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2023年6月22日にスクウェア・エニックスから発売された『ファイナルファンタジーXVI(FINAL FANTASY XVI)』は、ナンバリング作品として初めて全編を完全アクションバトルで作り上げた意欲作だ。『ファイナルファンタジーXIV』のプロデューサーとしても知られる吉田直樹氏がクリエイティブディレクターを務め、クライヴ・ロズフィールドと召喚獣「エイコン」を巡るダークな物語が展開される。発売当初はPS5独占タイトルとして話題を呼び、Metacriticでも高評価を獲得した。本記事では、発売から約3年が経過した本作について、各メディアのレビューをもとに客観的にその評価をまとめる。

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基本情報
| タイトル | ファイナルファンタジーXVI(FINAL FANTASY XVI) |
|---|---|
| 対応機種 | PS5(2023年6月22日、独占)、PC(Steam/Epic、2024年9月18日)、Xbox Series X|S(2025年6月9日) |
| 発売日 | 2023年6月22日(PS5版) |
| ジャンル | アクションRPG |
| 価格目安 | 通常版9,900円(税込) |
| 開発・発売 | スクウェア・エニックス(クリエイティブディレクター:吉田直樹) |
※価格は時期により変動するため、購入前に各ストアで最新価格を確認してほしい。追加ストーリーDLCとして「ECHOES OF THE FALLEN《空の残響》」(2023年12月8日配信、新ダンジョン「賢者の塔」・ボス「オメガ」追加)、「THE RISING TIDE《海の慟哭》」(2024年4月18日配信、新エリア「ミシディア」・エイコン「リヴァイアサン」登場)の2種が配信されている。
どんな物語なのか
舞台は、クリスタルの加護(エーテル)に依存し国家間の抗争が絶えない大陸「ヴァリスゼア」。ロザリア公国の第一王子クライヴ・ロズフィールドが主人公で、本来は召喚獣フェニックスの力を宿す「ドミナント」となるはずだったが、その役目は弟ジョシュアに譲られていた。物語序盤で起きる悲劇――弟を手にかけたとされる召喚獣イフリートへの復讐を起点に、少年期から壮年期まで長いスパンで物語が展開し、最終的にはクリスタルに依存する社会そのものからの脱却がテーマとして描かれる。シリーズ従来作と比べても重厚でダークな作風が特徴だ。物語の随所では、ドミナントとして「道具」のように扱われる者たちの苦悩や、身分制度そのものへの問いかけが描かれ、単なる勧善懲悪ではない社会派の側面を持つ作品としても評価されている。
システム面の見どころ
完全アクションバトルへの刷新
従来のコマンド・ATBバトルから一新し、操作キャラをクライヴ単独とした完全リアルタイムアクション戦闘を採用。クライヴは複数のエイコンの力を習得し、それぞれの技をアビリティとして戦闘中に切り替えながら戦う。爽快感重視のコンボアクションは、アクションゲームファンからも高く評価されている。
エイコンバトルの迫力
本作最大の見どころは、エイコン同士による超巨大スケールのバトル演出だ。イフリート対ガルーダなど、専用のHPゲージが表示される一騎打ち形式で描かれ、映画さながらのシネマティックな映像美で展開される。この演出はシリーズファンのみならず、多くのメディアから高く評価されているポイントである。

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難易度・アクセシビリティ
難易度は物語を重視した「ストーリーフォーカス」とアクション性を重視した「アクションフォーカス」から選択でき、アクセシビリティ機能も充実している。より歯応えのある高難易度は、クリア後のニューゲーム+限定で解放される仕様になっている。
各メディアの評価・スコア
- Metacritic:PS5版87点/Xbox版88点/PC版84点
- ファミ通クロスレビュー:39/40点(プラチナ殿堂入り)
- IGN:9/10
- GameSpot:9/10
- Push Square:9/10
- Eurogamer:3/5(他メディアと比べ明確に辛口)
大手メディアのスコアは総じて高く、ファミ通クロスレビューでもプラチナ殿堂入りを果たしている。一方でEurogamerは3/5と他メディアと比べ明確に低いスコアを付けており、評価が分かれる部分があることも正直に伝えておきたい。
高評価ポイント
- 映画のようなシネマティック演出とスケール感のある物語(IGN等が高評価)
- 爽快感と奥深さを両立したアクション戦闘
- エイコンバトルの映像美・演出のスケール感
- 英語ローカライズ・声優陣の演技評価
- 祖堅正慶氏によるサウンドトラック(The Game Awards 2023でBest Score and Music受賞)
気になる点
- 本作はオープンワールドではなく、線形ダンジョンとサブクエスト消化パートが交互に来る構成。特に序盤のサブクエストは「NPCへの伝言ゲーム」的な単調な内容が多いという指摘がある(後半になるにつれ改善するとの声も)
- パフォーマンスモードでのフレームレート低下、モーションブラーをオフにできない点への指摘
- より歯応えのある高難易度がニューゲーム+限定である点
- Eurogamerのように他メディアと比べて辛口な評価も存在する
シリーズ従来作との違い
『ファイナルファンタジー』シリーズはコマンド選択やATB(アクティブタイムバトル)を軸にした戦略性が長らく特徴だったが、本作はナンバリング作品として初めて全編を完全アクションバトルで作り上げている。パーティ編成や戦略的なコマンド選択という従来の要素は薄れた一方、Devil May Cry的な爽快感重視のスタイルへと大きく舵を切った。海外メディアでは「Final Fantasy grows up(大人になったFF)」と評されるなど、シリーズの新境地を切り開いた作品として位置づけられている。

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受賞歴・販売本数
The Game Awards 2023では「Best Score and Music」を受賞したほか、ファミ通・電撃ゲームアワード2023ではベストRPG・グラフィック・音楽・声優・キャラクター賞(クライヴ)の5部門を受賞、日本ゲーム大賞2024では年間作品部門で優秀賞を獲得している。販売面では、発売から約1週間でパッケージ出荷とダウンロード販売を合計して世界累計300万本を突破したことが公式に発表されている。
こんな人におすすめ/おすすめしない人
おすすめな人:映画的な重厚なストーリーを楽しみたい人。爽快感のあるアクションバトルが好きな人。エイコン同士のド派手なバトル演出を見たい人。
おすすめしない人:従来のコマンド・ATBバトルやパーティ編成の戦略性を求める人。オープンワールドで自由に探索したい人。サブクエストの繰り返し感を気にする人。
まとめ
『ファイナルファンタジーXVI』は、シリーズの伝統的な戦闘スタイルを大胆に刷新し、映画のようなスケール感とアクションの爽快感を両立させた意欲作だ。Metacriticでも80点台後半という高評価を獲得し、The Game Awardsをはじめ複数のアワードで受賞歴を重ねている。一方でサブクエストの単調さなど気になる点も正直に存在するが、シネマティックな体験を求めるプレイヤーには自信を持っておすすめできる一本と言える。気になった人は、まず基本情報やレビュースコアを参考に、自分のプレイスタイルに合いそうか確認してみてほしい。