PlayStation 5は、ゲーム機であると同時にNetflixやYouTube、Disney+などを大画面で楽しめる動画配信プレーヤーでもある。その「動画を見る」用途に特化した純正アクセサリーが「メディアリモコン(CFI-ZMR1J)」だ。DualSenseワイヤレスコントローラーを毎回起こさなくても、テレビのリモコン感覚でPS5のエンタメを操作できる。この記事では、各メディアやユーザーレビューの評判を総合しながら、基本スペック・機能・気になる点を客観的にまとめていく。

基本情報
| 製品名 | メディアリモコン(型番 CFI-ZMR1J) |
| メーカー | ソニー・インタラクティブエンタテインメント(純正品) |
| 発売日 | 2020年11月12日(PlayStation 5本体と同日) |
| 価格 | 発売時 2,980円(税込)/現在のソニーストア価格 3,980円(税込) |
| 対応機種 | PlayStation 5(各モデル) |
| 通信方式 | PS5本体とはBluetoothでペアリング/テレビの操作は赤外線(IR)送信機を内蔵 |
| 電源 | 単3乾電池2本(同梱) |
| サイズ・重量 | 約145×45×26mm/約55g(電池含まず) |
| 同梱物 | メディアリモコン本体、単3乾電池2本、取扱説明書 |
※価格は時期や販売店により変動します。購入前に各ストアで最新価格をご確認ください。
どんな製品なのか
PS5の動画視聴に特化したリモコン
メディアリモコンは、PS5でNetflixやYouTubeなどの動画アプリを見るときの操作に絞り込んだシンプルなリモコンだ。中央に方向キー・決定・戻る・オプションボタンを配置し、その下に再生/一時停止・早送り・早戻しといった映像コントロール、最前部にはPSボタンを備える。DualSenseと違いスティックやトリガーがないぶん軽く、片手で持ってテレビのリモコンのように扱える。
テレビの電源・音量もまとめて操作できる
本体上部には赤外線の送信機が内蔵されており、対応テレビの電源オン/オフ、音量の増減、ミュートを操作できる。初回にメーカーを選ぶ設定を済ませておけば、「PS5を点ける→テレビを点ける→動画を見る→音量を下げる」までを1本のリモコンで完結できる。テレビのリモコンとPS5のコントローラーを持ち替える手間がなくなるのが最大の狙いだ。
コントローラーを起こさずに操作できる
DualSenseはしばらく操作しないとスリープに入り、動画の一時停止や早送りのたびにボタンを押して起こす必要がある。メディアリモコンは常時ボタンが効くため、寝転がって映画を見るような使い方でもストレスが少ない。充電も不要で、電池が切れるまで置きっぱなしで使える。
主な機能・見どころ
主要動画アプリのダイレクトボタン
リモコン下部には、発売時点でDisney+・Netflix・Spotify・YouTubeを一発で起動する専用ボタンが用意されている。PS5の電源がオフの状態からでも、ボタンを押すだけで本体が起動してアプリが立ち上がる(インターネット接続が必要)。よく使うサービスが決まっている人には、ホーム画面をたどる手間がなくなり快適だ。
手に馴染むコンパクトな形状
約145mmと小ぶりで、電池を除くと約55gと軽い。丸みを帯びたフォルムで握りやすく、テレビ台の上や肘掛けに置いても場所を取らない。ボタン数を絞っているぶん、暗い部屋でも指の感覚で目的のボタンを探しやすい。
テレビ連動は初回設定だけで済む
テレビの操作を使うには、PS5の「設定」→「リモコン」からテレビメーカーを選ぶ初期設定が必要になる。国内外の主要メーカーはあらかじめ登録されており、リストから自社のテレビを選んで動作を確認するだけで完了する。うまく反応しない場合は候補を切り替えて試す形になるが、一度合わせてしまえば以降は意識せず使える。サウンドバーやAVアンプの音量までは基本的に操作できない点は理解しておきたい。
レビュー・評判の傾向
