている
- 物語の展開自体はシンプルで、シリーズ恒例のコミカルな雰囲気を踏襲した王道のストーリーラインになっている
受賞歴
The Game Awards 2021では、年間最優秀ゲーム(Game of the Year)を含む6部門にノミネートされた(受賞はいずれも逃す)。一方、2022年のD.I.C.E. Awardsでは最多となる4部門を受賞するなど、多くの賞レースで高く評価された作品だ。
こんな人におすすめ/おすすめしない人
おすすめな人:PS5ならではの技術的な体験を味わいたい人、個性豊かな武器を使ったアクションが好きな人、DualSenseの機能をフル活用したい人、コミカルで王道なSFアドベンチャーを楽しみたい人。
おすすめしない人:じっくり長時間遊べるボリューム重視のタイトルを求める人にはやや短めに感じられる可能性がある。歯応えのある高難易度アクションを求める人は、標準難易度では物足りなく感じるかもしれない(難易度設定で調整可能)。
まとめ
「ラチェット&クランク パラレル・トラブル」は、PS5の超高速SSDを活かしたシームレスな異次元ジャンプと、個性豊かな武器による爽快な戦闘で、Metacritic 89点・IGN/GameSpotともに9点という高評価を獲得した意欲作だ。ボリュームや難易度についてはやや控えめとの指摘もあるが、2023年6月時点で全世界累計販売本数397万本を突破するなど、PS5世代を代表するタイトルの一つとして高く評価されている。PS5ならではの体験を求める人には特におすすめできる一作だ。