画像: © Sony Interactive Entertainment Inc.
PlayStation 5用の純正ワイヤレスオーディオ機器として、ヘッドセットの「PULSE Elite ワイヤレスヘッドセット」と、完全ワイヤレスイヤホンの「PULSE Explore ワイヤレスイヤホン」の2製品がある。どちらも独自の低遅延ワイヤレス技術「PlayStation Link」と、平面磁気(プレーナーマグネティック)ドライバーを採用しているのが特徴だ。この記事では、各メディアのレビューや評判を総合しながら、2製品の基本スペック・特徴・気になる点を整理し、どちらを選ぶべきかをまとめていく。

画像: 公式サイト
基本情報
| 項目 | PULSE Elite(ヘッドセット) | PULSE Explore(イヤホン) |
| 型番 | CFI-ZWH2J | CFI-ZWE1J |
| 発売日 | 2024年2月21日 | 2023年12月6日 |
| 希望小売価格(税込) | 18,980円 | 発売時29,980円→現在34,980円(2024年9月改定) |
| 形状 | オーバーイヤー(密閉)型 | 完全ワイヤレスイヤホン |
| ドライバー | カスタム設計 プレーナーマグネティック | カスタム設計 プレーナーマグネティック |
| マイク | 格納式ブームマイク+AI背景音フィルタリング | デュアルマイク+AIノイズリジェクション |
| 接続 | PlayStation Link / Bluetooth(同時接続可) | PlayStation Link / Bluetooth(同時接続可) |
| バッテリー | 最大約30時間(10分充電で約2時間) | 本体約5時間+充電ケースで合計最大約10時間 |
| 充電 | USB Type-C / ワイヤレス充電対応の充電ハンガー付属 | 充電ケース経由 |
| 対応 | PS5 / PC / Mac / PlayStation Portal(PS Link)、スマートフォン等(Bluetooth)。PS Link USBアダプター同梱 | |
※価格は時期や販売店により変動します。どちらもアクティブノイズキャンセリング(ANC)は搭載していません。
共通の要「PlayStation Link」とは
PULSEシリーズの核となるのが、独自のワイヤレスオーディオ技術「PlayStation Link」だ。付属のUSBアダプターをPS5・PC・Mac・PlayStation Portalに挿すことで、低遅延かつロスレスのワイヤレス接続ができる。ゲームの音ズレを抑えつつ、Bluetoothよりも情報量の多い音を届けられるのが利点だ。さらに、PS Linkでゲーム音を聞きながら、同時にBluetoothでスマートフォンの通話やボイスチャットの音声を混ぜて聞く「デュアルデバイス接続」にも対応する。逆に言えば、PS Linkアダプターを挿せない環境ではBluetooth接続となり、低遅延・ロスレスの恩恵は受けられない。
PULSE Elite ワイヤレスヘッドセットの特徴
PULSE Eliteは、密閉型のオーバーイヤーヘッドセットだ。カスタム設計のプレーナーマグネティックドライバーにより、価格帯の割に粒立ちがよく聴きやすいサウンドと評価されている。格納式のブームマイクはAIによる背景音フィルタリングに対応し、ボイスチャットでの聞き取りやすさも良好だ。バッテリーは最大約30時間と長く、10分の充電で約2時間使える急速充電にも対応する。付属のワイヤレス充電対応「充電ハンガー」に掛けておくだけで充電できるため、置き場所を決めれば運用は楽だ。価格は18,980円で、PULSE Exploreより手頃なうえ、PULSEシリーズの中では最もバランスがよい。
PULSE Explore ワイヤレスイヤホンの特徴
PULSE Exploreは、PlayStationブランド初の完全ワイヤレスイヤホン。小型ながらプレーナーマグネティックドライバーを搭載し、低遅延と高音質を両立していると評価されている。デュアルマイク+AIノイズリジェクションでボイスチャットにも対応。イヤーチップは6サイズ同梱され、フィット感を調整できる。ヘッドセットの締め付けが苦手な人や、外出・移動中にも使いたい人に向く一方、バッテリーは本体約5時間と短めで、価格も34,980円と高い。
