Nintendo Switchは、子どもと一緒に遊べるゲーム機として今も定番の存在だ。テレビにつないで家族みんなで、あるいは携帯モードで子ども部屋で、と遊び方を選べるうえ、任天堂のソフトを中心に「全年齢対象(CERO A)」の作品が非常に多い。とはいえ、同じ全年齢対象でも、文字の量・難しさ・オンライン要素の有無によって「何歳ごろから楽しめるか」は大きく変わる。この記事では、未就学児から小学校高学年まで、年齢の目安とジャンル別におすすめのSwitchソフトを整理した。あわせて、保護者が最初に設定しておきたい「みまもり」機能や、購入前に確認しておくべき課金・オンラインの注意点もまとめている。
子ども向けソフトの選び方
CEROの年齢区分をざっくり理解する
CERO(コンピュータエンターテインメントレーティング機構)は、ゲームの表現内容をもとに対象年齢の目安を示す第三者機関だ。区分は「A(全年齢対象)」「B(12才以上)」「C(15才以上)」「D(17才以上)」「Z(18才以上)」の5段階。この記事で紹介するソフトはすべてCERO A(全年齢対象)で、暴力的・性的な表現は含まれない。ただしCERO Aだから「どの子にも簡単」という意味ではなく、あくまで表現内容の話である点は押さえておきたい。
「難しさ」と「投げ出しにくさ」を見る
小さな子ほど、失敗が続くと集中が切れてコントローラーを置いてしまう。近年の任天堂ソフトは、アシスト機能(自動で進んでくれる、無敵になれる、ヒントが出る)を備えたものが多い。難所でつまずいてもゲームオーバーにならずに先へ進める作りだと、年齢が低くても最後まで遊びきりやすい。
文字(漢字)の量とふりがな
RPGやアドベンチャーはテキスト量が多く、漢字にふりがなが付くかどうかで対象年齢がかなり変わる。任天堂の作品は基本的に漢字にふりがなを振る設定ができるものが多いが、レベルファイブなど他社作品でも作品ごとに差がある。文字を読むのがまだ苦手な年齢なら、テキストが少なく操作で楽しめるアクションやレースから入るのが無難だ。
一緒に遊べるか(おすそわけプレイ)
Joy-Conを1本ずつ分け合って2人で遊べる「おすそわけプレイ」に対応していると、きょうだいや親子で並んで遊べる。1人が苦手なところを助けたり、順番待ちの子が退屈しなかったりと、家庭では大きな利点になる。協力プレイ対応ソフトはSwitchの2人プレイ・協力プレイおすすめ、大人数向けはSwitchのパーティーゲームおすすめもあわせて参考にしてほしい。
オンライン要素と課金
オンライン対戦・交換がある作品は、見知らぬ相手とつながる可能性や、追加コンテンツ(DLC)の購入をせがまれる可能性がある。オフラインだけで十分遊べるか、オンライン前提の要素がどれくらいあるかを事前に把握し、必要なら後述の「みまもり」設定で制限しておくと安心だ。
年齢別のおすすめ
未就学〜小学1・2年生
文字が読めなくても、操作がシンプルで「動かすだけで楽しい」ものを選ぶ。
- マリオカート8 デラックス ─ ハンドルアシストとオートアクセルをオンにすれば、コースアウトや落下をほぼ気にせず走れる。ボタンひとつでアイテムを使うだけでも盛り上がれるので、レース初挑戦の子でも置いていかれにくい。
- 星のカービィ ディスカバリー ─ 吸い込んでコピーするだけで戦えるやさしいアクション。2人プレイ時は2人目が「バンダナワドルディ」を操作して手伝えるため、保護者がサポート役に回れる。
- Nintendo Switch Sports ─ Joy-Conを振るだけの直感操作。体を動かすので、座りっぱなしになりにくいのも家庭では利点。
- プリンセスピーチ Showtime! ─ 変身するたびに操作が変わるアクション。1ステージが短く区切りやすく、難易度もやさしめで、アクションが得意でない子でも進めやすい。
- スーパー マリオパーティ ジャンボリー ─ すごろくとミニゲームの詰め合わせ。ミニゲームはボタン連打や簡単な操作が中心で、勝ち負けが運でも決まるため、大人と子どもが対等に遊べる。
- あつまれ どうぶつの森 ─ 急かされず、島でのんびり暮らすゲーム。買い物・お部屋の模様替え・虫取りなど、やることを自分で選べる。文字は多めだが、ふりがな表示にできる。
小学3・4年生
ある程度の操作と読み書きができる年齢。歯ごたえのあるアクションや、じっくり考える要素のあるゲームも楽しめるようになる。