各メディアやユーザーレビューでは「PS5で動画をよく見る人には便利」「テレビ操作まで一本化できるのが快適」という声がある一方、「機能を省きすぎ」という指摘も目立つ。具体的な点数を付けているメディアは少ないが、評価はおおむね「用途がはまれば満足度が高いが、万人に必須ではない」という論調でまとまっている。動画視聴の頻度が高いか低いかで評価が大きく分かれる製品だ。
気になる点
細かい映像操作のボタンがない
10秒送り/戻しやチャプタースキップ、ディスクのイジェクトといったボタンは用意されていない。早送りボタンの長押しなどで代用することになり、動画配信サービスの「10秒スキップ」に慣れていると物足りなく感じる場面がある。
ダイレクトボタンのアプリは変更できない
専用ボタンに割り当てられたサービスは固定で、自分がよく使う別のアプリ(Prime VideoやU-NEXTなど)に置き換えることはできない。契約しているサービスとボタンの顔ぶれが合わないと、そのボタンはほぼ使わないままになる。
裏面が丸く、置くと転がりやすい
本体裏側が丸みを帯びているため、テーブルに置くとわずかな傾きでくるくると回ってしまうことがある、というレビューが複数見られる。滑り止めのある場所に置くなどの工夫がいる。
ゲームには使えない/必須ではない
当然だがゲームのプレイには使えず、あくまで動画視聴の補助アイテムだ。DualSenseでも動画アプリの操作自体はできるため、「動画はたまにしか見ない」という人にとっては優先度の低い買い物になる。また、DualSenseを初期化するとメディアリモコンの接続も切れ、再ペアリングが必要になる点も知っておきたい。
代替手段
- DualSenseワイヤレスコントローラー: 追加費用ゼロ。動画アプリの操作はこれでも一通りできる。詳しくはDualSenseのレビュー記事を参照。
- スマートフォンのPS App・テレビ純正リモコン: テレビの音量・電源はテレビのリモコンで、PS5の文字入力はスマホアプリで、と役割分担する方法もある。
- サードパーティ製のPS5用リモコン: ボタン配置や機能が異なる製品もあるが、純正のような電源オフからのアプリ起動には対応しないものが多い。
こんな人におすすめ
- PS5をNetflixやYouTubeなど動画配信の再生機として日常的に使っている人
- テレビのリモコンとゲームのコントローラーを持ち替えるのが面倒な人
- 専用ボタンのDisney+・Netflix・Spotify・YouTubeのいずれかを契約している人
- 寝転がって映画を見ることが多く、コントローラーを起こす操作が煩わしい人
逆に、PS5でほとんどゲームしかしない人や、動画は月に数回という人は、まずはDualSenseで十分だ。ヘッドセットなどほかの周辺機器を先に検討したい場合はPULSE Elite・PULSE Exploreのレビューや、DualSenseとDualSense Edgeの比較記事も参考にしてほしい。
購入前のチェックポイント
- PS5で動画を見る頻度は「週に数回以上」か(それ未満ならDualSenseで十分)
- 専用ボタンのDisney+・Netflix・Spotify・YouTubeのうち、実際に契約しているものがあるか
- 使っているテレビが赤外線リモコンに対応しているか(ごく一部のテレビは非対応)
- 10秒スキップやチャプター送りを多用するタイプかどうか(このリモコンにはない)
まとめ
PS5メディアリモコンは、「PS5を動画配信プレーヤーとしてよく使う」という用途に対しては、テレビ操作の一本化・コントローラー不要・アプリの一発起動という明確なメリットがある。一方で、10秒スキップやチャプター送りがない、ダイレクトボタンのアプリを変更できない、といった割り切りも大きい。自分の視聴スタイルがこのリモコンの設計に合っているかどうかで、満足度がはっきり変わる製品だ。PS5でどんなソフトを遊ぶか迷っている人はPS5おすすめソフトやPS5独占の名作おすすめもあわせてチェックしてみてほしい。