Switch2

『マリオカート ワールド』は買いか?評価まとめ ─ オープンワールド化で何が変わった?

画像: ©Nintendo

2025年6月5日、Nintendo Switch2の発売と同時にリリースされた『マリオカート ワールド』は、シリーズ初のオープンワールド化を掲げた最新作だ。発売直後からSwitch2最大のヒット作となり、ローンチ週だけで約78万本、3週間で100万本を突破した。今回は各メディア・ユーザーの評価を集め、「結局面白いのか」「8DXから乗り換える価値はあるのか」を整理してみたい。

マリオカート ワールドのグランプリ画面

グランプリ画面(画像: 公式サイト)

基本情報

項目 内容
タイトル マリオカート ワールド
対応機種 Nintendo Switch2専用
発売日 2025年6月5日
ジャンル レーシング
価格 パッケージ版 9,980円 / DL版 8,980円(税込) ※時期により変動
プレイ人数 オンライン最大24人(シリーズ最多)

なお、Switch2本体とのセット版(53,980円・税込)も販売されており、これから本体ごと揃える人はこちらも選択肢に入る。

どんなゲームなのか

どこまでも続くオープンワールド

最大の特徴は、コース同士が一つの巨大なオープンワールドで繋がっている点だ。固定コースは30、コースとコースを結ぶ道中エリア(通称「道コース」)が202種類あり、合わせて232種類ものコースを走行できる計算になる。草原・街・海・火山など多彩な地形がひとつながりの世界として表現されており、レース中にコースを飛び出して近道を探すような自由な走り方もできる。

グランプリ以外の遊び方

従来のグランプリに加え、休憩なしで世界を横断し続ける大陸横断レースや、フリーランで自由に世界を探索しながら仲間と写真を撮れるモードも用意されている。大陸横断レースでは、複数のコースをロード待ちなしでシームレスに繋いで走り続けるため、まるで長距離ドライブをしているかのような感覚が味わえる。ノックアウト形式のサバイバルモードなど、レースそのものの枠を超えた遊び方ができるのも本作の特徴だ。

マリオカート ワールドのコース画面

コース画面(画像: 公式サイト)

システム面の見どころ

新アクション

「チャージジャンプ」「レールスライド」「ウォールラン」「リワインド」の4つが新たに追加され、コースの壁や手すりを使ったトリッキーな立ち回りが可能になった。

キャラクター・アイテムのボリューム

登場キャラクターは新旧合わせて約50人に達し、これまでコースの障害物だった「クリボー」や「パックンフラワー」までプレイアブル化されている。アイテムも新規6種類が追加され、8DXには無かった「きょだいキノコ」など過去作アイテムの復活組もある。

カスタマイズはシンプル化

一方でカスタマイズは前作にあったタイヤ・グライダーの選択が廃止され、キャラクターとカートの組み合わせのみとシンプルになった。

マリオカート ワールドのフィールド探索画面

フィールド探索画面(画像: 公式サイト)

高評価ポイント

メディアのレビュースコアは軒並み高く、ゲームウィズでは10点満点中9点という評価もある。

  • 新アクション(レールスライド・チャージジャンプ等)により、レースの立ち回りの幅が大きく広がった
  • 各コースのBGMの評判が良く、フリーラン中は歴代マリオ作品のBGMアレンジが流れる演出も好評
  • シリーズ最多となる24人対戦の混戦は、これまでにないスケール感を生んでいる
  • プレイアブルキャラクターが約50人と過去最多で、コレクション性が高い

各メディアのスコア

  • Metacritic: 批評家スコアは90点前後で「MUST-PLAY」に認定される一方、ユーザースコアは7〜8点台とやや低め
  • ファミ通クロスレビュー: 36/40点
  • IGN: 8/10点

批評家からの評価と、実際に長時間遊び込んだユーザーからの評価に差が出ているのが本作の特徴と言える。発売直後の第一印象は非常に高く評価された一方で、じっくり遊び込んだ後に見えてくる粗さが指摘されている、と捉えるとわかりやすい。

気になる点

指摘されている主な弱点

  • オープンワールド部分は「やることが少なくスカスカ」という指摘が多い
  • 探索中のチャレンジはヒントが無く不親切、難易度が高くリトライに時間がかかりテンポが悪いという声
  • 24人対戦により被弾機会が増加。少しの被弾で一気に順位を落としやすく、運要素の強さを指摘する意見が目立つ
  • タイヤ・グライダーのカスタマイズ廃止を「シンプルになった」と見るか「やり込み要素が減った」と見るかで評価が分かれる

アップデートを巡る意見の分かれ

2025年6月26日配信のアップデート(Ver.1.1.2)では、オンライン対戦時のコース選択の仕様が変更され、それまで「3周コース」だけを選んで遊んでいた競技志向のプレイヤーも、道中コース(オープンワールド部分)を避けられなくなった。これにより「オープンワールド化で薄まった面白さ」という発売直後からの不満が改めて表面化し、低評価レビューが増える一因になったと言われている。上位勢・競技勢からは「改悪」という厳しい声が出る一方、カジュアル層には好意的な意見もあり、プレイヤー層によって評価が割れているのが実情だ。

発売後のアップデート対応

発売後も継続的にアップデートが行われており、2026年8月時点でVer.1.7.0まで配信されている。表示まわりの不満点の解消や、サバイバルモードへの新しいレース形式(ドリルラリー・ブーメランラリーなど)の追加など、プレイヤーからの要望に応える形で細かな改善が重ねられている点は評価できる。一方で前述の通り、コース選択仕様の変更のように賛否の分かれるアップデートもあり、今後の調整にも注目が集まっている。

『マリオカート8 デラックス』との違い

  • コース構成: 8DXは追加パス込みで96コース(単体のレースコース形式)。ワールドはオープンワールド化により固定30コース+道中202種、合計232種類を走行可能。
  • カスタマイズ: 8DXはキャラ・カート・タイヤ・グライダーを選択可能。ワールドはキャラとカートのみに簡略化。
  • アクション: ワールドのみ「チャージジャンプ」「レールスライド」「ウォールラン」「リワインド」が追加。
  • 対戦人数: 8DXは最大12人。ワールドは最大24人とシリーズ最多。
  • モード: ワールドはグランプリに加え、大陸横断レースやサバイバルモードなど新モードが追加されている。

「レースゲームとしての完成度・手軽さなら8DX、新しい体験や物量を求めるならワールド」という住み分けになりそうだ。

こんな人におすすめ

  • 大人数(24人)でのわいわいした対戦を楽しみたい人
  • 探索・フリーランなど、レース以外の遊び方も含めてじっくり遊びたい人
  • Switch2を買ったばかりで、まず定番タイトルから触れたい人
  • アップデートによる調整が続いているタイトルでも気にせず遊べる人

逆に、タイムアタックなど硬派な競技志向でプレイしたい人や、運要素の少ない対戦を好む人は、前作『8 デラックス』の方が合っている可能性がある。

まとめ

『マリオカート ワールド』は、新アクションや過去最多の24人対戦などシリーズとして大きな進化を遂げた一方、オープンワールド部分の作り込みや運要素の強さ、アップデートを巡る仕様変更については賛否が分かれている作品だ。批評家からの評価は非常に高いが、ユーザー側の評価にはばらつきがある点も踏まえ、「新しい体験を求めるか」「レースゲームとしての完成度を求めるか」で判断するのがおすすめだ。Switch2のローンチタイトルとして最も遊ばれている一本であることは間違いなく、周囲と一緒に盛り上がりたい人にとっては依然として有力な選択肢と言えるだろう。

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