画像: ©コーエーテクモゲームス All rights reserved.
コーエーテクモゲームスのオメガフォースが手がける「無双」シリーズのナンバリング最新作「真・三國無双 ORIGINS」が2025年1月17日にPS5・Xbox Series X|S・PC(Steam)向けに発売された。ナンバリング前作『真・三國無双8』から約7年、シリーズの原点である三国志の世界を、記憶を失ったオリジナル主人公の視点で描き直した意欲作だ。発売直後からSteamで「無双」シリーズ史上最高クラスのユーザー評価を獲得し、ファミ通クロスレビューでもプラチナ殿堂入りを果たすなど、シリーズ再興を印象づける評価を集めている。この記事では各メディアのレビューを総合しながら、本作の特徴を客観的にまとめていく。
基本情報
| タイトル | 真・三國無双 ORIGINS |
| 対応機種 | PlayStation 5/Xbox Series X|S/PC(Steam)。Nintendo Switch 2版は2026年1月22日発売 |
| 発売日 | 2025年1月17日 |
| ジャンル | タクティカルアクション |
| 価格目安 | 通常版 約8,800円(税込)。デラックス版・大型DLC「夢幻の四英傑」は別売 |
| レーティング | CERO B(12才以上対象) |
| 開発・発売元 | コーエーテクモゲームス(オメガフォース) |
※価格は時期・エディションにより変動します。購入前に各ストアで最新価格をご確認ください。無料体験版が配信されており、進行状況は製品版へ引き継げます。
どんなゲームなのか

画像: 公式サイト
記憶を失った武芸者「無名」の視点で描く三国志
プレイヤーが操るのは、過去の記憶を失った流浪の武芸者「無名(むめい)」。黄巾の乱の戦場でその実力を見出され、以降は曹操・孫堅・劉備といった英傑たちと関わりながら、黄巾の乱から赤壁の戦いに至る激動の時代を体験していく。従来作のように多数の武将を切り替えて遊ぶのではなく、一貫して主人公を操作し、歴史のうねりを一人の人物の物語として追体験できる構成になっている。物語中盤では曹操・孫堅・劉備のいずれかの陣営を選ぶ分岐があり、どの勢力に付くかで見られる展開が変わる。
大陸マップを巡る「合戦」と「任務」
拠点から大陸の地図に出ると、ストーリーの節目となる大規模な「合戦」に加え、集落での「任務」や道中で発生する「突発戦」など、さまざまな戦いが待ち受けている。合戦の合間には旅の準備を整えたり、仲間と交流したり、武具を強化したりといった準備フェーズが挟まれ、単調な連戦になりにくいテンポで進む。
システム面の見どころ

画像: 公式サイト
一騎当千の爽快感はそのまま、手応えを強化
一人で大軍を薙ぎ払う「無双」ならではの爽快感は健在だが、本作では防御アクションが大きく掘り下げられている。敵の攻撃を見切って弾き返す「弾き返し」、回避、多彩な「武芸」、そして敵の防御ゲージ(外功)を削り切って大ダメージを与える「収撃」などを駆使し、雑魚だけでなく手強い敵将ともしっかり渡り合う設計だ。往年のシリーズで人気だった一対一の「一騎討ち」も復活している。
「戦法」と「大軍団」で戦場を指揮する
本作は単なる俺TUEEEアクションではなく、戦場全体を見て動く戦術性が加わっている。「戦法」を発動すれば味方部隊に騎馬突撃や弓の一斉射などを指示でき、拠点の制圧や敵本隊の足止めといった戦局のコントロールが可能。さらに味方兵を率いて「大軍団」を編成すると士気と連携が高まり、集団戦を有利に進められる。個の武力とマクロな采配を行き来する感覚が、ジャンル名「タクティカルアクション」の由来になっている。