- スーパーマリオブラザーズ ワンダー ─ 最大4人で同じ画面を協力プレイ。難しいステージでも「バッジ」で救済でき、キャラごとに難易度が変わる(ヨッシーやトッテンはダメージを受けない)ので、うまい子とそうでない子が一緒に遊べる。
- スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド ─ 3Dマリオの中では易しめで、4人同時プレイに対応。奥行きのあるステージに慣れる入門にちょうどいい。
- ルイージマンション3 ─ おばけ屋敷が舞台だが表現はコミカルで怖すぎない。2人目が分身「グーイージ」を操作して協力できる。謎解きが中心で、じっくり考えるのが好きな子に向く。
- ドンキーコング リターンズ HD ─ 骨のある横スクロールアクション。難しく感じたら「モダンモード」でライフが増え、道案内も出る。2人協力プレイ対応。
- ピクミン4 ─ ピクミンに指示を出して探索・戦闘する戦略アクション。時間を巻き戻せる「やりなおし」があり、失敗しても立て直せる。夜のパートは少し緊張感があるので、苦手なら控えめに。
- ペーパーマリオ オリガミキング ─ アクション寄りのアドベンチャーRPG。会話のテンポが良く、探索と謎解きが中心で戦闘の敷居も低い。
小学5・6年生
長い物語や、育成・対戦などのやり込み要素にも取り組める年齢。友達と共通の話題になりやすいタイトルも増える。
- ポケットモンスター スカーレット・バイオレット / ソード・シールド ─ 小学生人気が非常に高いRPG。オフラインだけでも図鑑集めや冒険を長く楽しめる。一部の進化・図鑑完成に通信交換が必要な点は後述。
- Pokémon LEGENDS アルセウス ─ 従来のポケモンより探索・アクション寄り。対戦要素が薄く、捕獲と図鑑埋めに集中できる。
- スーパーマリオRPG ─ 15〜20時間ほどで遊びきれるRPG入門作。タイミングよくボタンを押すアクションコマンドで戦闘が単調になりにくい。
- 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL ─ CERO Aの対戦アクション。1人用の「灯火の星」も大ボリュームで、オフラインでも長く遊べる。友達が持っていることも多い定番。
- 桃太郎電鉄ワールド ─ すごろく形式のボードゲーム。地理や物件の値段、簡単な計算に自然と触れられるため、遊びながら学べる面もある。最大4人。
- 妖怪ウォッチ1 for Nintendo Switch ─ 小学生に根強い人気のシリーズ第1作。妖怪を仲間にして育てるRPGで、住宅街や学校など身近な舞台が親しみやすい。
- ファンタジーライフi グルグルの竜と時をぬすむ少女 ─ 戦うだけでなく、釣り・料理・大工など「なりわい」を選んでのんびり暮らせるRPG。目標を自分で決めて遊べるので、対戦が苦手な子にも向く。
- ドラえもん のび太の牧場物語 大自然の王国とみんなの家 ─ 畑を耕し、動物を育てるスローライフ。急かされる要素がなく、自分のペースで進められる。
- クレヨンしんちゃん『オラと博士の夏休み』 ─ ひと夏の田舎暮らしを体験するアドベンチャー。虫取りや釣り、お使いなど、日常の遊びを追体験できる。
ジャンル別のおすすめ
アクション
操作の上達がそのまま楽しさになるジャンル。スーパーマリオブラザーズ ワンダーや星のカービィ ディスカバリーはアシストが手厚く低年齢向け、ドンキーコング リターンズ HDは歯ごたえ重視で中〜高学年向け。
レース・パーティー
短時間で決着がつき、実力差があっても盛り上がる。マリオカート8 デラックス、スーパー マリオパーティ ジャンボリー、スーパー マリオパーティ、みんなのGOLF WORLDが定番。
RPG・育成
物語と成長要素をじっくり楽しむジャンル。入門ならスーパーマリオRPG、小学生人気ならポケットモンスター スカーレット・バイオレットや妖怪ウォッチ1。
どうぶつ・スローライフ
勝ち負けがなく、自分のペースで遊べる。あつまれ どうぶつの森、ドラえもん のび太の牧場物語、ファンタジーライフiが代表格。
スポーツ・体を動かす
座りっぱなしを避けたい家庭に。Nintendo Switch Sportsはテニス・ボウリング・バドミントンなどをJoy-Conを振って遊べる。
1本目に迷ったら
