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バルダーズ・ゲート3 レビューまとめ|評価・感想を徹底解説

画像: ©2023 Larian Studios. Baldur's Gate 3. Wizards of the Coast, Dungeons & Dragons.

ベルギーのスタジオLarian Studios(ラリアン・スタジオ)が開発したRPG「バルダーズ・ゲート3(Baldur's Gate 3)」が、PC版は2023年8月3日、PS5版は2023年9月6日に発売された。テーブルトークRPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)第5版」のルールをほぼそのまま落とし込んだターン制RPGで、選択の自由度と物語の分岐の多さ、フルボイスの会話、最大4人の協力プレイが世界的に絶賛された。The Game Awards 2023では年間最優秀ゲーム(GOTY)を含む6部門を受賞し、発売後1年で全世界1,500万本以上を売り上げた、2023年を代表する一本だ。この記事では各メディアのレビューを総合しながら、本作の特徴を客観的にまとめていく。

基本情報

タイトル バルダーズ・ゲート3(Baldur's Gate 3)
対応機種 PlayStation 5/PC(Steam・GOG)/Xbox Series X|S/Mac。Nintendo Switch 2版の開発が発表されている。国内パッケージ版はスパイク・チュンソフトが販売
発売日 2023年8月3日(PC)/2023年9月6日(PS5)/2023年12月(Xbox)
ジャンル ロールプレイングゲーム(ターン制・D&D準拠)
価格目安 通常版 7,920円(税込)前後
レーティング CERO Z(18才以上のみ対象)
開発・発売元 Larian Studios。クリエイティブディレクター:スヴェン・ヴィンケ

※価格は時期・エディションにより変動します。購入前に各ストアで最新価格をご確認ください。日本語は字幕のみ対応(音声は英語)です。

どんなゲームなのか

たき火を囲んで語り合う個性豊かな仲間たち

画像: Steamストアページ

寄生虫を植え付けられた冒険者の物語

舞台は、D&Dの人気世界「フォーゴトン・レルム」の大都市バルダーズ・ゲート周辺。プレイヤーが作った主人公は、冒険の冒頭でイリシッド(マインド・フレイヤー)の幼生を脳に植え付けられてしまう。放っておけば怪物へと変貌するこの寄生虫をどう取り除くか——同じ境遇の仲間たちと出会いながら、その手がかりを追って旅をすることになる。物語は全3幕構成で、主人公の種族・クラス・生い立ち(オリジンや「ダークアージ」など)によって会話や展開が変わる。

とにかく選択肢が多く、結果が変わる

本作最大の評価点は、プレイヤーの選択にゲームが徹底的に反応することだ。会話で嘘をつく、戦わずに交渉する、鍵を盗む、そもそもクエスト対象を殺してしまう——ほとんどの場面で複数の解決策が用意され、選んだ結果が後の展開に影響する。1周のクリアに80〜100時間かかり、周回するたびに違う物語が見えてくる密度がある。

システム面の見どころ

高低差のある戦場で呪文と武器を撃ち合うターン制バトル

画像: Steamストアページ

D&D第5版準拠のターン制バトル

戦闘は完全なターン制で、行動の成否は「20面ダイスの出目+能力補正」で判定される。攻撃が外れることもあれば、会話の説得判定に失敗することもある、というテーブルトークそのままの緊張感が持ち味だ。地形の高低差、水たまりへの落雷、樽の爆発、突き落としなど、環境を使った戦術の幅が非常に広い。クラスは12種、サブクラスやマルチクラスを含めるとビルドの組み合わせは膨大だ。

仲間との関係とオリジンキャラクター

選択肢が表示される、フルボイスの会話シーン

画像: Steamストアページ

仲間になるキャラクター(アスタリオン、シャドウハート、レイゼルら)は、それぞれ固有の過去と専用クエストを持つ「オリジンキャラクター」でもあり、主人公として選んで遊ぶこともできる。会話や選択を通じて信頼度が変化し、恋愛関係や決別に発展することも。カットシーンはすべてモーションキャプチャとフルボイスで作られており、映画的な演出が全編に及ぶ。

