PS5

ドラゴンボール Sparking! ZERO レビューまとめ|評価・感想を徹底解説

画像: ©バードスタジオ/集英社・フジテレビ・東映アニメーション ©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

スパイク・チュンソフトが開発した3Dアリーナ対戦アクション「DRAGON BALL: Sparking! ZERO(ドラゴンボール Sparking! ZERO)」が2024年10月11日にPS5・PC・Xbox Series X|S向けに発売された。プレイステーション2時代に人気を博した「ドラゴンボールZ スパーキング!」シリーズ(海外名Budokai Tenkaichi)の系譜を継ぐ作品で、ナンバリング的には『スパーキング! METEOR』(2007年)以来、実に17年ぶりの復活となる。182体という膨大なキャラクター数と、原作アニメさながらの空中戦を再現したことで、発売から24時間で全世界300万本を売り上げ、シリーズ最速のヒットを記録した。この記事では各メディアのレビューを総合しながら、本作の特徴を客観的にまとめていく。

基本情報

タイトル DRAGON BALL: Sparking! ZERO(ドラゴンボール Sparking! ZERO)
対応機種 PlayStation 5/PC(Steam)/Xbox Series X|S。Nintendo Switch・Switch 2版はなし
発売日 2024年10月11日
ジャンル 3Dアリーナ対戦アクション
価格目安 通常版 7,990円(税込)前後
レーティング CERO B(12才以上対象)
開発・発売元 開発:スパイク・チュンソフト/発売:バンダイナムコエンターテインメント

※価格は時期・エディションにより変動します。購入前に各ストアで最新価格をご確認ください。追加キャラを収録する有料DLCが順次配信されています。

どんなゲームなのか

広大なフィールドを高速で飛び回りながら格闘する2キャラ

画像: Steamストアページ

「原作の戦いをそのまま操作する」対戦アクション

本作は、格子状のステージで技を出し合う一般的な格闘ゲームとは異なり、背後に回り込みながら空を飛び、瓦礫を吹き飛ばしながら殴り合う、アニメの戦闘シーンをそのまま操作するタイプのアクションだ。孫悟空やベジータ、フリーザ、セル、魔人ブウといった『Z』勢から、『GT』『超』『ドラゴンボールDAIMA』、劇場版のブロリーまで、原作/アニメに登場した戦士が総勢182体そろう。同一キャラでも変身段階ごとに別枠でカウントされるため、ロスターの厚みは歴代シリーズ最大級だ。

爽快感を最優先にしたバトル設計

操作は、通常攻撃・気弾・ダッシュ・ガードを基本に、ゲージを消費して繰り出す必殺技「必殺一閃」や、一定条件で発動する超必殺の演出が用意されている。相手の攻撃に合わせた「Zカウンター」「ソニックスウェイ」で瞬間移動的に攻防が入れ替わる、テンポの速い読み合いが持ち味になっている。

システム面の見どころ

巨大なエネルギー波を撃ち合う「気力バトル」の演出

画像: Steamストアページ

エピソードバトル(ストーリーモード)

1人用の「エピソードバトル」では、悟空・ベジータ・悟飯・フリーザ・ピッコロ・ジャネンバなど複数キャラの視点で、サイヤ人編からブウ編、『超』の展開までを追体験できる。原作を再現した戦いに加え、「もしフリーザがナメック星でさらに強かったら」といった“IF”の分岐が用意されており、原作とは違う結末も見られる。戦闘前後にはアニメ調のカットシーンや原作準拠の掛け合いが挟まり、勝利条件も「規定時間内に倒す」「特定の技で決める」など章ごとに変化する。全キャラの分岐を埋めようとすると相応のボリュームがあり、1人用コンテンツの中心として作り込まれている。