最初の1本は、「家族みんなで同時に遊べて、実力差があっても盛り上がるもの」を選ぶと失敗が少ない。具体的にはマリオカート8 デラックスかスーパーマリオブラザーズ ワンダーのどちらか。前者は対戦でわいわい、後者は協力してクリアを目指す遊びで、いずれもアシスト機能が手厚く、低学年から大人まで一緒に楽しめる。子どもが1人でじっくり遊ぶタイプなら、星のカービィ ディスカバリーやあつまれ どうぶつの森のような、失敗してもゲームオーバーになりにくい作品が向いている。そこから、子どもの興味(乗り物・どうぶつ・バトル・ものづくり)に合わせて2本目を広げていくとよい。
年齢・ジャンルの早見表
| タイトル | ジャンル | CERO | おすそわけ協力 | 目安学年 |
| マリオカート8 デラックス | レース | A | ○(対戦) | 未就学〜 |
| 星のカービィ ディスカバリー | アクション | A | ○ | 未就学〜 |
| Nintendo Switch Sports | スポーツ | A | ○ | 未就学〜 |
| プリンセスピーチ Showtime! | アクション | A | × | 小1〜 |
| スーパーマリオブラザーズ ワンダー | アクション | A | ○(最大4人) | 小2〜 |
| スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド | アクション | A | ○(最大4人) | 小2〜 |
| ルイージマンション3 | アクション/謎解き | A | ○ | 小3〜 |
| ドンキーコング リターンズ HD | アクション | A | ○ | 小3〜 |
| ピクミン4 | 戦略アクション | A | △(お手伝い) | 小3〜 |
| ペーパーマリオ オリガミキング | アドベンチャーRPG | A | × | 小3〜 |
| スーパーマリオRPG | RPG | A | × | 小4〜 |
| ポケットモンスター スカーレット・バイオレット | RPG | A | × | 小4〜 |
| 妖怪ウォッチ1 for Nintendo Switch | RPG | A | × | 小4〜 |
| 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL | 対戦アクション | A | ○(対戦) | 小4〜 |
| 桃太郎電鉄ワールド | ボード | A | ○(最大4人) | 小3〜 |
| あつまれ どうぶつの森 | スローライフ | A | ○(おすそわけ) | 小2〜 |
※目安学年はあくまで一般的な傾向で、個人差があります。CEROの最新情報は各ソフトの公式ページやパッケージ表記をご確認ください。
きょうだい・友達と一緒に遊べるもの
1本のソフトで複数人が同時に遊べると、順番待ちのけんかが起きにくい。同じ画面で協力できるスーパーマリオブラザーズ ワンダー・スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド、対戦で盛り上がるマリオカート8 デラックス・大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL、みんなで囲むスーパー マリオパーティ ジャンボリー・桃太郎電鉄ワールドあたりが鉄板だ。詳しくは2人プレイ・協力プレイのまとめとパーティーゲームのまとめを参照。
保護者が最初にしておきたい設定
- 「Nintendo みまもり Switch」アプリ ─ スマホの無料アプリで、1日のプレイ時間の目安設定・時間になったらアラームや強制中断・遊んだソフトの記録などができる。
- 本体の「ペアレンタルコントロール」 ─ 対象年齢に応じてソフトの起動を制限したり、他のプレイヤーとのコミュニケーション(投稿・チャット等)を制限したりできる。
- ニンテンドーアカウントの購入制限 ─ 子ども用アカウントでは、勝手に有料ソフトやDLCを買えないように設定できる。ニンテンドーeショップの利用に保護者アカウントの承認を必要にする運用も可能。
- Nintendo Switch Online ─ オンラインプレイやボイスチャット系機能を使うには加入が必要。使わせない方針なら未加入のままでもオフラインのソフトは問題なく遊べる。
買う前に確認しておきたいこと