2モデルの比較
| 観点 | PULSE Elite | PULSE Explore |
| 価格 | 安い(18,980円) | 高い(34,980円) |
| バッテリー持ち | 長い(約30時間) | 短い(本体約5時間) |
| 装着感 | 頭にかける・締め付けあり | 耳に入れる・軽い |
| 携帯性 | かさばる | ケースごと持ち運びやすい |
| マイク | ブームマイクで口元に近い | イヤホン内蔵マイク |
| 音の傾向 | 同じドライバー方式だが、サイズの違いで鳴り方は異なる | 同上 |
レビュー・評判の傾向
各メディアのレビューを総合すると、PULSE Eliteは「PS5用の純正ワイヤレスヘッドセットとしては最善の選択肢のひとつ」「価格の割に高音質で聴きやすい」という評価が目立つ。PlayStation Linkの低遅延・ロスレス接続と、マイク品質、30時間バッテリーのバランスが評価点だ。PULSE Exploreは「低遅延と高音質を両立した完成度の高いイヤホン」としつつも、接続まわりのクセや価格の高さ、バッテリーの短さを指摘する声が多い。総じて「まず選ぶならPULSE Elite、イヤホン型にこだわるならPULSE Explore」という論調になっている。
高評価ポイント
- PlayStation Linkによる低遅延・ロスレスのワイヤレス接続(PS5/PC/PS Portal)
- PS Linkとスマホ(Bluetooth)の音声を混ぜて聞けるデュアルデバイス接続
- プレーナーマグネティックドライバーによる、価格帯の割に質の高いサウンド
- AIによる背景音フィルタリング対応のマイクで、ボイスチャットが聞き取りやすい
- PULSE Eliteは約30時間バッテリー+急速充電+充電ハンガーで運用が楽
気になる点
- 両モデルともアクティブノイズキャンセリング(ANC)は非搭載
- PlayStation Linkを使うにはUSBアダプターを挿す必要があり、対応していない機器ではBluetooth接続(低遅延・ロスレスは不可)になる
- PULSE Exploreは34,980円と高価で、本体バッテリーが約5時間と短い
- PULSE Eliteの充電ハンガーは据え置き前提で、設置場所を決める必要がある
- Bluetooth時のマルチポイントや接続切り替えの挙動に、レビューでクセを指摘する声がある
旧モデル「PULSE 3D」との位置づけ
PULSEシリーズには、PS5初期からある「PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット」(実売1万円台前半)もある。PULSE 3DはUSBドングルによる2.4GHzワイヤレス接続で、PS5の3Dオーディオに対応する定番機だが、Bluetoothやロスレス接続、デュアルデバイス接続には非対応だ。とにかく安く純正ヘッドセットを用意したいならPULSE 3D、ロスレス接続やスマホ併用、マイク品質まで求めるならPULSE Elite、という住み分けになる。
こんな人におすすめ
PULSE Eliteが向く人:PS5をメインに、コストを抑えつつロスレス低遅延・高音質・長時間バッテリー・良好なマイクをまとめて欲しい人。PULSEシリーズで最初に検討すべき1台。
PULSE Exploreが向く人:ヘッドセットの締め付けが苦手な人、イヤホン型で外や移動中にも使いたい人、装着の軽さを最優先する人(ただし価格とバッテリーは割り切りが必要)。
PULSE 3Dで十分な人:純正の3Dオーディオ対応ヘッドセットを安く用意したい人、スマホ併用やロスレスにはこだわらない人。
まとめ
PULSE EliteとPULSE Exploreは、独自の「PlayStation Link」による低遅延・ロスレス接続と、プレーナーマグネティックドライバー、AIマイクを共通の武器とするPS5純正オーディオ機器だ。バランスと価格で選ぶならPULSE Elite、イヤホン型の装着感を重視するならPULSE Exploreという棲み分けで、多くの人にとってはまずPULSE Eliteが有力な選択肢になる。どちらもANCは非搭載で、PlayStation Linkの恩恵はアダプターを挿せる環境が前提という点は理解しておきたい。