画像: ©2020 CD PROJEKT S.A. Cyberpunk 2077.
ポーランドのCD PROJEKT REDが開発したオープンワールドRPG「サイバーパンク2077(Cyberpunk 2077)」が2020年12月10日にPS4・PC・Xbox向けに発売された。テーブルトークRPG『サイバーパンク2020』を原作に、巨大都市「ナイトシティ」を舞台にした一人称視点のRPGだ。発売当初は旧世代機での深刻な不具合で大きな批判を浴びたが、その後の無数の修正と2023年の大型無料アップデート「2.0」、有料拡張「仮初めの自由(Phantom Liberty)」を経て評価は大きく好転。2024年には拡張版を含め全世界3,000万本を突破し、2025年6月5日にはNintendo Switch 2版も発売された。この記事では各メディアのレビューを総合しながら、本作の特徴を客観的にまとめていく。
基本情報
| タイトル | サイバーパンク2077(Cyberpunk 2077) |
| 対応機種 | PlayStation 5/PlayStation 4/PC(Steam・GOG・Epic)/Xbox Series X|S/Xbox One/Mac。Nintendo Switch 2版(アルティメットエディション)は2025年6月5日発売 |
| 発売日 | 2020年12月10日/拡張「仮初めの自由」は2023年9月26日 |
| ジャンル | オープンワールドRPG(一人称視点) |
| 価格目安 | アルティメットエディション(本編+拡張)8,000〜9,000円前後。セール時は本編のみ2,000円台まで下がることも |
| レーティング | CERO Z(18才以上のみ対象) |
| 開発・発売元 | CD PROJEKT RED。クエストディレクター:パヴェウ・サスコ |
※価格は時期・エディションにより変動します。購入前に各ストアで最新価格をご確認ください。現在購入できるのは2.0以降の改善済みバージョンです。
どんなゲームなのか

画像: Steamストアページ
ナイトシティを生きる「V(ヴィー)」の物語
プレイヤーが操るのは、成り上がりを狙うトレジャーハンター「V」。ある仕事で手に入れた「相棒」というチップには、伝説のロックスター兼テロリスト、ジョニー・シルヴァーハンド(演:キアヌ・リーヴス)の人格データが宿っていた。チップはVの脳を少しずつ上書きしていき、Vは自分の命を救う方法を探して、企業・ギャング・フィクサーが入り乱れるナイトシティを駆け回ることになる。序盤に選ぶ「生い立ち(ノーマッド/ストリートキッド/コーポレート)」で導入と一部の会話が変化する。
作り込まれた都市と、選べる立ち回り
ナイトシティは高層ビル街からスラム、砂漠地帯まで、密度の高いオープンワールドとして作られている。メインストーリーは20〜30時間程度だが、サイドジョブ(サブクエスト)の完成度が高く、寄り道を含めると60時間以上遊べる。戦闘は銃撃戦・近接・ステルス・ハッキングを自由に組み合わせられる。
システム面の見どころ

画像: Steamストアページ
サイバーウェアとビルド構築
Vは体に「サイバーウェア(義体パーツ)」を組み込んで戦闘スタイルを大きく変えられる。腕に仕込んだ刃「マンティスブレード」で斬り込む、時間を遅くする「サンデヴィスタン」で銃弾を避けながら反撃する、対象の神経系をハッキングして同士討ちさせる——といった方向性を、スキルツリーとパーク(2.0で刷新)で伸ばしていく。ステルスと非殺傷でクリアを目指すことも可能だ。
ブランチする会話とマルチエンディング

