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2022年7月22日にNintendo Switchで発売された「LIVE A LIVE(ライブアライブ)」は、1994年にスーパーファミコンで発売された名作RPGを、美麗なHD-2Dグラフィックでフルリメイクした一作だ。オリジナル版は当時日本国内限定発売で、長年「幻の名作」として語り継がれてきたが、本リメイクによって初めて世界中のプレイヤーが遊べるようになった。この記事では各メディアのレビューを総合しながら、システム面の特徴や評価のポイントを客観的にまとめていく。
基本情報
| タイトル | LIVE A LIVE(ライブアライブ) |
| 対応機種 | Nintendo Switch(PS4/PS5/Steamでも展開) |
| 発売日 | 2022年7月22日(Switch版) |
| ジャンル | RPG(オムニバス形式) |
| 価格目安 | 7,480円(税込) |
| レーティング | CERO B(12歳以上対象) |
| 開発・発売元 | スクウェア・エニックス |
※価格は時期により変動する場合があります。購入前に各ストアで最新価格をご確認ください。アートブック等が付属するコレクターズエディションも用意されている。PS4/PS5/Steam版は2023年4月27日に追加発売された。
どんな物語なのか
本作最大の特徴は、原始編・幕末編・功夫編・西部編・現代編・近未来編・SF編・中世編という8つの独立した時代・主人公を、好きな順番で選んで進められるオムニバス形式にある。それぞれの章はジャンルも雰囲気もまったく異なり、後継者を探して山を下りる老拳士を描く功夫編、閉ざされた宇宙船内でのサバイバルを描くSF編、荒野を旅する西部編、あらゆる格闘技の奥義を極めて最強を目指す現代編など、多彩な物語を自分の好きな順に体験できる。すべての章をクリアすると、各時代の主人公たちが集結する最終章へと合流していく構成だ。
システム面の見どころ
HD-2Dによる美麗なグラフィック

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ドット絵と3D表現を融合させた「HD-2D」グラフィックにより、幕末の夜の庭園からSF編の宇宙船内部まで、章ごとにまったく異なる世界観が美しく描き出されている。原作のドット絵が持つ味わいを残しつつ、光や影の演出で奥行きと臨場感が大幅に強化されており、8つの物語それぞれの空気感の違いを存分に味わえる作りになっている。同じゲームの中でこれほど振れ幅のあるビジュアル表現に触れられる作品は珍しく、次はどんな世界が待っているのかという楽しみも本作の醍醐味のひとつだ。
将棋盤のようなマス目で戦うバトルシステム
原作から受け継がれた特徴的なバトルシステムも本作の大きな魅力だ。将棋盤のようなマス目のフィールド上でキャラクターと敵が配置され、技の届く範囲やタイミングを見極めながら戦う独自の戦闘システムは、当時としても先進的だったと言われている。章によって使用可能なキャラクターや戦い方の個性が大きく異なるため、8つの物語すべてで新鮮な戦闘体験を味わえる点も見逃せない魅力だ。フルボイス化や、原曲を手がけた下村陽子氏監修によるオーケストラアレンジBGMも新たに追加され、演出面が大きく強化されている。
各メディアのレビュースコア
- Metacritic: 81/100("Generally Favorable")
- IGN: 9/10
- GameSpot: 8/10(レビュータイトル「Live, Laugh, Love Live A Live」)
- ファミ通クロスレビュー: 8・9・8・8の合計33点(平均8.2点)
4誌ともおおむね高評価で足並みが揃っており、8つの物語の多様性やHD-2Dのビジュアル、サウンドトラックの完成度が軒並み評価されている。特定のジャンルに偏らず幅広い層から支持を集めている点も、本作の懐の深さを物語っている。
高評価ポイント
- 8つのまったく異なるジャンル・時代の物語を自由な順番で楽しめる、唯一無二の構成
- HD-2Dによる、章ごとに世界観がガラリと変わる美麗なビジュアル表現
- 下村陽子氏監修のオーケストラアレンジBGMと、新たに追加されたフルボイス
- 将棋盤のようなマス目で戦う、原作譲りの独自性の高いバトルシステム
気になる点
- オムニバス形式ゆえに、章によってテキスト量やテンポに差があり、人によって好みが分かれる部分がある
- 台詞が極端に少ない原始編など、一部の章は好みが分かれやすい特殊な作りになっている
- 8つの物語を並行して進める構成のため、各主人公への感情移入のタイミングは一本道のRPGとは異なる
オリジナル版との違い・リメイクの意義
1994年のSFC版オリジナルは、シリーズ物ではない完全新規タイトルとして発売されたが、当時は日本国内限定発売で、長年海外のプレイヤーには「幻の名作」として知られる存在だった。本リメイクによって多言語対応・世界同時発売が実現し、初めて世界中のプレイヤーがこの独創的なRPGに触れられるようになった点は、単なるグラフィックの刷新以上に大きな意義を持っている。最終章には新ボス「Sinオディオ」と新たな展開も追加されており、原作を知るプレイヤーにも新鮮な驚きが用意されている。セールス面でも、発売から2ヶ月足らずで世界累計販売本数が50万本を突破したと発表されており、これは約27万本とされる1994年のオリジナル版の生涯販売本数を大きく上回る結果となっている。長年「幻の名作」だった作品が、リメイクによって新たな評価を得たことを示す数字だ。
原始編に見る、章ごとの個性の豊かさ
8つの章の中でも特に異色なのが、言葉をほとんど使わずに進行する「原始編」だ。テキストによる説明がほとんどない中で、身振りや状況からストーリーを読み取っていく体験は、他の章とはまったく異なるゲームプレイになっている。会話劇に頼らず、演出と間の取り方だけで感情の機微を伝えるという試みは、リメイクによる映像表現の強化でより一層際立つ結果になった。このように章ごとに全く違うジャンル・演出手法へ挑戦している点も、本作がオムニバスRPGとして高く評価される理由のひとつだ。
こんな人におすすめ/おすすめしない人
おすすめな人:一本道ではない自由な構成のRPGを求めている人、多彩なジャンル・世界観の物語を短編集のように楽しみたい人、HD-2Dの美しいグラフィックに惹かれる人。腰を据えた長編よりも、短めの物語をテンポよく複数楽しみたい人にも向いている。
おすすめしない人:一人の主人公にじっくり感情移入する王道の長編RPGを求める人には、オムニバス形式の構成がやや不向きに感じられるかもしれない。それでも各章のボリュームはコンパクトにまとまっているため、隙間時間に少しずつ進めたい人にも扱いやすい一作だ。
まとめ
「LIVE A LIVE」は、8つの独立した物語を自由に楽しめるという唯一無二の構成に、HD-2Dの美麗なグラフィックと強化されたサウンドを掛け合わせ、Metacritic 81・IGN 9・ファミ通33点という高評価を獲得したリメイクだ。長年「幻の名作」と呼ばれてきた作品が、ついに世界中のプレイヤーに届いたという意味でも意義深い一作であり、他にはない体験を求める人には自信を持っておすすめできるタイトルだ。発売から2ヶ月足らずでオリジナル版の生涯販売本数を上回った実績も、この作品が新旧問わず多くのプレイヤーの心をつかんだ証と言えるだろう。