Switch

ゼルダの伝説 知恵のかりもの レビューまとめ|評価・感想を徹底解説

画像: ©Nintendo

ゼルダが「エコーの力」でソードファイターを呼び出す戦闘シーン

画像: 公式サイト

2024年9月26日にNintendo Switchで発売された「ゼルダの伝説 知恵のかりもの」は、シリーズ史上初めてゼルダ姫本人が操作キャラクターとなる記念碑的な一作だ。ハイラル各地に出現した謎の「裂け目」がリンクをはじめ人々を飲み込んでいく中、ゼルダ自身が立ち上がり、世界を救う旅に出る。この記事では各メディアのレビューを総合しながら、システム面の特徴や評価のポイントを客観的にまとめていく。

基本情報

タイトル ゼルダの伝説 知恵のかりもの
対応機種 Nintendo Switch
発売日 2024年9月26日
ジャンル アクションアドベンチャー
価格目安 パッケージ版6,980円/DL版6,909円(税抜)
レーティング CERO A(全年齢対象)
開発・発売元 任天堂・株式会社グレッゾ(共同開発)/任天堂(発売)

※価格は時期により変動する場合があります。購入前に各ストアで最新価格をご確認ください。発売同日には特別仕様「Nintendo Switch Lite ハイラルエディション」も発売された。

どんな物語なのか

ハイラル各地に謎の「裂け目」が出現し、建物や人々を次々と飲み込んでいく事態が発生する。リンクもこの裂け目に消えてしまい、ゼルダ自身が立ち上がってハイラルを救う旅へと出発する。シリーズ史上初めて、ゼルダ姫本人がプレイヤーの操作キャラクターとなる作品であり、「救われる側」から「救う側」への役割転換は、シリーズの大きな転換点として意義深いものと評価されている。不思議な杖「トリィロッド」を授けてくれる妖精トリィのサポートを受けながら、ゼルダ自身の知恵と機転で困難を乗り越えていく姿は、これまでのシリーズにはなかった新鮮な魅力を放っている。

システム面の見どころ

「エコーの力」による自由な攻略

本作最大の特徴は、モノや敵を「エコー」として記録し、いつでも自由に呼び出して設置・使用できる「エコーの力」だ。ブロックを積み上げて足場を作ったり、ベッドを呼び出して落下をやわらげたり、敵のエコーを呼び出して代わりに戦わせたりと、コピー&ペースト的な発想の自由度が謎解き・攻略の幅を大きく広げている。決められた答えが一つではなく、プレイヤーの発想次第で様々な攻略法が成立する点が高く評価されている。攻略サイトの「正解」をなぞるのではなく、自分なりの発見や工夫で道を切り拓いていく感覚は、シリーズの根底にある「試行錯誤の楽しさ」を新しい形で体現していると言えるだろう。

「ソードファイター」変身とディオラマ調のグラフィック

森の中をエコーの乗り物で進むゼルダ

画像: 公式サイト

エコーだけでなく、一定時間リンクの姿になって剣で直接攻撃できる「ソードファイター」への変身も可能で、じっくり謎を解く場面とテンポよく戦う場面を使い分けられる。グラフィック面では、2019年リメイク版『ゼルダの伝説 夢をみる島』に近い、温かみのあるディオラマ調の3Dビジュアルを採用しており、開発を手がけた株式会社グレッゾが持つ独特の作風がここでも活きている。細部まで作り込まれたジオラマのような箱庭世界を、ゼルダの視点でくまなく歩き回る楽しさも本作ならではの魅力だ。

探索とやり込み要素

ハイラル各地に散らばる「裂け目」を塞いでいくメインの目的に加え、ハート集めやアイテム収集といった従来のシリーズでおなじみのやり込み要素もしっかり用意されている。エコーとして記録できる対象は敵からギミック、家具に至るまで多岐にわたり、集めれば集めるほど攻略の引き出しが増えていく設計になっているため、探索そのものが継続的な報酬に繋がる作りになっている。

