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2023年11月17日にNintendo Switchで発売された「スーパーマリオRPG」は、1996年にスーパーファミコンで発売されたマリオシリーズ初のRPG作品を、任天堂とスクウェア・エニックスの共同開発でフルリメイクした一作だ。ドット絵だった原作がグラフィック全面刷新の3Dリメイクとして生まれ変わり、当時を知る世代にも初めて触れる世代にも話題を呼んだ。任天堂とスクウェア・エニックスという豪華なタッグによるリメイクという点でも発表時から注目を集めていた。この記事では各メディアのレビューを総合しながら、システム面の特徴や評価のポイントを客観的にまとめていく。
基本情報
| タイトル | スーパーマリオRPG |
| 対応機種 | Nintendo Switch |
| 発売日 | 2023年11月17日 |
| ジャンル | RPG |
| 価格目安 | パッケージ版6,578円/DL版6,500円(税込) |
| レーティング | CERO A(全年齢対象) |
| 開発・発売元 | 任天堂・スクウェア・エニックス(共同開発)/任天堂(発売) |
※価格は時期により変動する場合があります。購入前に各ストアで最新価格をご確認ください。大型の有料DLCは配信されていない。
どんな物語なのか
ピーチ姫を救出するためクッパ城に乗り込んだマリオがクッパを倒した直後、空から巨大な剣が降ってきて城に突き刺さり、人々の願いを叶える「スターロード」を破壊してしまう。砕け散った「スターピース」は世界各地に散らばり、さらに武器の姿をした謎の軍団「カジオー軍団」が各地で悪事を働くようになる。マリオは新たな仲間ジーノやマロたちと共に、スターピースを取り戻しながらカジオー軍団に立ち向かっていく、原作からの物語をそのまま受け継いだストーリーだ。
システム面の見どころ
グラフィックの全面刷新
最大の変化はグラフィック面。SFC版のドット絵から、丸みを帯びた質感の3Dモデルへと全面的に作り直されている。マップ構成や戦闘システムといった骨格は原作をほぼ忠実に踏襲しつつ、見た目の情報量が大幅に増え、当時のドット絵では表現しきれなかったキャラクターの表情やアクションが生き生きと描かれるようになった。
「アクションコマンド」システムの継承

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原作最大の目玉システムだった「アクションコマンド」は本作でもしっかり継承されている。攻撃・防御のタイミングに合わせてボタンを押すことで、ダメージを増加させたり被ダメージを軽減したりできる仕組みで、コマンド選択だけでなくプレイヤーの反射神経も試されるバトルデザインは、今遊んでも新鮮な手触りとして評価されている。ジャンプアクションが得意なマリオシリーズらしく、コマンド選択だけの受け身なバトルにならない点も、他の伝統的なRPGとは一線を画す持ち味になっている。
おなじみのキャラクターと新要素
マロやジーノといった原作でおなじみのキャラクターがそのまま再登場し、シリーズファンには懐かしさを感じさせる作りになっている。一方で、味方3人が連携して繰り出すボーナスアクション等の新要素も追加されており、原作の魅力を守りながら現代のプレイヤーにも遊びやすいよう調整が加えられている。
アレンジされたサウンドトラック
原作の作曲を手がけた下村陽子氏が本作のサウンドトラックにも関わっており、当時の楽曲が現代のサウンドクオリティでアレンジされて収録されている。原作を知るプレイヤーには懐かしいメロディを新しいアレンジで楽しめる仕掛けとして、グラフィック面の刷新と並ぶ大きな魅力のひとつになっている。
快適さを高める調整オプション
本作ではアクションコマンドの受付タイミングを調整できるなど、原作の難易度に合わせつつも現代のプレイヤーが遊びやすいよう配慮したオプションが用意されている。アクションが苦手な人でも安心してストーリーを楽しめるよう間口を広げつつ、腕に自信のある人はよりシビアなタイミングに挑戦することもできる、遊び手に合わせた調整幅の広さも本作の美点のひとつだ。
各メディアのレビュースコア
- Metacritic: 83/100("Generally Favorable")
- IGN: 8/10
- GameSpot: 8/10
- ファミ通クロスレビュー: 8・8・10・8の合計34点(平均8.5点)
いずれのメディアも高水準の評価で足並みが揃っており、原作ファン・新規プレイヤーの双方から好意的に受け止められていることがうかがえる。近年のマリオシリーズ関連タイトルの中でも安定して高い評価を集めた一本だ。
高評価ポイント
- ドット絵から3Dへの全面刷新による、グラフィック・演出面の大幅な進化
- 「アクションコマンド」など原作の面白さをそのまま継承した戦闘システム
- マロ・ジーノなど原作キャラクターの再登場によるファンサービス
- UIやテンポの改善で、現代のプレイヤーにも遊びやすく調整されている点
気になる点
- GameSpotなど一部メディアからは「フルリメイクというよりリマスターに近い」との指摘があり、システム面の新規性はやや薄いとの声もある
- マップ構成やストーリーの骨格が原作をほぼそのまま踏襲しているため、目新しさを求める人には物足りなく感じられる可能性がある
- 原作同様、ボリューム自体は近年のRPGと比べるとやや短めというコメントも一部に見られる
オリジナル版との違い・リメイクとしての評価
グラフィックこそ3Dで全面刷新されたが、マップ構成・戦闘システム・ストーリーの基本骨格は1996年のSFC版をほぼ忠実に踏襲している。この姿勢は「原作愛にあふれた誠実なリメイク」として好意的に評価される一方、システム面の新規性の薄さを指摘する声もあり、全体としては「懐かしさを大切にした復刻」という受け止められ方が中心になっている。原作を未プレイの人にとっては、当時の名作を最新のグラフィックで体験できる貴重な機会と言えるだろう。セールス面でも、2024年3月期決算では全世界累計販売本数が310万本を突破したと発表されており、これは1996年のオリジナル版の生涯販売本数を上回る記録となっている。発売から四半世紀以上を経てなお、リメイクによって新たなファン層を獲得できたことを示す数字だ。
こんな人におすすめ/おすすめしない人
おすすめな人:1996年のオリジナル版を懐かしみたい人、マリオシリーズ初のRPGを最新のグラフィックで体験してみたい人、タイミング入力のあるバトルシステムが好きな人。
おすすめしない人:システム面の大幅な刷新や目新しい要素を求める人には、原作準拠の作りがやや物足りなく感じられる可能性がある。ボリュームの多さを重視する人は、比較的コンパクトな作品であることを理解した上で購入を検討したい。とはいえクリアまでのテンポの良さは長所でもあり、腰を据えたRPGに疲れた人が息抜きに遊ぶ一作としても向いている。
まとめ
「スーパーマリオRPG」は、1996年の名作をグラフィック全面刷新で蘇らせつつ、「アクションコマンド」をはじめとする原作の魅力をそのまま受け継いだ誠実なリメイクだ。Metacritic 83・IGN/GameSpot 8/10・ファミ通34点と各メディアから高評価を獲得しており、原作ファンにも初めて触れる新規プレイヤーにもおすすめできる一作といえる。下村陽子氏によるアレンジサウンドトラックも含め、原作の魅力を令和の時代に丁寧に橋渡しした一作として、長く語り継がれていくであろう作品だ。