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2022年6月24日にNintendo Switchで発売された「ファイアーエムブレム無双 風花雪月」は、シミュレーションRPG「ファイアーエムブレム 風花雪月」の世界観と、コーエーテクモゲームスの爽快アクション「無双」シリーズが融合したタクティカルアクションだ。原作の物語をなぞるのではなく、オリジナル主人公「シェズ」を軸にした"もうひとつの物語"が描かれる点が大きな特徴になっている。舞台は原作同様、フォドラ地方の士官学校「ガーレグ大修道院」を中心とした世界観を踏襲しつつ、原作既プレイのファンでも新鮮に楽しめるIFストーリーとして再構築されている。この記事では各メディアのレビューを総合しながら、システム面の特徴や評価のポイントを客観的にまとめていく。
基本情報
| タイトル | ファイアーエムブレム無双 風花雪月 |
| 対応機種 | Nintendo Switch |
| 発売日 | 2022年6月24日 |
| ジャンル | タクティカルアクション |
| 価格目安 | 7,920円(税込) |
| レーティング | CERO B(12歳以上対象) |
| 開発・発売元 | 任天堂/コーエーテクモゲームス(開発: オメガフォース) |
※価格は時期により変動する場合があります。購入前に各ストアで最新価格をご確認ください。2017年発売の「ファイアーエムブレム無双」に続く、任天堂IPとオメガフォースの無双シリーズによるコラボレーション作品としても発売前から注目を集めていた。
どんな物語なのか
「灰色の悪魔」と呼ばれる正体不明の傭兵に敗れ、死を覚悟した主人公シェズは、夢の中に現れる謎の存在「ラルヴァ」に救われる。本来交わるはずのなかったこの邂逅がきっかけとなり、原作「風花雪月」とは異なる歴史がフォドラの地で動き出す。プレイヤーは、エーデルガルト率いる帝国「赤焔の章」、ディミトリ率いる王国「青燐の章」、クロード率いる同盟「黄燎の章」の3つの陣営から1つを選び、それぞれの指導者に導かれる"もうひとつの物語"を体験することになる。
システム面の見どころ
戦略とアクションを融合させた「戦況システム」

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戦場全体を俯瞰するマップ画面で拠点の攻略順や部隊の配置を戦略的に指示しつつ、実際の戦闘は無双シリーズ譲りの爽快なアクションで大軍を薙ぎ払っていく。原作「風花雪月」のシミュレーションRPGとしての骨格を残しながら、テンポの良いアクションゲームとして再構築されている点が本作最大の特徴だ。
拠点パートと絆イベント
戦闘の合間には拠点で仲間と交流できるパートが用意されており、原作同様にキャラクター同士の会話や支援イベントを楽しめる。育成要素として武器の鍛冶・アイテム調達・軍師との相談なども行え、無双シリーズのアクション性と風花雪月のキャラクタードラマの両方を味わえる構成になっている。
選んだ陣営で変わる仲間キャラクターと展開
プレイヤーが選択した陣営によって、仲間になるキャラクターや戦場で対峙する相手が大きく変化する。原作の3ルートと同様の分岐構造を持ちながら、ストーリーの結末は原作とは異なる独自の展開を辿るため、原作既プレイのファンでも新鮮な気持ちで楽しめる作りになっている。
クラスチェンジと武器種によるアクションの多様性
原作同様、キャラクターはクラスチェンジによって剣・槍・斧・弓・魔法など多彩な武器種を扱えるようになる。武器種ごとにモーションや得意な間合いが異なり、同じキャラクターでもクラス構成次第で戦い方が大きく変わるため、無双シリーズとしてのキャラクター育成・編成の奥深さも確保されている。
各メディアのスコア
- Metacritic: 81/100(Generally Favorable、104件の批評家レビューを集計)
- IGN: 8/10
- GameSpot: 7/10
- ファミ通クロスレビュー: 36/40(評者4名がそれぞれ9点、殿堂入り)
批評家からは「Generally Favorable」の高評価を獲得しており、特にファミ通クロスレビューでは4名の評者全員が9点を付ける安定した高評価となった。原作のシミュレーション要素と無双のアクション性をうまく両立させた点が各メディアで共通して評価されている。
高評価ポイント
- 戦況システムによる、戦略性とアクションの爽快感の両立
- 原作とは異なる"もうひとつの物語"を楽しめるオリジナルシナリオ
- 拠点パートでのキャラクター交流・支援イベントなど、原作ファン向けの作り込み
- 陣営ごとに大きく異なる仲間キャラクターと戦場展開によるリプレイ性の高さ
- クラスチェンジと武器種の組み合わせによる、キャラクター育成・編成の奥深さ
- ファミ通クロスレビューで評者全員が9点を付ける安定した評価
気になる点
- 原作「風花雪月」をプレイ済みでないと、キャラクター関係や世界観の理解がやや難しい場面がある
- 無双シリーズ特有の敵の物量任せな戦闘に、単調さを感じるという指摘もある
- 1周につき1つの陣営しか選べないため、全ストーリーを見るには複数周のプレイが必要になる
- 拠点パートのボリュームが多く、テンポよく戦闘を進めたいプレイヤーには一部の会話イベントが冗長に感じられることもある
過去作との違い
原作「ファイアーエムブレム 風花雪月」(2019年、Switch。当ブログでも紹介済み)がターン制のシミュレーションRPGだったのに対し、本作はオメガフォース開発によるリアルタイムアクションへとジャンルを大きく転換している。ストーリー面でも、原作の主人公である教師キャラクターは登場せず、オリジナル主人公シェズを軸にした完全新規の"IFストーリー"として描かれる点が最大の違いだ。原作をなぞる続編ではなく、同じ世界観を舞台にした独立したスピンオフ作品として楽しむのが本作の正しい向き合い方といえる。
ゲームの進行も「軍備パート(拠点となる前哨基地で仲間と交流し支援値を高める)」→「進軍パート(進軍マップから出撃先を選択する)」→「戦闘パート(実際の無双アクション戦闘)」という3段階のサイクルに整理されており、原作の「大修道院」探索よりもテンポよく周回できる構成に再設計されている。
こんな人におすすめ/おすすめしない人
おすすめな人:「風花雪月」の世界観やキャラクターが好きな人、戦略性のある爽快アクションを楽しみたい人、無双シリーズのファン、原作をクリア済みで"もうひとつの物語"を体験してみたい人。
おすすめしない人:原作のターン制シミュレーションRPGとしての戦略性をそのまま期待している人には、アクション寄りのゲーム性がやや異なる印象を与えるかもしれない。原作「風花雪月」を未プレイの場合は、先に原作でキャラクターや世界観に触れてから本作に進むとより物語を楽しみやすい。
まとめ
「ファイアーエムブレム無双 風花雪月」は、原作の世界観・キャラクタードラマと無双シリーズの爽快なアクションを巧みに融合させ、Metacritic81点・ファミ通クロスレビュー36点という高評価を獲得した意欲的なスピンオフ作品だ。ファミ通の報道によれば発売から約1ヶ月で世界累計出荷本数100万本を突破しており、原作ファン・無双ファンの双方から支持を集めていることがうかがえる。原作とは異なる"もうひとつの物語"として独自の結末を描いており、原作既プレイのファンはもちろん、無双シリーズのアクションから風花雪月の世界に入ってみたい人にもおすすめできる一作だ。