画像: 公式サイト
刷新されたグラフィックと物量
グラフィックは全面的に刷新され、画面内に表示される兵士の数も従来から大幅に増加した。土煙や火の粉が舞う戦場の密度は高く、大軍勢のただ中に切り込んでいく手応えが視覚的にも伝わってくる。発売後は無料アップデートで高難度設定や追加武器が配信され、有料の大型DLC「夢幻の四英傑」では張角陣営から始まり董卓・袁紹・呂布が順次プレイアブルになる拡張も用意されている。
高評価ポイント
- オリジナル主人公一本に絞ったことで、三国志の物語を筋の通ったドラマとして体験できる構成
- 弾き返し・収撃・一騎討ちなど、アクションの手応えを一段引き上げた戦闘システム
- 「戦法」「大軍団」による戦術性と、一騎当千の爽快感の両立
- 刷新されたグラフィックと、画面を埋め尽くす兵士の物量が生む戦場のスケール感
- 進行を引き継げる体験版が用意され、新規プレイヤーが入りやすい
各メディアのスコア
- Metacritic: 84/100(PC版)、79/100(PS5版)、85/100(Switch 2版)
- ファミ通クロスレビュー: 38/40(プラチナ殿堂入り)
- IGN: 9/10
- GameSpot: 7/10
- Steam ユーザーレビュー: 「圧倒的に好評」(「無双」シリーズ史上でも高い好評率)
海外レビューでは「これまでで最高の『真・三國無双』」「シリーズへのラブレターであり、新規に最適な入門作」といった評価が並んだ。日本ゲーム大賞2025では年間作品部門の優秀賞、PlayStation Partner Awards 2025ではユーザー投票によるUSERS' CHOICE AWARDを受賞している。売上も発売から約1か月で全世界累計出荷100万本を突破した。
気になる点
- 操作キャラクターが主人公中心のため、好きな武将を自由に動かしたい従来ファンには物足りなく感じられる場合がある
- 弾き返しや収撃を意識した歯ごたえのある戦闘設計で、気軽に無双したい人には最初のハードルがやや高い
- GameSpotが7/10を付けたように、任務パートの繰り返しや構成のテンポにやや冗長さを感じる意見もある
- フルの武将ロスターや一部の展開はDLC・アップデート前提の部分がある
これまでの「無双」シリーズとの違い
最大の違いは、多数のプレイアブル武将を切り替えて遊ぶ「キャラゲー」的な作りから、オリジナル主人公一人に焦点を当てたストーリー主導の構成へ舵を切った点だ。戦場も『真・三國無双8』のオープンワールド路線から、ストーリーの流れに沿った大規模合戦へと再設計された。戦闘面では弾き返し・回避・収撃といった防御と崩しの駆け引きが強化され、シリーズで長く姿を消していた一騎討ちも復活。キャラクターの数より、一戦一戦の密度とアクションの深みを重視した方向性になっている。
機種による違い
PS5版・Xbox Series X|S版のMetacriticは79、PC版は84で、大軍勢を描くため環境によってはフレームレートの落ち込みを指摘する声もある。2026年1月22日に発売されたNintendo Switch 2版はMetacritic85と本作で最も高いスコアが付いており、携帯モードでも遊べる最適化が評価された。すでに据置機やゲーミングPCがあるなら発売済みのPS5版、外出先でも遊びたい・携帯機で完結させたいならSwitch 2版が選択肢になる。大型DLC「夢幻の四英傑」はいずれの機種でも別売となる。
こんな人におすすめ/おすすめしない人
おすすめな人:三国志の物語をじっくり体験したい人、爽快感だけでなく手応えのあるアクションを求める人、「無双」から長く離れていて久しぶりに触りたい人、シリーズ未経験で入門作を探している人。
おすすめしない人:好きな武将を最初から自由に操作したい従来ファン、弾き返しや回避を要求される戦闘を面倒に感じる人、とにかく頭を使わず大量の敵を薙ぎ払うだけの体験を求める人には合いにくい。
まとめ
「真・三國無双 ORIGINS」は、記憶を失ったオリジナル主人公の視点で三国志を描き直し、シリーズの爽快感を保ちながらアクションの手応えと戦術性を大きく引き上げた一作だ。オリジナル主人公への集約、一騎討ちの復活、「戦法」「大軍団」による指揮といった刷新が高く評価され、ファミ通38点・Steam「圧倒的に好評」・日本ゲーム大賞2025優秀賞という結果につながった。長く「無双」から離れていた人にも、シリーズ未経験の人にも勧めやすい、再出発にふさわしいタイトルと言える。