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2021年7月16日にNintendo Switchで発売された「ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD」は、2011年にWiiで発売された「ゼルダの伝説 スカイウォードソード」をHD画質でリマスターした作品だ。マスターソード誕生の秘密や女神ハイリアの物語が描かれる、ゼルダ史上でも最古の時代を舞台にした一作である。この記事では各メディアのレビューを総合しながら、システム面の特徴や評価のポイントを客観的にまとめていく。
基本情報
| タイトル | ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD |
| 対応機種 | Nintendo Switch |
| 発売日 | 2021年7月16日 |
| ジャンル | アクションアドベンチャー |
| 価格目安 | パッケージ版/ダウンロード版とも6,578円(税込) |
| レーティング | CERO A(全年齢対象) |
| 開発・発売元 | 任天堂 |
※価格は時期により変動する場合があります。購入前に各ストアで最新価格をご確認ください。
どんな物語なのか
雲の上に浮かぶ「スカイロフト」で暮らす少年リンクは、幼なじみのゼルダが何者かに地上へと落とされてしまう事件に遭遇する。剣の精霊ファイに導かれ、初めて地上へ降り立ったリンクは、自らを魔族の長と名乗るギラヒムの存在を知る。ギラヒムは古の魔物デミスを復活させゼルダを生贄に捧げようと企んでおり、リンクはゼルダを救うため、そしてマスターソードを真の力に目覚めさせるため、地上世界を巡る冒険へと旅立つ。本作はハイラルの女神ハイリアやマスターソード誕生の起源が描かれる、シリーズ最古の時代を舞台にした物語だ。
システム面の見どころ
剣の一振りに意味を持たせるモーションアクション

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本作最大の特徴は、右スティックを弾く方向にリンクが剣を振る、直感的なモーションアクションだ。敵の構えに応じて斬る方向を変える必要があるなど、単純なボタン連打では突破できない駆け引きが持ち味になっている。HD版ではWii版と比べて操作の遅延が大幅に改善され、より機敏でスピーディーな戦闘が可能になった。
2つの操作方式から選べる自由度
HD版で新たに追加された要素として、従来のモーション操作に加え、スティックとボタンだけで剣を振れる「ボタン操作モード」が用意された。携帯モードやNintendo Switch Liteでも快適に遊べるようになり、モーション操作に不慣れなプレイヤーでも本作の世界観を楽しみやすくなっている。
雲の上と地上、2つの世界を行き来する探索
拠点となる雲の上の街「スカイロフト」から、ロフトバードに乗って地上世界の3つのフィールド(森・火山・砂漠)へと飛び立つ構成になっている。地上フィールドはそれぞれ広大な1つのダンジョンのように作り込まれており、謎解きと探索が密接に絡み合ったレベルデザインが本作の骨格を成している。
モーションを活かした多彩なアイテム操作
剣だけでなく、遠くの敵やスイッチを狙う「弓矢」、鉤縄のように対象を引き寄せる「クロー」、小型飛行体を自在に操って偵察・攻撃を行う「甲虫(ビートル)」など、多くのアイテムがモーション操作と連動する形で設計されている。単にボタンで発動するだけでなく、狙いを付ける動作そのものがゲームプレイの一部になっている点が本作らしい特徴だ。移動中は体力とは別に「スタミナゲージ」も管理する必要があり、全力疾走やよじ登り、滑空といったアクションを駆使して地上フィールドを踏破していく。
amiibo「ゼルダ&ロフトバード」による移動短縮
本作の発売と同日に発売された対応amiibo「ゼルダ&ロフトバード」を使うと、通常は特定のセーブポイントからしか戻れない大空へ、地上のどこからでも帰還できるようになる。さらに大空で再度amiiboを使えば、直前に地上でamiiboを使った地点へピンポイントで戻ることも可能で、探索の合間の移動を大きく短縮できる追加要素だ。
各メディアのスコア
- Metacritic: 81/100(Generally Favorable、106件の批評家レビューを集計)
- IGN: 8/10
- GameSpot: 7/10
- ファミ通クロスレビュー: 40/40満点(プラチナ殿堂入り)
批評家からのレビューは84%が好意的(Metacritic集計)と高評価が中心だが、モーション操作の癖や、探索ルートが限定的なワールドデザインを指摘する声も一部にはあり、他のオープンワールド寄りのゼルダ作品と比べると評価が分かれるタイトルとなっている。
高評価ポイント
- HD化により大幅に改善されたモーション操作の反応速度
- ボタン操作モードの追加による、遊びやすさの向上
- マスターソード誕生や女神ハイリアの物語など、シリーズ最古の時代を描く重厚なストーリー
- 謎解きと探索が緻密に絡み合った、地上フィールドのレベルデザイン
- ファミ通クロスレビューで40点満点のプラチナ殿堂入りを達成した完成度の高さ
気になる点
- モーション操作に癖があり、慣れるまで時間がかかるという指摘がある
- ワールドデザインが一本道に近く、後年の「ブレス オブ ザ ワイルド」のような自由な探索を期待すると物足りない
- 同じダンジョンやアイテムを再訪させる展開があり、単調に感じる場面があるという声もある
- 会話パートのテキスト送りやチュートリアルがやや長めで、テンポの良さを求めるプレイヤーには冗長に感じられることがある
過去作との違い
Wii版(2011年)からの最大の変更点は、前述の「ボタン操作モード」の追加と、モーション操作自体の応答速度改善だ。加えてHD版では、話の展開を素早く確認できるようテキスト送りが高速化されたほか、アイテムの補充や売買のために何度も同じ場所を往復する手間が軽減されるなど、遊びやすさを高める細かな調整が随所に施されている。ストーリーやダンジョン構成そのものはWii版を踏襲しており、大きな新規コンテンツの追加はない。なお本作は、1986年発売の初代「ゼルダの伝説」から数えてシリーズ35周年にあたる2021年に発売決定が発表され、Wii版オリジナルの発売からちょうど10周年というタイミングでのリマスターとなった。
こんな人におすすめ/おすすめしない人
おすすめな人:ゼルダシリーズの世界観・起源に興味がある人、謎解きと探索が密接に絡み合った緻密なダンジョン攻略を楽しみたい人、剣を振る操作に手応えを求める人。
おすすめしない人:「ブレス オブ ザ ワイルド」「ティアーズ オブ ザ キングダム」のような自由度の高いオープンワールド探索を期待している人には、一本道寄りの構成がやや窮屈に感じられる可能性がある。モーション操作に苦手意識がある人は、まずボタン操作モードで試してみることをおすすめする。
まとめ
「ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD」は、Wii版で培われたモーションアクションをHD化と操作改善によって磨き上げ、Metacritic81点・ファミ通クロスレビュー40点満点のプラチナ殿堂入りを達成した完成度の高いリマスター作品だ。任天堂の決算資料によれば全世界販売本数は360万本を突破しており、Wii版オリジナルを上回るセールスを記録している。マスターソード誕生の物語を追体験したいファンはもちろん、緻密な謎解きアクションを求める人にもおすすめできる一作だ。ゼルダシリーズの原点を知る一冊として、他のシリーズ作品と合わせて手に取ってみてほしい。