画像: ©Nintendo/INTELLIGENT SYSTEMS/KOEI TECMO GAMES (ファイアーエムブレム 風花雪月 公式サイトより)
2019年7月26日にNintendo Switchで発売された『ファイアーエムブレム 風花雪月』は、シリーズ16作目にあたる本編最新作です。インテリジェントシステムズとコーエーテクモゲームスの共同開発により、シリーズ伝統の戦略シミュレーションバトルに、士官学校を舞台にした学園パートを融合させた意欲作として、発売直後からMetacritic89点という高評価を獲得。2019年のNintendo Switchソフトの中でも屈指の評価を得たタイトルとして知られています。この記事では、各メディアのレビューを総合しながら、物語・システム・評価ポイントを客観的にまとめて紹介します。

画像: 公式サイト
基本情報
| タイトル | ファイアーエムブレム 風花雪月 |
|---|---|
| 対応機種 | Nintendo Switch |
| 発売日 | 2019年7月26日 |
| ジャンル | ロールプレイングシミュレーションゲーム |
| 開発/発売 | インテリジェントシステムズ・コーエーテクモゲームス / 任天堂 |
| 価格目安 | 7,678円(税込) |
| プレイ人数 | 1人 |
| 追加DLC | サイドストーリー「白き牙の狼」など有料DLCあり |
※価格は時期により変動する可能性があります。購入前に公式ストアで最新価格をご確認ください。
どんな物語なのか
主人公は、大陸中央にそびえる士官学校「ガーレグ大修道院」に教師として招かれた傭兵。学校には出身国や思想の異なる3つの学級「黒鷲の学級」「青獅子の学級」「金鹿の学級」が存在し、プレイヤーは物語冒頭でこのうちひとつを選び、それぞれの学級長やクラスメイトたちと共に日々を過ごしていくことになる。
本作最大の特徴は、序盤の選択によって物語がまったく異なる3つ(実質4つ)のルートへ分岐する点だ。同じ登場人物であっても、選んだ学級によって敵味方の関係が変わり、それぞれのルートで語られる大陸の歴史・戦争の背景・キャラクターの運命が大きく異なる。1つのルートをクリアしても物語全体の一部しか見えておらず、複数周回することで初めて世界の全貌が見えてくる、重厚な群像劇として高く評価されている。
システム面の見どころ
学園パートと戦略バトルの融合
本作は、月ごとに訪れる「学園パート」でクラスメイトの指導・修行・支援会話を行い、その集大成として「合戦パート」でシリーズ伝統のマス目移動式シミュレーションバトルに挑む、二部構成のサイクルで進行する。育成シムとしての作り込みと、SRPGとしての戦術性を高いレベルで両立させたゲームデザインが、本作最大の評価ポイントとして各メディアで繰り返し言及されている。
キャラクターごとの支援関係と絆システム
シリーズ恒例の「支援会話」システムも大幅に強化されており、行動を共にしたキャラクター同士の絆が深まるほど、バトル中の連携ボーナスや専用イベントが解放される。教え子だけでなく学校職員や他学級のキャラクターとも交流でき、群像劇としての厚みをキャラクター育成の面からも支えている。
自由度の高いクラスチェンジと戦技指導
キャラクターの成長方向を細かくカスタマイズできる「戦技指導」システムでは、剣術・飛行・魔法など各種スキルを自由に鍛えて、シリーズ伝統のクラスとは異なる意外な兵種にクラスチェンジさせることも可能。育成の自由度の高さが、シリーズ経験者にとってもやり込み要素として好評を得ている。
探索パート「大修道院」
月ごとの学園パートでは、大修道院の敷地を自由に歩き回れる探索パートも用意されている。生徒や教員に話しかけて信頼度を上げたり、釣りや料理、お茶会といったミニゲームで親睦を深めたりと、戦闘とは異なる方向のやり込み要素が充実している。ここで築いた人間関係が支援会話やバトル中の連携に直結する仕組みになっており、探索パートそのものが単なる寄り道ではなく本編の攻略と地続きになっている点も評価されている。

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各メディアのレビュースコア
2019年発売のNintendo Switchソフトの中でも屈指の高評価を獲得しており、国内外の主要メディアで軒並み9点前後のスコアが並んでいる。
- Metacritic: 89点(2019年Switchソフトの中でも上位クラス)
- ファミ通クロスレビュー: 37/40点(内訳9・9・10・9)
- IGN: 9.5/10
- Nintendo Life: 9.5/10「シリーズ・ジャンルを問わず必携の一本」
- GameSpot: 9/10「善き戦い」
いずれのメディアも9点台に集中しており、辛口の評価はほぼ見られない。学園パートの育成要素とシミュレーションバトルの戦術性を高いレベルで両立させた完成度が、スコアの高さに直結していると言える。
高評価ポイント
- 選んだ学級によって物語・敵味方関係が大きく変わる、複数ルート構成の重厚な群像劇
- 学園パートでの育成・交流と、シミュレーションバトルの戦術性が高いレベルで両立している
- キャラクター一人ひとりの掘り下げが深く、支援会話を通じて愛着が湧きやすい
- 戦技指導によるクラスチェンジの自由度が高く、育成のやり込み要素として長く遊べる
- 複数ルートをすべて遊ぶことで初めて世界の全貌が見える構成が、周回プレイの満足度を高めている
気になる点
- 1周あたりのプレイ時間が長く、全ルートを遊ぼうとすると相応の時間が必要になる
- 月ごとの学園パートはルーティン化しやすく、周回プレイでは作業感を覚える人もいる
- シミュレーションバトル自体の難易度は、シリーズ従来作と比べるとやや易しめとの指摘もある
- 複数ルートで同じ舞台・同じ月日を繰り返し体験する構成のため、周回間での既視感を覚える場面がある
過去作との違い
『ファイアーエムブレム』シリーズは伝統的に、決まった主人公と味方キャラクターが順を追って戦争に身を投じていくシミュレーションRPGとして展開されてきた。本作は、士官学校を舞台にした学園パートを本格的に導入し、プレイヤー自身が「教師」として指導方針や交流するキャラクターを自由に選べるようにした点が最大の変化だ。加えて、選択した学級によって物語そのものが分岐する構成は、シリーズの中でも特に大きな挑戦であり、この学園×戦略SRPGという新しい方向性が高く評価されたことで、後の関連作品(無双シリーズとのコラボ等)にもつながっている。
こんな人におすすめ/おすすめしない人
おすすめな人
- キャラクター育成とシミュレーションバトルの両方をじっくり楽しみたい人
- 選択によって物語が大きく変わる、重厚な群像劇のストーリーRPGが好きな人
- キャラクター同士の関係性や支援会話をじっくり味わいたい人
- 1本のゲームを何周も遊び込みたい、ボリューム重視のプレイヤー
おすすめしない人
- 短時間でサクサク進められるボリュームのゲームを求めている人
- 歯応えの強いシミュレーションバトルの難易度を最優先したい人
- 学園パートのようなルーティン作業を挟まず、戦闘だけに集中したい人

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まとめ
『ファイアーエムブレム 風花雪月』は、シリーズ伝統の戦略シミュレーションバトルに学園パートという新しい軸を組み合わせ、Metacritic89点・ファミ通37点・IGN/Nintendo Life9.5点など、国内外で高い評価を獲得した一作だ。選んだ学級によって物語が大きく分岐する構成は、複数周回してこそ真価を発揮する重厚な作りになっており、育成・戦略・ストーリーのすべてを高い水準で楽しみたいプレイヤーに自信を持っておすすめできる一本だ。