- 通信交換が前提の要素 ─ ポケモンシリーズは、一部のポケモンの進化や図鑑の完成に他プレイヤーとの通信交換が必要になる。友達や家族と2台で交換できる環境がないと「完全に1人だけ」では埋めきれない要素がある点は理解しておきたい。
- 追加コントローラーの費用 ─ 3人以上で遊ぶ、または本体付属のJoy-Conだけでは足りない場合、Joy-Con(初代)やJoy-Con 2の買い足しが必要になる。ソフト代とは別に予算を見ておくとよい。
- DLC・追加コンテンツ ─ 「マリオカート8 デラックス」のコース追加パスなど、後から買える有料コンテンツがあるソフトも多い。最初は本編だけで十分か、セット版を買うか、事前に方針を決めておく。
- 中古で本体を買う場合 ─ 中古のJoy-Conはスティックが勝手に入力される「ドリフト」が起きている個体もある。購入直後に全ボタン・スティックの動作を確認しておく。
次点として検討したいタイトル
- マインクラフト ─ ものづくりと探索の自由度が高く小学生人気が非常に高い。ただしテキストや設定項目が多く、慣れるまで保護者のサポートがあると安心。
- ぷよぷよテトリス2 ─ ルールが分かりやすい落ち物パズル対戦。短時間で遊べて実力差も出にくい。
- スプラトゥーン3 ─ 小学生に絶大な人気だが、メインはオンライン対戦。オンライン加入やコミュニケーション制限の方針を決めてから検討したい。
- マリオカート ワールド / カービィのエアライダー ─ どちらもNintendo Switch 2向け。Switch 2本体があるなら候補になる。
よくある質問
Q. 何歳ごろから遊ばせていい?
明確な線引きはないが、Joy-Conのスティックとボタンをある程度操作できるのは3〜4歳ごろから。文字を読む必要が少ないアクション・レースなら未就学児でも保護者と一緒に楽しめる。RPGなど文字量の多いジャンルは、ふりがなを読める小学校中学年ごろからが目安。
Q. きょうだいで1本のソフトを共有できる?
同じ本体なら、ソフト1本を家族の複数アカウントで遊べる(セーブデータはアカウントごと)。2台の本体で同時に遊びたい場合は、ソフトの購入形態(パッケージ/ダウンロード)によって扱いが変わるため、購入前に確認するとよい。
Q. オンラインは危なくない? ボイスチャットは?
本体のペアレンタルコントロールで、他プレイヤーとのやり取りを制限できる。Nintendo Switch Onlineに加入しなければオンライン対戦自体を使わせない運用も可能。まずはオフラインで遊ばせ、年齢や様子を見て段階的に開放していくのが無難だ。
Q. 勉強にもなるゲームは?
「桃太郎電鉄ワールド」は日本と世界の地理・物件・お金の感覚に、パズル系は思考力に、スローライフ系は計画性や漢字の読みに、それぞれ自然と触れられる。ただし「勉強のため」と押し付けず、あくまで遊びの中で身につく副次的なもの、と捉えるくらいがちょうどよい。
Q. Switch 2は子どもに必要?
現時点では、子ども向けの定番ソフトの多くは初代Switchで十分遊べる。Switch 2は、Switch 2専用ソフト(「マリオカート ワールド」など)を遊びたい、長く使うメイン機にしたい、という場合に検討すればよい。詳しくはSwitch 2とSwitchの違いの比較記事を参照。
Q. 中古ソフトを買うときの注意は?
ダウンロードコンテンツ(DLC)のコードが付いた廉価版・同梱版は、コードがすでに使用済みだと本編しか遊べないことがある。パッケージの表記と、可能なら店舗での動作保証の有無を確認したい。
まとめ
子ども向けのSwitchソフトを選ぶときは、CERO区分(この記事の作品はすべて全年齢対象A)よりも、「操作の難しさ」「文字の量」「一緒に遊べるか」「オンライン・課金の要素」を年齢に照らして見るのが実際的だ。未就学〜低学年はアクション・レース・スポーツ、中学年は歯ごたえのあるアクションやアドベンチャー、高学年はRPG・対戦・育成、と段階を踏むと無理なく広げていける。そして、ソフト選びと同じくらい大切なのが、購入前に「みまもりSwitch」アプリと本体のペアレンタルコントロール、アカウントの購入制限を設定しておくこと。遊ぶ時間と課金の枠を先に決めておけば、家庭でのトラブルの多くは防げる。きょうだいや友達と遊ぶ前提なら、協力プレイのまとめやパーティーゲームのまとめもあわせて検討してほしい。