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2023年11月17日にPS5/PS4/Nintendo Switch/Xbox/PC向けにマルチプラットフォームで発売された「ペルソナ5 タクティカ」は、大人気RPG「ペルソナ5」シリーズのスピンオフとなるシミュレーションRPGだ。心の怪盗団メンバーたちが謎の異世界に迷い込むオリジナルストーリーと、カバーシステムを活用した新しい戦術バトルが本作の見どころとなっている。この記事では各メディアのレビューを総合しながら、システム面の特徴や評価のポイントを客観的にまとめていく。
基本情報
| タイトル | ペルソナ5 タクティカ |
| 対応機種 | PlayStation 5/PlayStation 4/Nintendo Switch/Xbox Series X|S/Xbox One/Windows(PC) |
| 発売日 | 2023年11月17日 |
| ジャンル | シミュレーションRPG |
| 価格目安 | 通常版7,920円(税込)、デジタルデラックスエディション11,770円(税込) |
| レーティング | CERO C(15歳以上対象) |
| 開発・発売元 | アトラス(セガ) |
※価格は時期により変動する場合があります。購入前に各ストアで最新価格をご確認ください。PS5・PS4・Switch・Xbox・PCと幅広いプラットフォームで同時発売された点も本作の特徴だ。発売と同日には追加エピソードDLC「Repaint Your Heart」も配信され、新キャラクター「ゲルニカ」「ルカ」や新ルール「ペイント」が追加されている。
どんな物語なのか
喫茶店ルブランでくつろいでいた心の怪盗団は、突然中世ヨーロッパを思わせる謎の異世界「レギオン国」に迷い込んでしまう。この世界では「レギオン」と呼ばれる武装集団が理不尽に街や国民を弾圧・支配しており、反逆者とみなされた怪盗団はたちまち窮地に立たされる。そこへ「革命家」を名乗る少女エルに救われた怪盗団は、元の世界へ帰る方法を探りながら、エルと共にレギオン国からの解放を目指す「革命」に身を投じていくことになる。ジョーカーやモルガナをはじめとした心の怪盗団メンバーは、本編と同じキャストが続投しており、シリーズファンにはお馴染みの掛け合いも本作の魅力の一つだ。
システム面の見どころ
遮蔽物を活用するカバーシステム

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本作最大の新要素が、樽や木箱などの遮蔽物に隠れながら戦う「カバーシステム」だ。敵の射線を遮って被弾を防ぎつつ、遮蔽物越しに攻撃を仕掛けるなど、従来のペルソナシリーズのターン制バトルとは一味違う、位置取りを重視した戦術性の高い駆け引きが楽しめる。
「1MORE」と「TRIANGLE」による連携攻撃
敵の弱点を突いてダウンさせると追加行動が得られる「1MORE」システムに加え、ダウンした敵を3人のチームで囲んで一斉に仕留める「TRIANGLE(トライアングル)」も本作独自の要素だ。マスを移動しながら戦うタクティクスバトルの中で、いかに敵を効率よくダウンさせ連携攻撃に持ち込むかが攻略のカギとなる。
3人チーム編成による小気味よいテンポ
本編「ペルソナ5」シリーズがパーティ全体での戦闘だったのに対し、本作は主人公ジョーカーと2人の仲間、計3人でチームを編成して戦う仕様になっている。少人数編成により1戦闘あたりのテンポが良く、シミュレーションRPGに不慣れなプレイヤーでも遊びやすいボリューム感に調整されている。
おなじみのペルソナ召喚とスキルシステム
戦闘にはシリーズおなじみの「ペルソナ」召喚も引き続き搭載されており、敵を後方に吹き飛ばすスキルやその場に拘束するスキルなど、マップ上の位置関係を操作する効果を持つ技も多い。単に火力を競うだけでなく、地形やチームの立ち位置を活かしたスキルの使い分けが、カバーシステムと組み合わさって独自の戦術性を生み出している。
各メディアのスコア
- Metacritic: 74/100(Mixed or Average、34件の批評家レビューを集計)
- IGN: 8/10
- GameSpot: 8/10
- ファミ通クロスレビュー: 平均8.2点
批評家からのレビューは65%が好意的(Metacritic集計)という結果で、シリーズ本編ほどの満点評価が並ぶタイトルではないものの、堅実にまとまった評価となっている。特に「戦術バトルとしての完成度は高いが、物語のスケールは本編と比べて小規模な"外伝"の域を出ない」と指摘する声が複数のメディアで見られた点が特徴的だ。
高評価ポイント
- カバーシステムによる、位置取りを意識した戦術性の高いバトル
- 「1MORE」「TRIANGLE」による、テンポの良い連携攻撃の爽快感
- 3人チーム編成による、遊びやすくテンポの良いボリューム設計
- 心の怪盗団メンバーたちの掛け合いなど、シリーズならではのキャラクター描写
- 新キャラクター「エル」を含めた、オリジナルストーリーとしての新鮮さ
気になる点
- 物語のスケールが本編と比べて小規模で、"外伝"的なボリュームにとどまる
- 本編「ペルソナ5」シリーズを未プレイだと、キャラクター関係の理解がやや難しい
- 3人チーム編成のため、本編のような大所帯のパーティを操る楽しさは薄れている
- マップ上での移動・カバー選択に手間取ると、テンポが間延びして感じられる場面もある
過去作との違い
本編「ペルソナ5」シリーズがターン制のコマンドバトルRPGだったのに対し、本作はマス目状のマップを移動しながら戦うシミュレーションRPGへとジャンルを転換している。カバーシステムや3人チーム編成など、戦術シミュレーションとしての骨格を新たに構築しつつ、ペルソナシリーズならではのスタイリッシュな演出やキャラクター性は継承されている。ストーリーも本編の直接的な続編ではなく、独立した"もしも"の物語として描かれる点が特徴だ。時系列としては本編のエンディング直前に位置するエピソードとして描かれており、本編既プレイのファンほど設定の繋がりを楽しめる構成になっている。
こんな人におすすめ/おすすめしない人
おすすめな人:「ペルソナ5」シリーズのキャラクターが好きな人、カバーシステムを活かした戦術シミュレーションを楽しみたい人、テンポよく遊べるスピンオフ作品を求めている人。
おすすめしない人:本編のような大所帯のパーティ運用や、壮大なスケールのストーリーを期待している人には、こぢんまりとした構成が物足りなく感じられる可能性がある。シミュレーションRPG自体が初めての人は、テンポの良さを活かしつつも基本操作に慣れるまで少し時間がかかるかもしれない。
まとめ
「ペルソナ5 タクティカ」は、カバーシステムを軸にした戦術性の高いバトルと、心の怪盗団メンバーたちの魅力を活かしたオリジナルストーリーによって、IGN・GameSpotともに8点、ファミ通クロスレビュー平均8.2点という評価を獲得したスピンオフ作品だ。セガの発表によれば「ペルソナ5」シリーズ全体の全世界累計販売本数は2023年12月時点で1,000万本を突破しており(シリーズ全体の数字で、タクティカ単体の数字ではない)、発売から7年を経てなお根強いシリーズ人気の高さがうかがえる。ペルソナ5の世界観を新しい戦術バトルで楽しみたい人におすすめの一作だ。本編プレイ済みのファンはもちろん、コンパクトなボリュームで気軽にシリーズに触れてみたい人の入り口としてもちょうどよい一作といえる。