カスタムバトルとオンライン対戦

アニメ調のカットシーンで会話する悟空とベジータ

画像: Steamストアページ

「カスタムバトル」では、ステージ・登場キャラ・セリフ・勝敗条件を自分で編集してオリジナルの一戦を作り、共有できる。オンラインではランクマッチとカジュアルマッチが用意され、チーム戦(最大5体まで編成し交代しながら戦う)とシングル戦から選べる。DP(戦力コスト)制限のあるルールでは、弱いキャラを複数編成するか強いキャラ1体で挑むかという編成の駆け引きが生まれる。フレンドとのプライベートマッチや観戦にも対応しており、コミュニティが作ったカスタムバトルを遊ぶだけでも相当な時間を費やせる。

高評価ポイント

  • 182体という歴代最大級のキャラクター数と、変身・フォームの網羅度
  • アニメの空中戦をそのまま動かしているような、爽快でスピード感のあるバトル
  • 原作再現とIF分岐を両立したエピソードバトルのボリューム
  • セリフや条件まで作り込めるカスタムバトルの自由度
  • 17年ぶりの「スパーキング!」復活として、シリーズファンの期待に応えた点

各メディアのスコア

  • Metacritic: 82/100前後(PS5版)
  • ファミ通クロスレビュー: 35/40(ゴールド殿堂入り)
  • IGN: 8/10
  • GameSpot: 7/10

「原作の戦いを操作する快感と圧倒的なキャラ数は文句なし」との評価が多い一方、チュートリアル不足やオンラインの対戦バランス、1人プレイ時の画面分割の仕様などに課題を指摘する声もあった。売上は発売24時間で全世界300万本、その後も伸び続けてシリーズ通算でも屈指の実績を残している。発売後は無料アップデートと有料DLCでキャラ追加・調整が続いている。

気になる点

  • 操作の説明が最小限で、多彩なシステムを理解するまでのハードルが高い
  • キャラ性能の差が大きく、オンラインでは一部の強キャラに偏りがち
  • エピソードバトル以外の1人用モード(アーケード等)がやや薄い
  • ローカル対戦の画面分割に制限があり、家庭でワイワイ遊ぶ用途では窮屈という声

シリーズ・他のドラゴンボールゲームとの違い

近年の『ドラゴンボール ファイターズ』が2D格闘、『カカロット』がアクションRPGだったのに対し、本作は「背後を取り合いながら空を飛んで殴る」3Dアリーナ型で、PS2期の『スパーキング!』シリーズの直系にあたる。緻密なコンボや対戦としての競技性より、原作の名場面を自分の手で再現する“ごっこ遊び”の楽しさに軸足を置いているのが特徴だ。厳密な対戦ツールを求めるなら『ファイターズ』、原作追体験なら本作、という住み分けになる。

機種による違い

PS5版・Xbox Series X|S版・PC版が対象で、PS4など旧世代機には対応していない。PS5版はDualSenseの振動やトリガーが技のインパクト表現に活かされ、ロードも短い。PC版はハイエンド環境なら高フレームレートで最も滑らかに動く。いずれも内容は同一で、家庭用機では実質PS5版が唯一の選択肢だ。

こんな人におすすめ/おすすめしない人

おすすめな人:ドラゴンボールのアニメの戦いを自分で操作したい人、好きなキャラを大量のロスターから選びたい人、原作のIF展開を楽しみたい人、PS2期の『スパーキング!』が好きだった人。

おすすめしない人:フレーム単位で詰める本格対戦格闘を求める人、丁寧なチュートリアルでじっくり学びたい人、ローカル多人数プレイをメインに考えている人には物足りなさが残る。

まとめ

「DRAGON BALL: Sparking! ZERO」は、17年の時を経て復活した「スパーキング!」シリーズの最新作だ。182体の膨大なロスター、アニメさながらの空中戦、原作再現とIFを両立したエピソードバトルが評価され、Metacritic82点前後・発売24時間で全世界300万本という結果につながった。対戦バランスやチュートリアルには課題を残すものの、「ドラゴンボールの戦いを操作する」というシリーズ本来の魅力を最新機で味わえる一本と言える。

-PS5