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グランツーリスモ7 レビューまとめ|評価・感想を徹底解説

画像: ©Sony Interactive Entertainment Inc. / Polyphony Digital Inc.

2022年3月4日にPlayStation 5/PS4向けに発売された「グランツーリスモ7」は、シリーズ25周年を記念して贈られたドライビングシミュレーターの最新作だ。前作「グランツーリスモSPORT」で簡略化されていた一人用のキャリア要素を復活させ、シリーズの原点回帰と最新技術の融合を目指した一作となっている。発売当初はゲーム内経済を巡る大きな騒動もあったタイトルだが、その顛末も含めて正直にまとめていく。この記事では各メディアのレビューを総合しながら、システム面の特徴や評価のポイントを客観的にまとめていく。

基本情報

タイトル グランツーリスモ7
対応機種 PlayStation 5/PlayStation 4
発売日 2022年3月4日
ジャンル レーシング/ドライビングシミュレーター
レーティング CERO A(全年齢対象)
開発・発売元 ポリフォニー・デジタル(開発)/SIE(発売)

※価格は時期により変動する場合があります。購入前に各ストアで最新価格をご確認ください。収録車種は570台以上、コースは41環境・121レイアウトに及ぶ(Ver.1.70時点)。

どんな内容なのか

シリーズ25周年記念作品となる本作では、前作「グランツーリスモSPORT」でオンライン対戦中心に簡略化されていた一人用のキャリア要素「GTシンプレーションモード」が本格復活した。新たに導入されたUI「GTカフェ」を通じて、様々な車種・時代のクルマと出会いながら、収集・レース・チューニングを軸にしたキャリアを積み重ねていく構成になっている。

システム面の見どころ

グラフィックと環境表現の進化

ヘッドライトに照らされたレースカー

画像: 公式サイト

PS5版ではレイトレーシングに対応し、車体の映り込みや光の表現がより緻密になった。過去作にあった天候・時間帯のダイナミックな変化も再導入され、同じコースでも異なる状況下でのドライビングを楽しめる。雨に濡れた路面の反射やタイヤ痕の描写など、細部までこだわった表現がレースの緊張感をさらに高めている。PlayStation VR2やハンドル型コントローラーにも対応しており、よりリアルな没入体験を追求できる仕様になっている。ライティングやコース上の路面表現の細部にまでこだわった作り込みは、シリーズが長年培ってきた「リアルドライビングシミュレーター」を掲げるブランドの矜持を感じさせるものになっている。

豊富な車種とチューニング要素

570台以上収録された車種は、クラシックカーから最新のレースカーまで幅広いラインナップが揃っている。パーツ交換やセッティング調整による本格的なチューニング要素も充実しており、自分だけの一台を作り上げていく楽しみが用意されている。実車のライセンスを取得した車種の多さもシリーズ随一で、自動車ファンにとっては眺めているだけでも楽しめるカーコレクションとしての側面も本作の大きな魅力になっている。

「GTカフェ」を軸にしたキャリア構成

新UI「GTカフェ」では、店主から提示される「メニューブック」に沿って特定の条件を満たす車を集めたり、指定されたレースに挑んだりしながらキャリアを進めていく。単に強い車を買い集めるだけでなく、様々な時代・カテゴリーの車と触れ合う機会が自然に生まれる設計になっており、シリーズならではの「車を知る楽しさ」を再発見できる仕組みになっている。カフェの店主との会話を通じて各車の開発秘話や歴史的な背景を知ることができる演出も、単なるレースゲームを超えたシリーズ独自の魅力を形作っている。

各メディアのレビュースコア

  • Metacritic: PS5版87/100、PS4版82/100
  • IGN: 9/10
  • GameSpot: 8/10
  • ファミ通クロスレビュー: 38/40点

批評家によるレビューはいずれも高水準の評価で足並みが揃っており、グラフィック・物理演算の進化やシミュレーターとしての作り込みが高く評価されている。一方で後述する発売当初のゲーム内経済を巡る騒動により、批評家スコアとユーザースコアの間には大きな乖離が生じた点も、本作を語る上で欠かせないトピックになっている。

高評価ポイント

  • レイトレーシング対応など、PS5世代にふさわしいグラフィックの進化
  • 天候・時間帯変化の再導入による、ドライビング体験の奥深さ
  • 570台以上という圧倒的な車種のラインナップとチューニングの自由度
  • VR2・ハンドル型コントローラー対応による、シミュレーターとしての完成度

気になる点

  • 発売当初、ゲーム進行に常時インターネット接続とPSNアカウントが必須という仕様が指摘された
  • 一部車両のマイクロトランザクション価格が高額(最大約200ドル相当)であることへの批判が起きた
  • 発売後のアップデートで報酬が減額されグラインド(周回作業)の負担が増加し、さらに約30時間に及ぶサーバー停止も発生したことで、批評家スコアとは対照的にMetacriticのユーザースコアが急落する事態となった。開発元は発売から約3週間後に謝罪し、全購入者へ100万クレジット相当を配布したうえで、段階的にゲーム内経済の調整を実施した。この一件を受けて、Metacriticのユーザースコアは批評家スコアとは対照的に大きく落ち込む結果となった

前作「グランツーリスモSPORT」との違い

「グランツーリスモSPORT」がオンライン対戦・eスポーツ路線に大きく舵を切った作品だったのに対し、本作はシリーズ従来の一人用キャリア要素「GTシンプレーションモード」を本格的に復活させた点が最大の違いだ。天候・時間変化の再導入やVR2対応など、シリーズの原点回帰と最新技術の融合を図った意欲作といえる。日本国内の販売本数は2023年3月時点で30万本を超えており、シリーズを代表するタイトルとして着実に実績を積み重ねている。発売直後には英国で初登場1位を獲得するなど、世界各国でも好調なセールスを記録した。

こんな人におすすめ/おすすめしない人

おすすめな人:本格的なドライビングシミュレーターを求める人、じっくり車種を集めてチューニングを楽しみたい人、VRやハンドル型コントローラーでリアルな体験を追求したい人。実車のコレクションを眺めるだけでも楽しめる、自動車好きにもおすすめできる一作だ。

おすすめしない人:常時オンライン接続が前提の仕様やマイクロトランザクションに抵抗がある人には、発売当初の経済調整を巡る経緯を踏まえた上で購入を検討したい。現在は複数回のアップデートで状況が改善されているため、最新の評判もあわせて確認するのがおすすめだ。逆にこうした事情を差し引いても、シミュレーターとしての完成度自体は折り紙付きなので、ドライビングの手触りを重視する人にとっては十分に検討の価値がある一作だ。

まとめ

「グランツーリスモ7」は、シリーズ25周年を飾るにふさわしいグラフィック・シミュレーション面の進化を遂げ、Metacritic 87・IGN 9・ファミ通38点という高評価を批評家から獲得した一作だ。発売当初はゲーム内経済を巡る批判が大きな話題になったが、その後の謝罪とアップデートで改善が図られている。批評家からの高評価とユーザーからの反発という対照的な受け止められ方をした一作だからこそ、購入前に発売当初の経緯を把握しておく価値は大きい。本格的なドライビングシミュレーターを求める人には、経緯を理解した上でおすすめできるタイトルだ。

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