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2020年11月12日にPS5のローンチタイトルとして発売された「Demon's Souls(デモンズソウル)」は、2009年にPS3で発売されフロム・ソフトウェアの「ソウルシリーズ」の原点となった名作を、Bluepoint Gamesがゼロから作り直したフルリメイク作品だ。オリジナル版は2009年に国内先行発売され、後の「ダークソウル」シリーズや「Bloodborne」、そして近年の"死にゲー"ブームの源流となった記念碑的なタイトルとして知られている。本作のPS5版は、高い難易度と緊張感のある探索で知られるダークファンタジーの世界を、PS5の性能で圧倒的なグラフィックとともに描き出している。この記事では各メディアのレビューを総合しながら、システム面の特徴や評価のポイントを客観的にまとめていく。
基本情報
| タイトル | Demon's Souls(デモンズソウル) |
| 対応機種 | PlayStation 5 |
| 発売日 | 2020年11月12日 |
| ジャンル | アクションRPG |
| 価格目安 | ダウンロード版通常8,690円(税込)、デジタルデラックスエディション10,890円(税込) |
| レーティング | CERO D(17歳以上対象) |
| 開発・発売元 | SIE(開発: Bluepoint Games/SIE Japan Studio) |
※価格は時期により変動する場合があります。購入前に各ストアで最新価格をご確認ください。CERO Dタイトルのため、対象年齢が高めに設定されている点にご注意ください。
どんな物語なのか
かつて栄華を誇った王国ボーレタリア。12代目の王オーラントは、より大きな力を求めて禁忌とされる「古き獣」を呼び覚ましてしまう。古き獣が生み出した深い霧はデーモンを解き放ち、国土を蝕んで住人を廃人へと変えていった。プレイヤーは「デーモンを殺す者」として異界の「楔の神殿」に召喚され、亡国と化したボーレタリアの各地に散らばる古き獣の欠片を打ち倒し、この滅びの連鎖を断ち切る使命を背負うことになる。「ボーレタリア王城」「塔のラトリア」「嵐の祭祀場」「腐れ谷」「ストーンファング坑道」という5つの世界を、拠点となる楔の神殿から自由な順番で攻略していく構成も本作の特徴だ。
システム面の見どころ
Bluepoint Gamesによる圧倒的なグラフィックの再構築

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「シャドウ・オブ・ザ・コロッサス」のリメイクなどで知られるBluepoint Gamesが手がけ、原作の重厚な世界観を保ちながらグラフィックを一新した。4K解像度・60fpsのパフォーマンスモードと、より高精細なグラフィックを優先するモードを選択でき、DualSenseのハプティックフィードバックによって武器の命中感や盾で防御した際の衝撃までリアルに感じ取れる。
「世界の傾向」「性格の傾向」によるプレイヤー行動の反映
本作の根幹を成すのが、プレイヤーの行動によって各ステージの難易度や出現する敵、入手できるアイテムが変化する「世界の傾向」「性格の傾向」というシステムだ。ボス撃破やNPCの生死、死亡回数などの積み重ねが世界の状態に反映され、同じステージでもプレイごとに異なる緊張感を味わえる、シリーズならではの奥深い仕組みになっている。
新モード・新装備とマルチプレイの強化
本作では新武器・新防具・新指輪などの追加装備に加え、コンセプトアートを閲覧できる「ギャラリー」モードや、ステージが左右反転する「フラクチャーモード」といった新要素が加わった。マルチプレイの同時参加人数もオリジナル版から増加し、パスワード設定やサーバー選択機能の追加によって、フレンドとの協力・対戦プレイがしやすくなっている。日本語ボイスが新たに収録された点もオリジナル版からの大きな変更点だ。
各メディアのスコア
- Metacritic: 92/100(Universal Acclaim、123件の批評家レビューを集計)
- GameSpot: 9/10
- Game Informer: 9.3/10
- ファミ通クロスレビュー: 29/40(評者4名が7・7・9・6点、評価が分かれる結果に)
批評家からは「Universal Acclaim(絶賛)」の評価を獲得し、PS5ローンチタイトルの中でも屈指の高評価タイトルとなった。一方でファミ通クロスレビューでは評者間で3点差という大きなばらつきが生じており、原作の高難度な作りを踏襲した本作の硬派な性質が、評価する側の好みによって分かれる結果となった点が興味深い。
高評価ポイント
- Bluepoint Gamesによる、原作の重厚な世界観を保ったグラフィックの大幅な進化
- 「世界の傾向」「性格の傾向」による、プレイごとに変化する緊張感のある探索
- DualSenseのハプティックフィードバックを活かした、生々しい戦闘の手応え
- ギャラリーモードやフラクチャーモードなど、やり込み要素の追加
- マルチプレイ人数の増加とマッチング機能の改善による、遊びやすさの向上
気になる点
- 初心者救済要素はほぼなく、シリーズ未経験者には非常に高い難易度
- ステージ構成やボス戦の内容自体はオリジナル版を踏襲しており、大きな新規シナリオはない
- ファミ通クロスレビューのように評者間で評価が分かれるほど、硬派で人を選ぶ作り
- 「世界の傾向」システムはやり込むほど奥深い一方、初見では仕組みが分かりづらいという声もある
過去作との違い
PS3版オリジナル(2009年2月5日に国内先行発売、同年10月に北米でも発売)からの最大の違いは、Bluepoint Gamesによるグラフィック・サウンドの全面刷新だ。ステージ構成やボス、「世界の傾向」「性格の傾向」といった根幹システムはオリジナル版を忠実に踏襲しつつ、日本語ボイスの新規収録、マルチプレイの同時参加人数増加、ギャラリーモードやフラクチャーモードといった新要素が加わっている。ゲーム性の骨格を変えずに、PS5世代の技術で原作の魅力を最大限に引き出したリメイクといえる。
こんな人におすすめ/おすすめしない人
おすすめな人:「ソウルシリーズ」の原点を最新のグラフィックで体験したい人、高難度で緊張感のあるアクションRPGが好きな人、PS5の性能をフルに活かした作品を求めている人。
おすすめしない人:親切なチュートリアルや救済措置のあるアクションゲームを求めている人には、本作の硬派な難易度がハードルになる可能性がある。すでにオリジナルのPS3版をクリア済みで、まったく新しいシナリオを期待している人には目新しさが少ない点も留意したい。
まとめ
「Demon's Souls」は、Bluepoint Gamesによる圧倒的なグラフィックの再構築と、原作から受け継いだ「世界の傾向」システムの奥深さによって、Metacritic92点という絶賛評価を獲得したPS5屈指のリメイク作品だ。2021年10〜12月期のソニー決算資料によれば全世界累計販売本数は140万本を突破しており、PS5ローンチタイトルのソフト単体売上でトップクラスの実績を残している。ソウルシリーズの原点を、最新のグラフィックと快適な操作性で味わいたい人におすすめの一作だ。後発の「ダークソウル」シリーズや「Bloodborne」、「エルデンリング」といったフロム・ソフトウェア作品のファンにとっても、ジャンルのルーツを辿る意味で見逃せない一作といえる。