画像: Steamストアページ
会話は選択肢制で、対応スキルや生い立ちによって特殊な選択肢が開く。ジョニーや仲間との関係、要所での判断によって結末は複数に分岐し、条件を満たすと到達できる隠しエンディングも存在する。2022年配信のアニメ『サイバーパンク エッジランナーズ』(Netflix)は本作と同じナイトシティを舞台にした外伝で、ゲーム内にも関連要素が追加されている。
拡張「仮初めの自由」
2023年配信の有料拡張「仮初めの自由」は、墜落した合衆国大統領の救出を軸にしたスパイスリラーで、新エリア「ドッグタウン」、新スキル、そして本編にも影響する追加エンディングを収録する。Metacriticで本編を上回る評価を受け、多くのレビューが「本作は2.0+仮初めの自由でようやく完成した」と評した。
高評価ポイント
- 密度と作り込みで群を抜く、オープンワールドとしてのナイトシティの完成度
- サイバーウェアとパークで戦闘スタイルを大きく変えられるビルドの自由度
- サイドジョブまで手を抜かない、脚本と演出の水準の高さ
- 生い立ち・会話・判断で分岐するマルチエンディング
- 2.0アップデートと拡張「仮初めの自由」による、抜本的な作り直し
各メディアのスコア
- Metacritic: 86/100(PC版)、拡張「仮初めの自由」は89/100(PC版)
- ファミ通クロスレビュー: 37/40
- IGN: 9/10(PC版・発売時)/「仮初めの自由」9/10
- GameSpot: 7/10(発売時)→再評価で上方修正
発売時はPC版の評価が高かった一方、PS4・Xbox One版は不具合とパフォーマンスの問題で酷評され、一時はPlayStation Storeから販売停止となった。その後2年以上にわたる修正と2.0・拡張を経て、現行機での評価は「近年でも屈指のオープンワールドRPG」というものに落ち着いている。売上は2024年に拡張版を含め全世界3,000万本を突破した。
気になる点
- 発売初期の混乱の印象が根強く、いまだに敬遠する人がいる(現行版は別物と言ってよい)
- 旧世代のPS4・Xbox One版は今から遊ぶには厳しく、PS5・PC・Switch 2版が推奨
- 成人向け(CERO Z)で、暴力・性的表現・薬物描写が濃い
- ボリュームの都合上、序盤の自由行動に入るまでのチュートリアルがやや長い
『ウィッチャー3』との違い
同じCD PROJEKT REDの前作『ウィッチャー3 ワイルドハント』が、三人称視点・剣と魔法のファンタジーだったのに対し、本作は一人称視点・近未来SFで、銃とハッキングが戦闘の中心になる。物語の分岐を重視する姿勢や、サイドクエストの作り込みへのこだわりは共通しているが、プレイ感覚はかなり異なる。『ウィッチャー3』が好きだった人にも勧めやすいが、視点や世界観の好みは分かれる。
機種による違い
PS5版・Xbox Series X|S版は高解像度・高フレームレート・レイトレーシングに対応し、ロードも高速。PC版はハイエンド環境ならパストレーシングまで対応し最も美しい。2025年発売のSwitch 2版は本編と拡張を収録した「アルティメットエディション」で、携帯機で遊べる利点がある一方、描画の簡略化はある。旧世代のPS4・Xbox One版は非推奨だ。
こんな人におすすめ/おすすめしない人
おすすめな人:作り込まれたオープンワールドを歩き回るのが好きな人、ビルドを組んで戦闘スタイルを模索したい人、脚本重視のRPGを求める人、サイバーパンクなSF世界観が好きな人、『エッジランナーズ』を見てナイトシティに興味を持った人。
おすすめしない人:成人向けの過激な表現が苦手な人、旧世代機でしか遊べない環境の人、短時間で区切って遊べるゲームを求める人には向きにくい。
まとめ
「サイバーパンク2077」は、荒れた船出から数年をかけて評価を立て直した、CD PROJEKT REDのオープンワールドRPGだ。ナイトシティの作り込み、サイバーウェアによるビルドの自由度、サイドジョブまで妥協しない脚本が評価され、2.0アップデートと拡張「仮初めの自由」を経てMetacritic86〜89点・全世界3,000万本という結果に至った。現行機で遊ぶ限り、いま最も勧めやすい近未来RPGの一つと言える。