最大4人の協力プレイ

本編をまるごと最大4人のオンライン/ローカル協力プレイで遊べる。各プレイヤーが別行動を取り、片方が交渉している裏でもう片方が忍び込む、といった自由なプレイが可能。PS5版は画面分割の2人プレイにも対応している。

高評価ポイント

  • プレイヤーのあらゆる選択に反応する、圧倒的な物語の分岐と自由度
  • ダイスの出目で成否が決まる、D&D第5版のルールを忠実に再現したターン制バトル
  • 固有のクエストと深い掘り下げを持つ、オリジンキャラクターたちの魅力
  • 全編フルボイス・モーションキャプチャによる映画的な会話・カットシーン
  • 本編を丸ごと共有できる、最大4人の協力プレイ

各メディアのスコア

  • Metacritic: 96/100(PC版)、96/100(PS5版)
  • ファミ通クロスレビュー: 38/40(プラチナ殿堂入り)
  • IGN: 10/10
  • GameSpot: 10/10

The Game Awards 2023では年間最優秀ゲーム、最優秀RPG、最優秀コミュニティサポート、最優秀ナラティブ、最優秀演技(アスタリオン役)、プレイヤーズ・ボイスの6部門を受賞。「近年のRPGの完成度を一段引き上げた」との評価が各メディアで共通していた。発売後1年で全世界1,500万本以上を売り上げ、Steamの同時接続数でも歴代上位を記録した。

気になる点

  • 1周80〜100時間と非常に長く、腰を据えて遊ぶ時間の確保が要る
  • D&Dのルールに馴染みがないと、序盤は用語や判定システムの理解に戸惑う
  • 発売当初、第3幕(終盤の都市部)にパフォーマンス低下やバグが目立った(その後のパッチで大きく改善)
  • 日本語は字幕のみで、膨大なテキスト量を読み進める必要がある

過去作『バルダーズ・ゲート』との関係

『バルダーズ・ゲート』『同II』(1998・2000年)は、BioWareが開発した往年の名作PC-RPGだ。本作『3』は世界観と一部の登場人物を引き継ぐが、物語は独立しており、過去作をプレイしていなくてもまったく問題なく楽しめる。過去作がリアルタイム制だったのに対し、本作はLarianの前作『ディヴィニティ:オリジナル・シン2』の系譜を汲む完全なターン制へと変わっている。D&Dの知識も必須ではなく、ゲーム内のヘルプで基本ルールは学べる。

機種による違い

PC版とPS5版はMetacriticがともに96で、内容・完成度に差はない。PS5版は分割画面の2人協力プレイに対応し、DualSenseの振動やスピーカーが演出に活かされている。ハイスペックなPCなら描画設定やMOD導入の自由度で有利だ。Xbox Series S版は当初、分割画面協力プレイが技術的制約で見送られたが、後のアップデートで対応した。Switch 2版は開発が発表されている段階だ。

こんな人におすすめ/おすすめしない人

おすすめな人:自分の選択で物語が変わるRPGが好きな人、じっくり考えるターン制バトルが好みの人、キャラクター同士の会話や関係性を楽しみたい人、友人と腰を据えて協力プレイをしたい人、TRPGやD&Dに興味がある人。

おすすめしない人:短時間でサクサク進むゲームを求める人、アクション主体の戦闘が好みの人、大量のテキストを読むのが苦手な人には負担が大きい。

まとめ

「バルダーズ・ゲート3」は、D&D第5版のルールを忠実に再現しつつ、プレイヤーのあらゆる選択に物語が反応する、近年屈指の完成度を持つRPGだ。膨大な分岐、オリジンキャラクターの掘り下げ、フルボイスの演出、最大4人の協力プレイが高く評価され、Metacritic96点・ファミ通38点・The Game Awards 2023 GOTY・全世界1,500万本という結果につながった。時間はかかるが、RPGというジャンルの現在地を知るうえで避けて通れない一本と言える。

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