画像: ©CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

画像: 公式サイト
2024年3月22日にPlayStation 5などで発売された「ドラゴンズドグマ2」は、2012年発売の前作「ドラゴンズドグマ」から約12年ぶりとなる完全新作のオープンワールドアクションRPGだ。カプコン内製の「REエンジン」による大幅なグラフィック刷新と、前作譲りの独自システムを引っさげて登場した。この記事では各メディアのレビューを総合しながら、システム面の特徴や評価のポイントを客観的にまとめていく。発売当初は技術面や販売手法を巡る話題もあったが、それも含めて包み隠さず紹介する。
基本情報
| タイトル | ドラゴンズドグマ2 |
| 対応機種 | PlayStation 5/Xbox Series X|S/Steam(PC) |
| 発売日 | 2024年3月22日 |
| ジャンル | オープンワールドアクションRPG |
| 価格目安 | パッケージ版9,889円/DL版8,990円(税込) |
| レーティング | CERO D(17歳以上対象) |
| 開発・発売元 | カプコン |
※価格は時期により変動する場合があります。購入前に各ストアで最新価格をご確認ください。2026年10月9日には大型拡張「ドラゴンズドグマ2:ダークアリズン」の発売が予定されている。
どんな物語なのか
プレイヤーは竜に心臓を奪われた「覚者」となり、失われた記憶と心臓を取り戻す旅に出る。世界観の核となるのは「界王」「竜」「覚者」の三者が勝敗によって役割を交代し続ける循環構造で、界王を倒した覚者が新たな界王になり、界王に敗れた覚者は竜になるという因果が物語の背骨になっている。舞台は人間の国「ヴェルムント」と獣人の国「バタール」の2つの地域で、広大なオープンワールドを旅しながら王座を目指していく。誰が真の覚者であるかを巡る謎、そして竜となった存在との対峙は、シリーズを象徴する重厚なテーマとして本作でも中心に据えられている。
システム面の見どころ
従者「ポーン」との冒険

画像: 公式サイト
前作から継承されたシリーズ最大の特徴が、プレイヤーの分身となる従者「ポーン」を雇用して冒険する独自システムだ。自分のメインポーンを育てるだけでなく、他プレイヤーが育てたポーンを一時的に雇い入れることもでき、他のオープンワールドRPGにはない独特のパーティ編成の面白さを生み出している。他プレイヤーのポーンには彼らが冒険で得た知識やクセが反映されており、雇い入れることで攻略のヒントを得られることもある、緩やかなオンライン連携も本シリーズならではの魅力だ。
多彩な職業(ヴォケーション)と立体的な戦闘
戦士・魔法戦士・魔術師・盗賊など多彩な職業(ヴォケーション)を切り替えながら、それぞれ異なる戦い方を楽しめる。巨大なモンスターによじ登って弱点を攻撃するなど、地形とスケール感を活かした立体的な戦闘デザインもシリーズの持ち味として本作でも健在だ。夜間は視界が悪くなり凶暴なモンスターが徘徊するなど、時間帯によってリスクとリターンが変化する仕組みも、探索に緊張感を与える要素として好評だ。
各メディアのレビュースコア
- Metacritic: 87〜88/100
- IGN: 8/10
- GameSpot: 9/10
- ファミ通クロスレビュー: 8・8・8・8の合計32点(平均8.0点)
いずれのメディアも高水準の評価で足並みが揃っており、GameSpotは「他に類を見ない従者システム」を持つ「魅力的なオープンワールドRPG」と絶賛している。前作から10年以上待ち望んでいたファンの期待にしっかり応えた続編として、多くのメディアから評価されている点も特筆すべきポイントだ。
高評価ポイント
- 他のオープンワールドRPGにはない、ポーンシステムによる独自の冒険体験
- 多彩な職業と、地形を活かした立体的でスケール感のある戦闘デザイン
- REエンジンによる大幅なグラフィック刷新
- 探索の自由度の高さ、寄り道しながらじっくり遊べるボリューム感
気になる点
- 発売当初、PC版でNPCが密集するエリアでのフレームレート低下が指摘された。カプコンは2024年3月22日に謝罪コメントを発表しパッチ対応を約束、同年9月の大型アップデートでPS5/Xbox Series X版ともに50〜60fpsまで改善されたと報告されている
- 発売当初、蘇生アイテムや容姿変更アイテムなど21種類の有償マイクロトランザクションが同時販売され、「不便な設計でわざと課金へ誘導しているのでは」との批判が出た。一方でゲーム内でも同等品は普通に入手可能で、「実際は購入する必要がなかった」という報告も多く見られた
- IGNは「前作の弱点に十分対処できていない」と、シリーズ従来からの課題が残っている点を指摘している
- ファストトラベルなどの移動手段が限定的で、快適さより不便さをリアルさとして受け入れる姿勢が求められる設計になっている
前作との違い
2012年発売の前作「ドラゴンズドグマ」(および拡張版「ダークアリズン」)から約12年ぶりの完全新作となる本作は、オープンワールドとしての作り込みが大幅に強化され、REエンジンによるグラフィックの刷新、ポーンとの絆システムの深化などが主な進化点だ。一方でマイクロトランザクションを巡る批判が示す通り、前作から続く「不便さ」への向き合い方については賛否が分かれる部分も残っている。なお、2024年3月時点で批判の多かった有償アイテムの大半は、2026年の大型拡張発売に先立ち販売終了となっている。セールス面では好調で、カプコンの発表によると発売からわずか10日で全世界販売本数250万本を突破し、この際にシリーズ累計販売本数も1,000万本を超えたと報告されている。
やり込み要素と周回プレイ
メインストーリーをクリアした後も、様々な結末を見るための周回プレイや、隅々まで作り込まれたサブクエスト・ダンジョン探索など、やり込み要素は豊富に用意されている。前作から受け継いだ「不便さも含めた手触り」を楽しめるかどうかが、本作を存分に味わえるかどうかの分かれ目になるだろう。
こんな人におすすめ/おすすめしない人
おすすめな人:ポーンシステムのような独自性の高いオープンワールドRPGを求めている人、モンスターとの立体的な戦闘を楽しみたい人、寄り道しながらじっくり探索したい人。ファンタジー世界を「便利さより手触り」重視で楽しみたい人にも向いている。
おすすめしない人:快適な移動手段や親切なUIを重視する人には、シリーズ従来からの「不便さ」がストレスに感じられる可能性がある。PC版で購入する場合は、最新のパッチ適用状況を事前に確認しておくと安心だ。逆にそうした「不自由さ」も含めてリアルな冒険体験として楽しめる人には、他では味わえない没入感を提供してくれるはずだ。
まとめ
「ドラゴンズドグマ2」は、ポーンシステムという唯一無二の魅力を軸に、Metacritic 87台・GameSpot 9・ファミ通32点という高評価を獲得したオープンワールドRPGだ。発売当初の技術的な課題やマイクロトランザクションを巡る批判はあったものの、その後のアップデートで改善が図られている。独自性の高いシステムとスケール感のある戦闘を求める人には、自信を持っておすすめできる一作だ。発売から10日で250万本を突破し、シリーズ累計が1,000万本を超えるきっかけにもなったセールスの好調ぶりも、その独自の魅力が多くのプレイヤーに支持された証と言えるだろう。