各メディアのレビュースコア

  • Metacritic: 86/100("Generally Favorable")
  • IGN: 9/10
  • GameSpot: 9/10
  • ファミ通クロスレビュー: 10・9・9・8の合計36点(平均9.0点)

いずれのメディアも高水準の評価で足並みが揃っており、ファミ通の個別レビューでは「新旧『ゼルダ』が融合した理想の『ゼルダ』かもしれない」と評されるなど、シリーズの新旧ファン双方から好意的に受け止められている。大きく評価を落とす要素が見当たらない、安定感のあるスコアの並びも本作の完成度の高さを物語っている。

高評価ポイント

  • 「エコーの力」による、決まった正解のない自由度の高い謎解き・攻略の面白さ
  • 見下ろし型2Dゼルダの系譜を継承しつつ、新しいシステムを違和感なく融合させた設計
  • ゼルダ姫が初めて主人公になったという、シリーズの歴史における大きな意義
  • ディオラマ調の温かみあるグラフィックとゆったりした世界観の作り込み

気になる点

  • 自由度の高いシステムゆえに、意図しない裏技的な攻略で謎解きの緊張感が薄れる場面もある
  • 見下ろし型2Dゼルダに慣れていない人には、視点や操作に最初は戸惑いがあるかもしれない
  • エコーの種類・組み合わせが多く、最適な使い方を模索する過程にやや試行錯誤が必要になる
  • 3Dアクション寄りの近作を期待していると、見下ろし型2Dという方向性の違いに最初は戸惑うかもしれない

シリーズ従来作との違い・意義

「神々のトライフォース」など見下ろし型2Dゼルダの系譜を継承しつつ、「エコーの力」という自由派生型の攻略システムを導入した点が本作最大の違いだ。何よりも、シリーズ史上初めてゼルダ姫本人が全編を通じて操作可能なキャラクターになったことは大きな転換点であり、長年「助けを待つ姫」として描かれてきたキャラクター像を刷新する試みとして高く評価されている。セールス面でも堅調で、全世界累計販売本数は258万本(うち国内48万本)に達しており、シリーズの新しい魅力を伝えるタイトルとして着実に支持を広げている。

初心者にも配慮したチューニング

見下ろし型2Dゼルダというクラシックな構成でありながら、ヒント機能や快適な移動手段など、初めてシリーズに触れるプレイヤーでも迷いにくいよう配慮されたチューニングが施されている点も評価されている。がっつり歯ごたえのある謎解きを求めるベテランには自由度の高さがそのまま応える一方、初心者にはやさしい間口の広さも両立させている。

こんな人におすすめ/おすすめしない人

おすすめな人:自由な発想で謎を解くパズル・アクションが好きな人、見下ろし型ゼルダシリーズのファン、ゼルダ姫が主人公という新しい切り口に興味がある人。ジオラマのような温かみのある世界観でじっくり探索を楽しみたい人にも向いている。

おすすめしない人:一本道で明確に誘導されるタイプの謎解きを好む人には、自由度の高さがかえって迷いにつながる可能性がある。3Dアクション寄りの近作(ブレス オブ ザ ワイルド等)を期待していると、見下ろし型という方向性の違いに戸惑うかもしれない。

まとめ

「ゼルダの伝説 知恵のかりもの」は、「エコーの力」という自由度の高い新システムと、初めてゼルダ姫が主人公を務めるという歴史的な転換を組み合わせ、Metacritic 86・IGN/GameSpot 9・ファミ通36点という高評価を獲得した意欲作だ。シリーズの新旧ファンどちらにもおすすめできる、まさに「新旧ゼルダの融合」と呼ぶにふさわしい一作といえる。全世界258万本というセールスも、この挑戦がプレイヤーに広く受け入れられたことの証と言えるだろう。ゼルダシリーズの新たな一面を知りたい人には、ぜひ手に取ってほしい作品だ。

-Switch